皆さん、こんにちは! 三浦 海の学校のインストラクター、吉田です! いつもブログを読んでくれてありがとうございます!
昨日、スノーケリングの入門書が、Amazon Kindle電子書籍として発売されましたー!!
いやー、長かったような、短かったような…。 インストラクターとして、日々皆さんと海で接する中で、「もっと多くの人に、安全にスノーケリングの楽しさを伝えたい!」「初心者の頃の、あの不安な気持ちに寄り添いたい!」という思いがずっとあって。 今回、こうして一冊の本という形にできたこと、本当に感無量です…!
タイトルは、 『ぷかぷか水中散歩! 今日から始めるごきげんスノーケリング』
サブタイトルは、 『プロが教える安心安全テクニック&国内外おすすめスポットガイド』 です!
この本は、 「スノーケリング、やってみたいけど不安…」 「泳ぎが苦手でも大丈夫かな?」 「道具って何を選べばいいの?」 と思っている、まさにスノーケリング初心者さんや、もっとステップアップしたい中級者さんに向けて書きました。
安全に楽しむための知識はもちろん、道具選びのコツ、国内外のおすすめスポット、そしてちょっぴりマニアックな(?)ステップアップ術まで、ぼくの持てる知識と経験を、これでもか!というくらい詰め込んでいます。
そして! なんとこの本… Kindle Unlimited 会員の方は【無料】で読み放題! 購入する場合も、感謝を込めて【99円】という、破格のお値段に設定させてもらいました! (期間限定かもしれないので、お早めにどうぞ!笑)
今回は、その出版を記念して、そして「どんな内容なの?」って気になっている皆さんのために、特別に! 書籍の**「はじめに」と「第1章:そもそもスノーケリングって、なあに?」の全文を、このブログで【まるっと大公開】**しちゃいます!!
かなーーーーり長くなりますが(笑)、この本がどんな雰囲気で、どんなことを伝えようとしているのか、ぜひ感じ取ってもらえたら嬉しいです! お時間のある時に、ゆっくり読んでみてくださいね。
それでは、どうぞ!
はじめに:こんにちは! 海の中を覗く、ちょっと特別な休日を過ごしませんか?
こんにちは! 神奈川県にある「三浦 海の学校」で、海の楽しさと安全をお伝えしているインストラクターの吉田です。皆さん、よろしくお願いします!
突然ですが、海、お好きですか? ぼくですか? ぼくは…もう、大好きすぎますね(笑)。
…なんて言うと、「海の近くで育ったんですか?」ってよく聞かれるんですけど、実はぼく、出身は愛知県なんです。名古屋の近くで、正直、海がすぐそこにある!っていう環境ではありませんでした。
でもね、小さい頃から、なぜか水が大好きで。 近所のプールで泳いだり、夏休みに川で水遊びしたりするのが、とにかく楽しくて仕方がなかったんですよね。水泳も習っていて、水の中にいる時の、あの独特の浮遊感とか、体がすーっと軽くなる自由な感じが、たまらなく好きでした。
そんなぼくが、初めて本格的な**『海』**の世界に足を踏み入れたのは、もう少し大きくなってから。 家族旅行で行った伊豆の海だったかな…。親に買ってもらった安い水中メガネ(マスクなんて立派なものじゃなかったですね!)をつけて、おそるおそる水中に顔をつけた瞬間の衝撃!
「うわっ、プールと全然違う! 何か動いてる! 生き物がいる!」
って、子供心に大興奮したのを、今でも鮮明に覚えています。 ただの水遊び好きだった少年は、その日、一瞬にして海の虜(とりこ)になってしまったわけです(笑)。単純ですよね。
そこからですね、「もっと海を知りたい!」「このワクワクする世界のことを、もっと深く知りたい!」って、海への憧れがどんどん強くなっていって。 それが高じて、「これを仕事にしたい!」と本気で思うようになり、気がつけばプロのダイバーへの道を進んでいました。1997年のことですから、もうかれこれ…(指折り数えて)28年!? 時が経つのは本当に早いものです…。
この長い間、本当にいろんな海に潜ってきました。 ここ、ホームグラウンドである三浦半島の海はもちろん、透き通るような沖縄の離島の海、遠く海外の、手つかずの自然が残る海…。それぞれの海に、それぞれの表情があって、潜るたびに新しい発見と感動があるんです。まるで、地球っていう大きな生き物の、ほんの一部を覗かせてもらっているような、そんな感覚になるんですよ。
普段は、ここ「三浦 海の学校」で、皆さんと一緒に海を楽しんでいます。 ダイビングのライセンスを取りたい!という熱意ある方から、「ちょっと海の中、覗いてみたいな」という気軽な気持ちの方まで、本当にたくさんの方が、この海の学校のドアを叩いてくれます。
子供たちが初めて見る魚に「うわー! ニモだ!」って目をキラキラさせたり、 泳ぎが苦手だった方が、ぷかぷか浮けた瞬間に「できた!」って最高の笑顔を見せてくれたり。 そういう瞬間に立ち会えるのが、この仕事の、何よりの喜びであり、ぼくのエネルギー源になっています。
でもね、海のプロとして長く活動していると、楽しいことばかりじゃありません。 自然の力は、時に厳しく、予測不能な側面も持っています。「おっとっと…危ない!」なんて、ヒヤッとする場面も、正直、経験してきました。 だからこそ、海の素晴らしさ、楽しさと同時に、その怖さ、そして**「安全」がいかに大切か**ということを、身をもって感じています。海のプロフェッショナル、なんて自分で言っちゃいましたけど、自然の前では誰もが謙虚であるべきなんですよね。
そんなぼくが今日、この本を通して皆さんと一緒に探検したいのが、**『スノーケリング』**の世界!
「あ、知ってる! あの、水面に浮いて水中を見るやつでしょ?」 そうそう、大正解! それです!
スノーケリングの最大の魅力は、なんと言ってもその**『手軽さ』**。 ダイビングのように特別なライセンスを取る必要も、重たいタンクを背負う必要もありません。 基本的には、マスク(水中メガネ)、スノーケル(呼吸パイプ)、フィン(足ひれ)の3点セットがあれば、誰でも気軽に、水の中に広がる別世界を覗き見ることができるんです。
水面にぷかぷか体を浮かべて、顔をそっと水につけるだけで… そこには、太陽の光がきらきらと差し込み、カラフルな魚たちがスイスイと泳ぎ回り、ゆらゆらと揺れる海藻やサンゴが広がっている…。 まるで、自分が大きな水槽の中に迷い込んだような、あるいは、鳥になって空を飛ぶように、水中を自由に散歩しているような、そんな不思議な浮遊感と感動が味わえます。 日常のストレスなんて、どこかに飛んでいっちゃいますよ。本当に!
…なんて、良いことばかり言うと、 「え、でも吉田さん、やっぱりちょっと不安なんだけど…」 って声が聞こえてきそうです(笑)
「水の中で、ちゃんと息できるのかな…?」 「泳ぎ、全然得意じゃないんだけど、沈んだりしない…?」 「子供と一緒にやりたいけど、安全なのかな?」 「道具とか、何を選べばいいのか全然分からないし、高そう…」
うんうん、そうですよね。分かります、分かります。 新しいこと、特に自然が相手のアクティビティとなると、期待と同じくらい、いや、それ以上に不安が大きいかもしれません。 特に、海は広くて、足もつかなくて、なんだかちょっと怖いイメージもありますもんね。
スノーケリングは『手軽』だからこそ、人気がある。それは間違いありません。 でもね、ここがちょっと大事なポイントなんですけど… その**『手軽さ』ゆえに、つい油断が生まれやすい**という側面もあるんです。
「まあ、これくらい大丈夫だろう」 「自分だけは事故に遭わないだろう」 そんな風に、心のどこかで思ってしまう。 特に、何度か経験して慣れてきた頃が、一番危なかったりするんですよね…。
残念ながら、そのちょっとした油断や知識不足が原因で、毎年のようにスノーケリング中の水の事故がニュースになっています。これは、海のプロとして、本当に悲しいことです。
だから、この本では、ただ「スノーケリングって楽しいですよー!」って、キラキラした魅力だけをお伝えするつもりはありません。 もちろん、その楽しさ、感動、非日常感は、これでもか!ってくらいお伝えします!約束します!
それに加えて、ぼくがプロとして、そしてインストラクターとして、長年の現場経験で培ってきた、 「安全に、そして120%心からスノーケリングを満喫するための、具体的な知識と、ちょっとしたコツ、大切な考え方」 これを、出し惜しみすることなく、皆さんにしっかりとお伝えしたい。そう思って、この本を書いています。
難しい専門用語は、なるべく噛み砕いて説明します。 もし出てきても、「これ、ものすごくざっくり言うと、こういうことですよ~」って、ちゃんとフォローしますから安心してくださいね。
この本を読み終わる頃には、皆さんが抱えている不安が、具体的な知識によって解消されて、 「なんだ、これなら自分にもできそうじゃん!」 「こういう点に気をつければ、安全に楽しめるんだな!」 「よし、次の休みは、家族(あるいは友達、あるいは一人で!)海に行ってみよう!」 って、自信を持って、前向きな気持ちで、海への第一歩を踏み出せるようになっているはず。 そうなったら、インストラクターとして、これ以上の喜びはありません!
特別な運動神経は、本当に必要ありません。 体力に自信がない方でも、お子さんと一緒でも、楽しみ方次第で、ちゃーんと満喫できます。 最初から、何万円もするような高級な道具を揃える必要も、全くありません。
必要なのは、 ほんの少しの「海の中って、どうなってるんだろう?」っていう好奇心。 ぼくみたいに、「水遊びが好き!」っていう気持ちだけでも十分です。 ほんの少しの「よし、ちょっと挑戦してみようかな」っていう勇気。 そして、この本に書いてあるような、安全に楽しむための、基本的な知識。
それさえあれば、どこで育ったかなんて関係なく、年齢も、運動神経も関係なく、誰だって、あの美しくて、神秘的な海の中の世界を、安全に楽しむ資格があるんです。 ぼくは、そう信じています。
さあ、心の準備はできましたか?
この本を、あなたの頼れるバディ(相棒)だと思って、一緒に、安全で、最高にごきげんなスノーケリングの世界へ、冒険に出かけましょう! レッツゴー!
第1章:そもそもスノーケリングって、なあに?~水面から始まる、未知との遭遇~
さてさて、「はじめに」で、ぼくの自己紹介やら、スノーケリングへの熱い思いやらを語らせてもらいました。読んでくれてありがとうございます!
いよいよここからは、本題の『スノーケリング』について、もうちょっと詳しく見ていきましょう!
1-1 スノーケリングって、どんな意味? 何をするの?
皆さんは『スノーケリング』って聞いて、具体的にどんな光景を思い浮かべますか? 「はじめに」でも少し触れましたけど、やっぱり、海にプカプカ浮かんで、水中を覗いているイメージが強いかな?
そのイメージ、大正解です!
でも、せっかくなので、もう少しだけ言葉の成り立ちなんかも覗いてみましょうか。 こういうの、知ってるとちょっとだけ通っぽくなれるかもしれませんよ(笑)
「スノーケル」って、英語だと「Snorkel」って書きます。 この言葉、もともとはドイツ語の「Schnorchel(シュノルヒェル)」から来ているらしいんです。
これ、何かというと、第二次世界大戦中にドイツの潜水艦(Uボートってやつですね)が使っていた「潜望鏡付きの換気装置」の名前だったそうですよ。海面にこの装置だけ出して、エンジンを動かすための空気を取り入れたり、排気を出したりしていたんですね。
へぇ~、って感じですよね! あのシンプルな呼吸パイプが、まさか潜水艦と関係があったなんて、ぼくも最初に知った時はちょっと驚きました。
まあ、そんな歴史はさておき(笑)、現代のレジャーとしてのスノーケリングは、もっと平和で楽しいものです!
ざっくり言ってしまうと、 「特別な潜水道具(タンクとか)を使わずに、水面または水面近くで、マスク・スノーケル・フィンを使って水中を観察したり、遊んだりすること」 って感じでしょうか。
ポイントは、**「水面または水面近く」**っていうところ。 基本的には、顔を水につけて、プカプカ浮かびながら、水の中の世界を楽しむのがメインなんです。
だから、泳ぎがめちゃくちゃ得意である必要もないし、息ごらえが長くできなくても大丈夫。 水面に体を預けてリラックスして、目の前に広がる非日常の景色を、ただただ満喫する。 それがスノーケリングの醍醐味なんですよ。
1-2 「3点セット」があればOK! 基本の道具たち
じゃあ、そのスノーケリングを楽しむためには、具体的に何が必要なんでしょうか? 本格的な装備がいるんじゃないの?って心配になるかもしれませんが、安心してください。
基本的には、たった3つの道具があれば、誰でもすぐに始められちゃいます! これを、ぼくたちプロは「3点セット」なんて呼んだりします。
① マスク まず、これがないと始まりません! 水中をクリアに見るための、いわば「水中メガネ」ですね。 鼻までしっかり覆うタイプが一般的です。なんで鼻まで覆うかって? それは、水中で鼻から息を「フンッ」て出して、マスクに入った水を外に出したり(マスククリアって言います)、マスクのレンズが曇るのを防いだりするためなんです。まあ、詳しい使い方は、また後の章(第3章ですね!)でじっくり解説しますね。 とにかく、これがあれば、ぼやけていた水の中の世界が、驚くほどハッキリ、クッキリ見えるようになります! 魚の表情まで分かっちゃうかも!?
② スノーケル これも必須アイテム! 水面に顔をつけたまま、楽~に呼吸をするためのJ字型のパイプです。 これを口にくわえていれば、いちいち息継ぎのために顔を上げなくても、ずーっと水の中を観察し続けられるわけですね。優れものです。 いろんなタイプがあるんですけど、初心者の方には、水が入りにくい工夫がされているものがおすすめです。これも詳しくは第3章で!
③ フィン 「足ひれ」って言った方が分かりやすいかな? これがあると、少ない力でスイスイ~っと水中を進むことができます。 「なくても泳げるんじゃない?」って思うかもしれませんが、あるとないとでは大違い! フィンがあれば、ちょっとした流れにも逆らいやすくなるし、何より疲れ方が全然違うんです。体力温存のためにも、ぜひ使ってほしいアイテムですね。これもいろんな種類があるので、自分に合ったものを選ぶのがポイントです。もちろん、選び方も第3章でしっかり!
ね? 意外とシンプルでしょ? 水着とタオル、そしてこの「3点セット」があれば、もうスノーケリングを始める準備はOKなんです!
1-3 水面に浮かんで、水中散歩! スノーケリングの基本的な楽しみ方
さあ、道具が揃ったら、いよいよ海へ! スノーケリングって、具体的にどんな風に楽しむんでしょうか?
基本は、本当にシンプル。
① まずは、落ち着いて水面に浮かんでみましょう。 ライフジャケットを着ていれば、力を抜けば自然に体は浮きます。慌てずに、まずは水に体を慣らす感じで、リラックス、リラックス。
② マスクとスノーケルを正しく装着して、ゆっくり顔を水につけてみます。 ドキドキする瞬間ですね! でも、大丈夫。スノーケルから、ゆっくり「ふーーーっ、すーーーっ」て呼吸できるのを確認してください。
③ 水の中の世界を、自由に眺めてみましょう! 顔をつけた瞬間、きっと「わぁっ!」って声が出ちゃうはず。 今まで見ていた水面の上とは全く違う、不思議で美しい世界が、目の前に広がっていますから!
そこには、どんな景色が待っているんでしょう?
太陽の光が、ゆらゆらとカーテンのように水中に差し込んできて、海底の砂地にキラキラした模様を描いているかもしれません。 目の前を、銀色に輝く小魚の群れが、まるで一つの生き物みたいに、サァーッと通り過ぎていくかもしれません。 岩陰には、ちょっととぼけた顔をした魚が隠れていたり、カラフルな模様のベラが、忙しそうに泳ぎ回っていたり。
ぼくがいる三浦の海でも、いろんな出会いがありますよ。 春には、生まれたばかりのアオリイカの赤ちゃんが、一生懸命泳いでいたり。 夏には、南の海からやってきた色鮮やかなチョウチョウウオが見られたり。 運がいいと、大きな魚の群れに遭遇して、自分がその一部になったような、すごい迫力を体験できることもあります。
水の中は、音も違います。 陸上の喧騒は遠のいて、自分の呼吸の音と、時々聞こえる「パチパチ」っていう小さな生物の音だけが響く、静かで穏やかな世界。 この浮遊感と静けさが、たまらなく心地良いんです。 日頃の悩みとか、ストレスとか、全部水に溶けて流れちゃうような、そんなデトックス効果もあるんじゃないかなって、ぼくは密かに思っています(笑)
健康面で言っても、スノーケリングは全身を使う、すごく良い有酸素運動になるんですよ。 楽しみながら、いつの間にか運動不足も解消できちゃうなんて、最高じゃないですか?
そして、何より素晴らしいのは、この感動を、家族や友達と一緒に共有できること! 「あそこに綺麗な魚がいたよ!」「見て見て、カニが歩いてる!」 なんて、水面で顔を見合わせて、一緒に笑い合える。 そういう体験って、きっと忘れられない、素敵な思い出になりますよね。 お子さんにとっては、生きた自然に触れる、最高の環境学習の機会にもなるはずです。
楽しみ方は、人それぞれ。 ただプカプカ浮かんで景色を眺めるだけでもいいし、 気になる魚をちょっと追いかけてみてもいいし、 水中の写真を撮ってみるのも面白い。
決まったルールはありません。 安全に気をつけながら、自分のペースで、自由に水中散歩を楽しむ。 それがスノーケリングの、一番の魅力なんです。
1-4 ダイビングとは、ここが違う! もっと手軽な水中観察
ここで、第1章の前半でも触れた「ダイビングとの違い」について、もう少しだけ詳しくお話ししておきましょうか。 スノーケリングの手軽さを、より実感してもらえると思います。
前回お話ししたように、一番大きな違いは**「潜る深さ」と「呼吸の方法」**でしたね。
- ダイビング: タンクの空気で呼吸しながら、深いところまで潜る。
- スノーケリング: スノーケルで水面の空気を吸いながら、水面近くで楽しむ。
この違いが、具体的にどういうところに現れるかというと…
① 必要な装備が全然違う! スノーケリングは、さっき説明した「3点セット」が基本。軽くて持ち運びも楽ちんです。 一方、ダイビングは、空気の入った重たいタンク、浮力調整のためのジャケット(BCDって言います)、呼吸するためのレギュレーター、水深や残りの空気を示す計器類…などなど、たくさんの専門的な器材が必要になります。全部揃えると、結構な重さとお値段に…!
② 事前準備(トレーニング)が違う! スノーケリングは、極端な話、この本を読んで基本的な知識を身につければ、あとは浅いところでちょっと練習すれば、すぐにでも楽しめちゃいます。(もちろん、最初はプロのいるツアーに参加するのが一番安心ですよ!) 一方、ダイビングは、安全に潜るための知識やスキルを、しっかり学科講習とプール(または浅い海)での実習で学ぶ必要があります。ライセンス(Cカード)を取得するには、通常、数日間かかりますね。
③ 楽しめる「範囲」が違う! ダイビングは、深い海の神秘的な地形や、そこにしか生息しない珍しい生物を見ることができるのが魅力です。まさに「探検」って感じですね。 一方、スノーケリングは、太陽の光がたっぷり届く、浅くて明るい海の世界を手軽に楽しめるのが魅力。カラフルな熱帯魚やサンゴ礁は、実は浅い場所の方が見やすいことも多いんですよ。
④ 向いている人が違う?(あくまで傾向です!) もちろん、どっちが良い悪いじゃなくて、好みの問題なんですけど…
- ダイビングが向いているかも?な人:
- 未知の世界を探検するのが好き!
- 機械とかメカっぽいものが好き!
- ちょっと本格的なスキルを身につけたい!
- 時間や費用をかけてでも、深い海の世界を見てみたい!
- スノーケリングが向いているかも?な人:
- とにかく気軽に海を楽しみたい!
- 泳ぎや体力にあまり自信がない…
- 子供や家族と一緒に楽しみたい!
- 明るくてカラフルな水中景色が好き!
- 準備や片付けは、簡単な方がいい!
どうでしょう? こうやって比べてみると、スノーケリングがいかに「手軽」で「間口が広い」アクティビティか、分かってもらえたんじゃないでしょうか?
1-5 スキンダイビングって何? スノーケリングの応用編
さあ、もう一つ、スノーケリングと似ているようでちょっと違う**『スキンダイビング』**についても、もう少しだけ補足しておきましょう。
前回、「スノーケリングのステップアップ版」みたいなお話をしましたね。 その通りで、スキンダイビングは、スノーケリングと同じ**「3点セット」(マスク、スノーケル、フィン)だけ**を使って、息ごらえで水中に潜っていくアクティビティです。 「素潜り(すもぐり)」って言った方が、イメージしやすいかもしれません。
よく、イルカと一緒に泳いだり、水中写真をもっと近くで撮ったりするために、このスキンダイビングのスキルを身につけたい!っていう方もいますね。タンクがない分、身軽で、より魚に近い感覚で水中を移動できるのが魅力です。
スノーケリングとの境界線って、実はちょっと曖昧なんですけど、
- スノーケリング: 主に水面でプカプカ楽しむのがメイン。
- スキンダイビング: 積極的に水中に潜って、水中を泳ぎ回るのがメイン。 という感じで捉えておくと良いかもしれません。
「じゃあ、スキンダイビングもライセンスいらないの?」 はい、ダイビングのような必須のライセンスはありません。
ただし! ここは声を大にして言いたい! スキンダイビングは、スノーケリングよりも高度なスキルと、安全に関する深い知識が絶対に必要です!
なぜなら、自分の息だけで潜るということは、息が続く時間しか水中にいられないということ。 無理をしてしまうと、水中で意識を失ってしまう「ブラックアウト」という、非常に危険な状態に陥る可能性もあるんです。これは本当に怖い。
安全にスキンダイビングを楽しむためには、
- 正しい息ごらえの方法
- 効率的な潜り方(ジャックナイフとか、聞いたことあるかな?)
- 水圧から耳を守る耳抜きのテクニック
- そして何より、自分の限界を知ることと、絶対に無理をしないという強い意志
- 必ず経験豊富なバディと一緒に行動すること
これらのことが、最低限必要になってきます。
「ちょっと潜ってみたい」という軽い気持ちで、自己流で練習するのは、正直、あまりおすすめできません。 もし、本格的にスキンダイビングに挑戦してみたいと思ったら、ぜひ、ぼくたちのようなプロのインストラクターがいるスクールで、基礎からしっかり学ぶことを強く推奨します。
【三浦 海の学校より、再び!】 手前味噌ですが、ぼくたち「三浦 海の学校」では、このスキンダイビング(フリーダイビングと呼ばれることもあります)の入門コースから、レベルアップを目指すコースまで、段階的に学べるプログラムを用意しています。安全管理を徹底しながら、経験豊富なインストラクターが丁寧に指導しますので、「イルカみたいに泳ぎたい!」という夢をお持ちの方は、ぜひ一度、相談に来てくださいね。 (まずは、この本でスノーケリングをマスターしてからでも、全然遅くないですよ!)
というわけで、スキンダイビングは、スノーケリングの延長線上にある、とっても魅力的で奥の深いアクティビティですが、安全に楽しむためには、しっかりとした準備と知識が必要、ということだけ、今は覚えておいてください。 詳しい潜り方のコツなどは、これも**後の章(第4章)**で改めて解説しますね!
1-6 まとめ:スノーケリングは自由への入り口!
さあ、第1章、ちょっと長くなっちゃいましたが、いかがでしたか? 『スノーケリング』というものが、一体どんなアクティビティなのか、少しはっきりイメージできるようになったでしょうか?
- 特別なライセンスは不要!
- 基本は「3点セット」があればOK!
- 水面にプカプカ浮かんで、水中を観察するだけ!
- ダイビングより、ずっと手軽!
- スキンダイビングは、その応用編!(でも安全第一!)
そう、スノーケリングは、誰にでも開かれた、海への扉、自由への入り口なんです。 難しく考えずに、まずは「水の中の世界を、ちょっと覗いてみたいな」という、その好奇心を大切にしてください。
きっと、あなたが今まで知らなかった、驚きと感動に満ちた世界が、すぐそこに待っていますから。
よし、これでスノーケリングの基本はバッチリですね! でも、実際に海に行くとなると、やっぱり不安も出てきますよね?
というわけで、次の第2章では、皆さんが抱えがちな**「初めての不安」**について、一つ一つ丁寧に向き合って、スッキリ解消していきたいと思います! これで心の準備も万端にして、安心して海へ出かけましょう!
ここまでが第1章です。
いかがでしたか? 「はじめに」と「第1章」だけでも、この本がどんな雰囲気で、どんなことを伝えたいか、少しは感じていただけたでしょうか?😊
もし、「面白い!」「続きが読みたい!」って思ってくれたら、めちゃくちゃ嬉しいです!
この続き、第2章以降では、
・もっと具体的な不安解消テクニック(呼吸法、安全対策、泳ぎが苦手な方向け!)
・失敗しない道具選びの極意(マスク、スノーケル、フィン…etc)
・慣れてきた方向けのステップアップ術(スキンダイビング入門も!)
・国内外のおすすめスポットガイド(沖縄、伊豆、三浦、海外も!)
・そして一番大事なトラブル対処法
などなど、スノーケリングを120%楽しむための情報が、これでもか!ってくらい詰まっています!
そして、改めてお伝えしますが…
★ Amazon Kindle Unlimited 会員の方は【無料】で読めます! ★ 購入する場合も、今なら【99円】です!
ぜひ、この機会に、まるごと一冊読んでみてください! あなたの「スノーケリングやってみたい!」を、全力で応援します!
最後まで読んでくれて、ありがとうございました! この本が、皆さんの素晴らしい海体験のきっかけになりますように!
それでは、また!
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