ダイビング器材のセッティング、初心者でも大丈夫?手順と注意点を解説

初心者ダイバー向け

ダイビング器材のセッティング、初心者でも大丈夫?手順と注意点を解説

ダイビング器材一式
初めてでも安心!ダイビング器材のセッティング方法を徹底解説します

「ダイビングを始めたけど、器材のセッティングが難しそう…」「レギュレーターってどうやって付けるの?」「自分でセッティングできるようになりたい!」

こんにちは!神奈川県三浦半島にあるダイビングスクール「三浦 海の学校」です。上記のような悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

初めてのダイビングでは、インストラクターが器材のセッティングをしてくれることが多いですが、PADIライセンスを取得し、ダイビングを続けていくなら、いずれは自分で器材をセッティングできるようになる必要があります。

でも安心してください!器材のセッティングは、手順さえ覚えてしまえば意外と簡単です。この記事では、ダイビング器材のセッティング方法を、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

ダイビング器材セッティングの基本|何が必要なの?

ダイビングの主要器材
ダイビングに必要な主要器材:タンク、BCD、レギュレーター、ゲージ類

まず、ダイビング器材のセッティングに必要な主な器材をおさらいしましょう。

  • タンク(シリンダー):圧縮空気が入った金属製のボンベです。
  • BCD(浮力調整装置):浮力を調整するためのジャケットやウイング型の器材です。
  • レギュレーター:タンク内の高圧の空気を呼吸できる圧力に変換する器材です。
  • オクトパス:予備の二段目レギュレーターで、緊急時に備えます。
  • ゲージ類:残圧計、水深計、ダイブコンピュータなどが含まれます。
  • ウエイト:浮力を調整するための重りです。

これらの器材を、正しい手順で組み立てていきます。三浦半島など神奈川のダイビングポイントでは、特に潮の流れが速い場所もあるため、しっかりとしたセッティングが安全なダイビングには欠かせません。

では、実際のセッティング手順を解説していきましょう!

【手順解説】ダイビング器材セッティングの流れ

器材のセッティングは、基本的に以下の流れで行います。横浜横須賀からも近い三浦でのダイビングも、基本的なセッティング方法は同じです。

タンクとBCDの接続方法

タンクとBCDの接続
タンクにBCDを正しく取り付ける方法
  1. タンクの確認:タンクが安定した場所に置かれていることを確認します。タンクは立てるか、横置きにするかは環境によりますが、いずれも安定させることが重要です。
  2. BCDの準備:BCDのタンクベルト(バンド)を緩めて開きます。
  3. BCDの取り付け:BCDをタンクに取り付けます。このとき、BCDのバルブ(インフレーターホース接続部)がタンクバルブと同じ側にくるようにします。
  4. 高さの調整:BCDの位置を調整します。一般的には、タンクの上端からBCDの上端までが約10〜15cmになるよう調整します。
  5. タンクベルトの締め付け:タンクベルトをしっかりと締め付けます。このとき、ベルトがねじれていないか確認しましょう。

POINT:タンクがBCDの中で動かないよう、ベルトはしっかり締めることが重要です。ただし、締めすぎるとBCDのベルト部分を痛める可能性もあるので注意しましょう。

レギュレーターの取り付け方

レギュレーターの取り付け
レギュレーターをタンクバルブに正しく取り付ける方法
  1. ダストキャップ取り外し:レギュレーターのファーストステージについているダストキャップを外します。
  2. Oリングの確認:タンクバルブのOリング(黒いゴム製のリング)に傷や亀裂がないか確認します。
  3. バルブの向き調整:レギュレーターのホースが適切な方向に向くように、ファーストステージの向きを決めます。通常、メインのセカンドステージ(口にくわえる部分)のホースは右側、オクトパスは左側に向けます。
  4. ヨークスクリューの緩み確認:レギュレーターのヨークスクリュー(取り付けネジ)が十分に緩んでいることを確認します。
  5. レギュレーターの取り付け:レギュレーターのファーストステージをタンクバルブに差し込み、ヨークスクリューをしっかりと締めます。

POINT:レギュレーターは必ず空気を止めた状態(タンクバルブが閉じている状態)で取り付けましょう。取り付け後、ホースの配置が適切か確認することも重要です。

BCDへの空気入れとオクトパスの固定

BCDに中圧ホースを接続している様子
BCDへの空気入れとオクトパスの適切な固定方法
  1. インフレーターホース接続:BCDのインフレーターホースを、レギュレーターのLPホース(低圧ホース)に接続します。
  2. タンクバルブを開ける:タンクバルブをゆっくりと完全に開けます。いったん止まるまで開け、その後半回転ほど閉じる方法が一般的です。
  3. BCDに空気を入れる:インフレーターボタンを押して、BCDに少量の空気を入れます。これにより、BCD内のエアセルが開き、装着しやすくなります。
  4. オクトパスの固定:オクトパス(予備の二段目レギュレーター)を、BCDのDリングなどに固定します。緊急時にすぐに取り出せる位置に配置しましょう。

POINTBCDへの空気入れは適量に。入れすぎると扱いにくくなります。また、オクトパスは緊急時にすぐ取り出せる位置に固定することが重要です。

残圧計・ダイブコンピュータの確認

残圧計とダイブコンピュータの確認
ダイビング前の残圧計とダイブコンピュータの確認
  1. 残圧確認:残圧計でタンクの圧力を確認します。通常、フルタンクであれば200bar前後(使用環境や国によって異なる場合があります)を示しているはずです。
  2. ダイブコンピュータの電池確認:ダイブコンピュータの電池残量が十分かを確認します。
  3. ダイブコンピュータの設定確認:ダイブコンピュータの設定(時間、日付、アラーム設定など)が正しいか確認します。
  4. ゲージ類の配置:残圧計やダイブコンピュータが見やすい位置に配置されているか確認します。

POINT:残圧計は安全管理の要です。常に見やすい位置にあることと、ダイビング中も定期的に確認する習慣をつけましょう。

最終チェック

ダイビング前のバディチェック
安全のための最終バディチェックの様子
  1. エア漏れ確認:セッティングしたシステム全体から空気が漏れていないか確認します。ホース接続部や二段目レギュレーターのパージボタン周辺など、特に注意して確認しましょう。
  2. レギュレーターの動作確認:メインレギュレーターとオクトパスの両方で、パージボタンを押して空気が正常に流れるかを確認します。
  3. BCDの動作確認:BCDのインフレーター操作で正常に空気が入り、排気バルブで正常に空気が抜けるかを確認します。
  4. バディチェック:バディと一緒にお互いの器材をダブルチェックします。「BWRAF」(BCD、Weight、Releases、Air、Final check)などの方法で確認するとよいでしょう。

POINT:最終チェックは特に重要です。特にバディチェックは、お互いの安全を確保するための基本中の基本。必ず行いましょう。

初心者がやりがちな器材セッティングの5つの失敗例

ダイビング器材セッティングの失敗例
初心者がやりがちなダイビング器材セッティングの失敗例

ここでは、三浦 海の学校のインストラクターが実際によく見かける、初心者がやりがちな失敗例をご紹介します。こうした失敗を避けることで、より安全なダイビングを楽しめるようになります。

  1. BCDの位置が高すぎる・低すぎる
    BCDがタンクの上部に近すぎると、水中で頭が上がってしまい、姿勢が悪くなります。逆に低すぎると、BCDのショルダーストラップが肩に合わなくなり、装着感が悪くなります。適切な位置は、タンクの上端からBCDの上端まで約10〜15cmが目安です。
  2. タンクバンドがゆるい
    タンクバンドがゆるいと、水中でタンクがBCD内で動いてしまい、バランスが悪くなったり、最悪の場合はタンクが抜け落ちる危険もあります。しっかりと締めましょう。
  3. レギュレーターのホース配置が適切でない
    メインのセカンドステージは右側、オクトパスは左側に配置するのが一般的です。ホースがねじれていたり、引っかかりやすい配置だと、水中での動きが制限されたり、緊急時に対応しづらくなります。
  4. 空気を入れる前にBCDを着ようとする
    空気が入っていないBCDを着ようとすると、ストラップが締めづらかったり、フィット感が悪くなります。先に少量の空気を入れて、BCDのフォルムを整えてから着るようにしましょう。
  5. バディチェックを怠る
    自分だけでチェックしたつもりでも、見落としがあるかもしれません。必ずバディとお互いの器材をチェックし合う「バディチェック」を行いましょう。

これらの失敗例は、実はどれも安全に関わる重要なポイントです。特に神奈川県の三浦半島周辺の海は潮の流れが変化しやすいため、しっかりとしたセッティングが安全なダイビングのカギとなります。

神奈川でダイビングを始めるなら、器材レンタルがおすすめ

三浦海の学校のレンタル器材
三浦海の学校では質の高いレンタル器材を各種ご用意しています

神奈川県ダイビングを始めたばかりの方には、まずは器材をレンタルすることをおすすめします。三浦 海の学校では、初心者の方でも安心して使える質の高いレンタル器材を各種取り揃えています。

レンタル器材を利用するメリットは以下の通りです:

  • 初期投資を抑えられる:ダイビング器材一式はそれなりの費用がかかります。最初からすべて購入する必要はありません。
  • 様々な器材を試せる:レンタルなら、異なるメーカーや種類の器材を試すことができ、自分に合った器材を見つけやすくなります。
  • メンテナンスの手間がない:レンタル器材は、ショップが責任を持ってメンテナンスしています。初心者のうちは、器材のメンテナンス方法を学ぶ前に、ダイビングそのものを楽しむことに集中できます。
  • 移動・保管が楽:特に横浜横須賀などの都市部から三浦に通ってダイビングを楽しむ方は、器材の持ち運びや保管場所の確保が大変です。レンタルなら、その心配がありません。

もちろん、ダイビングを続けていく中で、徐々に自分の器材を揃えていくのもよいでしょう。その際は、まずはマスク、フィン、スノーケルなどの基本的な器材から始め、慣れてきたらBCDやレギュレーターなど、徐々に揃えていくのがおすすめです。

器材セッティングの練習ができる!三浦海の学校のダイビング講習

三浦海の学校での器材セッティング講習
三浦海の学校での器材セッティング講習の様子

PADIオープンウォーターダイバーコースなどのライセンス講習では、もちろん器材のセッティング方法もしっかり学べます。しかし、講習を終えたばかりの方にとっては、まだ慣れない作業かもしれません。

三浦 海の学校では、ファンダイビングの前に器材セッティングの復習時間を設けたり、希望者には個別に指導する「スキルアップ講習」も行っています。初心者の方が安心して自分で器材セッティングできるようになるまで、丁寧にサポートします。

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