【無料公開】「もう年だから…」は卒業!60代から始めるダイビング入門書、まえがき&第1章を特別公開!

ダイビングライセンス

こんにちは!

さて、突然ですが、皆さんは「もうすっかりいい歳だし、新しい挑戦なんて、今さら無理だよな…」なんて、心のどこかで思ってしまってはいませんか?

特に、「スキューバダイビング」なんて聞くと、「体力的に無理!」「若い人のスポーツでしょ?」「危なそう…」そんなイメージが先行して、美しい海への憧れに蓋をしてしまっている方も、少なくないかもしれません。

もし、あなたが60代、70代、80代、あるいはそれ以上で、少しでも「海の中の世界を覗いてみたい」「人生、まだまだ新しいことを楽しみたい!」というお気持ちがあるなら、ぜひこの先を読んでみてください! きっと、嬉しい発見があるはずです!

この度、そんな「人生の先輩」である皆さまに向けて、


『海に一歩、人生にひと花、「年だから」と言わない60代からのダイビング入門』


という本を、Amazon Kindle(電子書籍)で出版いたしました!

この本は、ぼくが長年のインストラクター経験を通して強く感じている「年齢は、ダイビングを諦める理由にはならない!」「むしろ、シニア世代にこそ、ダイビングは素晴らしい恩恵をもたらしてくれる!」という想いを込めて書き上げた一冊です。
皆さんが抱えるであろう健康や体力への不安にしっかり寄り添い、それをどう乗り越えて、安全に、安心して、そして最高に楽しくダイビングを始めることができるのか、そのための具体的なヒントを、ぎゅっと詰め込みました。

「でも、いきなり本を買うのは、ちょっとためらうな…」
「どんな雰囲気の本なのか、まず少し読んでみたい」

そうですよね! そのお気持ち、すごくよく分かります。
そこで今回は、この本の出版を記念して、このブログ(NOTE)記事で特別に、本書の「まえがき」と「第1章:『年だから無理』は思い込み? ダイビングと年齢のホントの話」の全文を、無料で公開させていただきます!

  • まえがきでは、ぼくがこの本を書くに至った想いや、ダイビングが皆さんの人生にもたらすかもしれない「キラキラした可能性」について、語りかけさせていただきました。
  • 第1章では、皆さんが一番気にされているであろう「年齢」についての、世間の「思い込み」を解き明かしながら、世界中の元気なシニアダイバーの実例も交え、「あなたにも絶対にできる!」という希望のメッセージをお伝えしています。

まずは、この無料公開部分を読んでいただいて、この本の持つ温かい雰囲気や、シニアダイビングへの第一歩を踏み出すための基本的な考え方に、気軽に触れてみてください。難しい話は抜きにして、リラックスして読んでいただけたら嬉しいです。

きっと読み終わる頃には、「あれ? もしかしたら、本当にぼく(わたし)にも、新しい海の扉が開けるかもしれない!」って、ワクワクした気持ちになっているはずですよ!

それでは、どうぞ、ごゆっくりお楽しみください!

【まえがき】「もう年だから」なんて、誰が決めたんですか? 人生100年時代の、新しい海の扉

こんにちは! 吉田哲司です。 普段は、神奈川県の三浦というところで、「三浦 海の学校」というダイビングスクールをやりながら、皆さんと一緒に海を楽しんでいます。

さて、突然ですが、鏡に映る自分を見て、「ああ、もうすっかりいい歳になっちゃったなぁ」なんて、ため息をついてしまうこと、ありませんか? 若い頃は、いろんなことに挑戦したけれど、「もうこの歳じゃ、新しいことなんて無理だよな…」なんて、心のどこかで諦めモードになっていたり。

うんうん、分かります、分かります。 体力の衰えを感じたり、ちょっとしたことで疲れやすくなったり、「若い頃はもっと動けたのになぁ」って思うこと、ぼくだってありますから(笑)。

特に、「スキューバダイビング」なんて聞くと、「えっ、あの重そうなボンベ(タンクのことですね!)を背負って、海に潜るやつでしょ?」「体力いるんでしょ?」「若い人たちのスポーツじゃないの?」…そんなイメージが強いかもしれませんね。 周りの人からも、「危ないからやめときなさいよ」なんて言われちゃうかもしれません。

でもね、本当にそうでしょうか?

「もう年だから、新しい挑戦なんて無理」 「ダイビングなんて、体力がないとできない」

それって、もしかしたら、ただの思い込み かもしれませんよ?

この本は、まさにそんな風に感じている、60代、70代、80代、あるいはそれ以上の「人生の先輩」であるあなたに向けて書きました。

「ダイビング? 興味はあるけど、今さらねぇ…」 「健康や体力に、ちょっと自信がなくて…」 「家族に心配かけちゃうかな…」

そんな風に、海への憧れと、ちょっとした不安の間で揺れているあなたの背中を、そっと、でも力強く押してあげられたら…そんな想いで、この本を書いています。

実はですね、ダイビングの世界って、皆さんが思っているよりも、ずーっとシニア世代に優しいんです。 世界的に見れば、ダイビングを楽しんでいる人の平均年齢は意外と高くて、海外のリゾートなんかに行くと、むしろ元気なシニアダイバーさんたちの方が多いくらい! 日本の若いダイバーの方が、珍しがられちゃうこともあるんですよ。

もちろん、年齢とともに体力が変化するのは自然なことですし、若い頃と同じようにはいかない部分も出てきます。だから、健康管理に気を使ったり、無理のない計画を立てたりすることは、すごく大事です。そのための具体的な方法や注意点も、この本の中で、しっかり、分かりやすくお伝えしていきます。

ただし、ここで一つだけ、とても大事なお約束があります。 この本では、安全に関わる医学的な情報にも触れますが、これはあくまで一般的な知識や、ダイビングを楽しむ上でのヒントとしてお伝えするものです。皆さんの個々のご病気や健康状態について、ぼくが診断したり、医学的なアドバイスをしたりすることはできません。 ダイビングを始める前、あるいは続けていく上で、健康に関して少しでも不安がある場合は、必ず、専門のお医者さん(できればダイビングに詳しい先生だと尚良いです)にご相談いただくよう、強くお願いいたします。 あなたの体のことは、あなたと、そしてお医者さんが一番よく分かっていますからね。

でもね、それ以上に、ダイビングが、あなたのこれからの人生にもたらしてくれる「キラキラした時間」や「嬉しいおまけ」 が、本当にたくさんあるんです!

  • まるで宇宙遊泳みたい? 水中での不思議な浮遊感とリラックス効果
  • 見たこともないカラフルな魚たちとの出会い。新しい世界を知るワクワク感
  • 「自分にもまだ、こんなことができた!」という大きな自信と達成感
  • 無理のない運動で、心も体も健康になるお手伝い。
  • 同じ趣味を持つ、新しい仲間との出会い
  • 息子さん、娘さん、お孫さんと一緒に楽しめる、世代を超えた共通の話題

どうでしょう? なんだか、ちょっとワクワクしてきませんか?

この本では、実際にシニアになってからダイビングを始めたり、長く楽しんだりしている先輩たちのリアルな声(もちろん、誇張や嘘は抜きで!)もたくさんご紹介します。病気を乗り越えた方、人工関節でも楽しんでいる方、70歳で初めてライセンスを取った方…。きっと、「へぇ~!すごい!」「もしかしたら、ぼく(わたし)にもできるかも?」って、勇気をもらえるはずです。

そして、「じゃあ、具体的にどうすれば始められるの?」 という疑問にも、しっかりお答えします。 シニア向けの講習プログラムってどんな感じ? 体力に自信がなくても大丈夫? どんな器材を選べばいいの? 家族をどうやって説得しよう?(笑) …などなど、皆さんが抱えるであろう不安や疑問に、ぼく自身のインストラクターとしての経験も踏まえながら、一つ一つ丁寧にお答えしていきます。

大丈夫です。難しく考える必要はありません。 ダイビングは、決して特別な体力や運動神経が必要なスポーツじゃないんです。 大切なのは、「やってみたい!」という好奇心と、ほんの少しの勇気。そして、自分の体としっかり向き合って、無理なく楽しもう、という気持ちです。

「いくつになっても、新しい挑戦はできる!」 「その挑戦が、あなたの人生を、もっともっと豊かに、彩り深くしてくれる!」

ぼくは、心からそう信じています。

さあ、一緒に、人生100年時代の、新しい海の扉を開けてみませんか? まずは、この本のページを、ゆっくりとめくってみてください。 きっと、あなたの知らない、素晴らしい世界が待っていますよ!

【目次】

【まえがき】「もう年だから」なんて、誰が決めたんですか? 人生100年時代の、新しい海の扉 1
【第1章】「年だから無理」は思い込み? ダイビングと年齢のホントの話 15
「〇〇歳までしかダメ!」なんてルール、実はどこにも無いんです! 16
世界には、すごい先輩たちがたくさんいます! 18
60代、70代、80代… 年代ごとの「体の声」にていねいに耳を澄まそう 20
大丈夫! 体の変化には、ちゃーんと「工夫」があるんです! 24
年齢は「言い訳」にも「諦める理由」にもならない! 28
でも、「昔取った杵柄(きねづか)」と「過信」だけは、しないでくださいね! 29
第1章のまとめ:年齢はただの数字! 大事なのは「今の自分」との付き合い方 31
【第2章】体と向き合う – シニアダイバーのための健康チェック&リスク管理 33
なぜ大事? ダイビング前の「自分の体」チェック! 34
気になる医学的リスク①:心臓と血管のこと(循環器系) 37
気になる医学的リスク②:呼吸のこと(呼吸器系) 40
気になる医学的リスク③:「潜水病(減圧症)」って、年を取るとかかりやすいの? 43
気になる医学的リスク④:足腰や関節の痛み、ダイビングできる?(筋骨格系) 48
リスクは怖くない! 正しい知識と対策で最小限に(総まとめ) 53
まとめと次章への繋ぎ:さあ、次はもっと嬉しい話ですよ! 55
【第3章】心と脳が若返る!? ダイビングがくれる嬉しい「おまけ」 57
退屈な日々にサヨナラ! 新しい「生きがい(IKIGAI)」を見つけよう! 58
ストレスよ、さようなら! 水の中は究極の「癒やし空間」 61
頭の体操にもなる!? ダイビングで脳をイキイキ活性化! 64
「まだまだ、やれる!」 その自信が、毎日をもっと輝かせる! 67
体が元気だと、やっぱり心も元気になる! 69
第3章のまとめ:ダイビングは、人生を豊かにする「心の栄養剤」! 71
【第4章】ひとりじゃない! 仲間と、家族と、広がる世界 73
新しい仲間ができる! ダイビングは最高の「出会いの場」 74
励まし合える「仲間(ナカマ)」の存在は、人生の宝物! 78
家族と一緒に! 世代を超えた最高の思い出づくり 80
海だけじゃない! ダイビングが広げてくれる新しい世界 84
第4章のまとめ:ダイビングは、人と人を繋ぎ、世界を広げる魔法? 86
【第5章】勇気をもらえる! キラキラ輝く先輩ダイバーたちの物語 89
「この歳で夢が叶うなんて!」62歳からの挑戦と、病気も吹き飛ばす海の力 90
人工関節だって、大丈夫! 海がくれた「リハビリ」と「新しい生きがい」 92
70歳の誕生日プレゼントは、Cカード! 努力と情熱が実を結んだ瞬間 94
「休むのは死ぬ時だ!」生涯現役、レジェンドが示す生き様 96
インストラクターは、あなたの「やってみたい!」を待っている! 98
第5章のまとめ:あなたの中にも、きっと「できる!」力がある! 100
【第6章】さあ、始めよう! シニアのためのダイビング準備・完全ガイド 102
あなたにピッタリの場所は? 安心できるスクール&インストラクター選び 106
体にフィットが一番! 器材選びの考え方(レンタル? それともマイ器材?) 112
無理なく、楽しく! ダイビングのための体づくり 118
忘れないで! 大事な「書類」と「保険」のこと 121
困ったときは「助けて!」って、にっこり言っていいんです! 123
第6章のまとめ:しっかり準備で、ワクワクを高めよう! 124
【第7章】いよいよ海へ! 無理なく楽しむダイビング実践テクニック 127
最初の一歩は? ダイビング講習って、どんなことをするの? 131
スーハー、リラックス。 水中での「心地よい呼吸」のコツ 135
ふわふわ、ゆらゆら。 天使の羽? 優しい中性浮力のとり方 137
優雅に、楽ちんに。 疲れないフィンキックと、水中での動き方 139
周りを見て、伝えて。 水中での大切なコミュニケーション 141
小さな「困った」は、落ち着いて、練習通りに! 144
潜り終わった後も、大事な時間。 体をしっかりケアしよう! 145
第7章のまとめ:焦らず、自分のペースで、海と友達になろう! 148
【第8章】ライセンス取得はスタートライン! – 楽しく、安全に、長く続けるためのヒント集 151
どのくらいのペースで潜るのがいいの? 無理なく続けるコツ 152
「あれ? しばらく潜ってない…」ブランクが空いた時の「お作法」 154
ビーチ? それともボート? いろんなダイビングスタイルを楽しもう! 158
もっと上手くなりたい! もっと楽しみたい! ステップアップのススメ 160
第8章のまとめ:ライセンスは、冒険への招待状! 165
【あとがき】100歳まで潜ろう! あなたの人生に、海の彩りを 167

【第1章】「年だから無理」は思い込み? ダイビングと年齢のホントの話

まえがきでは、「もう年だから…」なんていう、ちょっぴり寂しい気持ちに、そっと「待った!」をかけさせていただきました(笑)。 でも、やっぱり気になりますよね。「本当に、この歳でダイビングなんてできるんだろうか?」って。体力的なこと、周りの目、心配事を挙げればキリがないかもしれません。

この章では、そんな年齢に関する「?」 について、一つ一つ、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。 「ダイビングって、法律的にとか、ルールとして、何歳までって決まっているの?」 「海外の同世代の人たちは、どうしてるんだろう?」 「年齢が上がると、どんなことに気をつければいいの?」 そんな疑問に、具体的にお答えしていきますよ。 読み終わる頃には、「なーんだ、考えすぎてただけかも!」って、きっと心がふわりと軽くなっているはずです。

 「〇〇歳までしかダメ!」なんてルール、実はどこにも無いんです!

まず、皆さんが一番最初に知りたいことかもしれませんね。 「ダイビングって、何歳までできるんですか?」

答えから言ってしまうと、驚くかもしれませんが、ダイビングに「〇〇歳まで!」という年齢の上限は、基本的には無いんです! そうなんです、無いんですよ!

ぼくらダイビングインストラクターが所属しているPADI(パディ)のような、世界的に認められている指導団体も、「〇〇歳以上はライセンス取得不可」とか「資格更新不可」なんていうルールは、一切設けていません。

ダイビングができるかどうかを判断する上で一番大事なのは、年齢という数字そのものではなくて、「ダイビングを安全に楽しめるだけの、心と体の健康状態であるかどうか」、ただそれだけなんですね。 だから、健康状態に問題がなければ、60代はもちろん、70代でも、あるいはそれ以上の「人生の大先輩」であっても、新しくダイビングを始めたり、若い頃から続けていたりすることは、十分に可能なんです! 

実際に、世界の海に目を向けてみると、ダイバーの平均年齢って、日本人が思っているよりもずっと高いんです。40代以上が中心、なんてデータもあるくらい。 海外の有名なリゾート地に行くと、ダイビングボートの上は、むしろ元気いっぱいのシニア世代の方々で賑わっていて、日本から来た若いダイバーの方が「お、若者がいる!」って感じで、ちょっと珍しがられる、なんてことも普通にある光景なんですよ(笑)。

つまり、必要なのは「やってみたい!」という情熱と、ほんの少しの好奇心。それさえあれば、ダイビングは、あなたの人生を豊かに彩ってくれる**「生涯スポーツ」**に、きっとなってくれるんです。水の中では浮力が体を支えてくれるので、陸上での運動が苦手な方でも楽しめる可能性がある、素晴らしいスポーツなんですよ。

 世界には、すごい先輩たちがたくさんいます!

「そうは言っても、やっぱりねぇ…体力とか、色々心配だよ」 そうですよね、そう思うのが普通だと思います。でも、ちょっと周りを見渡してみると、「えっ、そんなご年齢で、そんなにパワフルに!?」って、思わず尊敬のため息が出てしまうような、素敵な先輩ダイバーが、世界にも、そして日本にも、たくさんいらっしゃるんです。

例えば、海外のニュースでは、92歳で初めてダイビングのCカード(ライセンスのことですね)を取得された方がいたり、最高齢はなんと95歳!という、80歳以上のメンバーで構成される元気なダイビンググループの話題があったりするそうです。もう、すごい!としか言いようがありませんよね!

日本にも、いらっしゃいますよ! ダイビング界の草分け的な存在で、「レジェンド」と呼ばれている大先輩の中には、80歳を過ぎてもなお、現役で世界の海に潜り続け、「次は水深〇〇メートルに挑戦する!」なんて、若者顔負けの熱い目標を掲げていらっしゃる方もいるんです。

もちろん、誰もがみんな、そこまでパワフルになれるわけではありません。それは特別な例かもしれません。 でも、こういうお話を聞くと、「ああ、年齢っていうのは、本当にただの数字なのかもしれないな」「大事なのは、気持ちなんだな」「まだまだ、自分にもできることがあるのかもしれない!」って、なんだか胸が熱くなって、勇気が湧いてきませんか?

 60代、70代、80代… 年代ごとの「体の声」にていねいに耳を澄まそう

「年齢は関係ない!」という気持ちは大事ですが、それと同時に、自分の体の変化と正直に向き合うことも、安全にダイビングを楽しむためには、すごくすごく大切です。若い頃と同じように…とは、なかなかいきませんからね。

年齢を重ねることで、一般的に体にどんな変化が起きやすいのか、そして、それぞれの年代でどんな点に少し注意を向けると良いのか、ちょっとだけ見ていきましょう。ただし、これはあくまで一般的な目安ですよ!

  • 60代:まだまだ元気!でも「過信」は禁物】 60代は、定年を迎えられたりして、新しいことに挑戦する時間や気力が生まれる、素晴らしい年代ですよね! 体力的にも、「まだまだ若い者には負けん!」という方もたくさんいらっしゃいます。 ただ、やっぱり少しずつ、「あれ? ちょっと疲れやすくなったかな?」とか、「昔ほど無理がきかなくなったな」と感じ始める頃かもしれません。持久力(長く動き続ける力)や瞬発力(とっさの反応)も、自覚がないうちに少しずつ変化している可能性があります。 だからこそ、「自分は大丈夫!」と過信せず、日頃から軽い運動を続けたり、睡眠や食事に気をつけたりすることが、ますます大事になってきます。そして、必要であれば、ダイビング前にちゃんとお医者さんに相談して、健康状態をチェックしてもらう。日本の多くのダイビングショップが、60歳以上の方に医師の診断書の提出をお願いしているのも、皆さんの安全を思ってのことなんですね。
  • 70代:「当たり前」に楽しむ世代!キーワードは「マイペース」】 70代になると、60代の頃と比べて、もう少しはっきりと体力の変化を感じる方が増えてくるかもしれません。重い器材を運んだり、ちょっと流れのある場所でフィンキックを続けたり、あるいは、何かトラブルがあった時に素早く対応したりするのが、少し難しくなってくることも考えられます。 でも、だからといってダイビングを諦める必要は全くありません! 第1章の冒頭でもお話ししたように、今や70代の現役ダイバーさんなんて、全然珍しくないんです。「ダイビング界では、70代はまだまだ若手!」なんて冗談も聞こえてくるくらい(笑)。 この年代で一番大事なのは、**「焦らない、急がない、周りと比べない」という、「マイペース」**を守ること。他の人のスピードに合わせようとせず、自分の心地よいペースで、ゆったり、のんびりと水中散歩を楽しむ。それこそが、70代ダイビングの醍醐味であり、安全の秘訣でもあるんです。
  • 80代以上:可能性は無限大!ただし「慎重さ」と「周りのサポート」と共に】 80代を超えてくると、さすがに「誰でも気軽にどうぞ!」とは言えなくなってきます。ダイビングを安全に楽しめるかどうかは、その方の日頃の健康状態、維持されている体力レベル、そして何よりも、ダイビングをしても問題ないかというお医者さんの客観的な判断が、非常に重要になります。 でも、「80歳だから絶対に無理」ということでは、決してありません! ちゃんと医学的なチェックをクリアして、体力測定などでも問題がなく、そして、ダイビング当日も体調が万全で、さらに、周りのサポート体制(例えば、経験豊富なインストラクターがマンツーマンでつくとか、家族が一緒に潜ってサポートするとか)もしっかり整っている、という条件が揃えば、80代でもダイビングを楽しむことは可能なんです。実際に、そういう方もいらっしゃいます。ダイビング業界全体としても、「100歳まで元気に潜れるダイバーを応援しよう!」なんていう、素敵な目標を掲げる動きもあるくらいなんですよ!

結局のところ、大事なのは「〇〇歳だから」という年齢のラベルではなく、「今の自分の体がどういう状態か」ということ。元気で体力のある70代の方もいれば、少し体に不安を抱えている60代の方もいます。一人ひとり、体は違います。だからこそ、年齢という数字にとらわれすぎずに、「今の自分」としっかり向き合って、自分に合った楽しみ方を見つけることが、何よりも大切なんですね。

 大丈夫! 体の変化には、ちゃーんと「工夫」があるんです!

「そうは言っても、やっぱり昔と比べて体が動きにくくなったし、心配だよ…」 そうですよね、体の変化は誰にでも訪れる自然なことです。でも、安心してください! その多くは、ちょっとした**「工夫」**で、ちゃんとカバーできるんですよ!

  • 「器材が重くて運べない」→無理せず頼る!それが安全策! ダイビングのタンク、正直重いです(笑)。これを背負って、不安定な砂浜や、揺れるボートの上を歩くのは、若い人でも大変な時があります。ましてや、足腰に少し不安が出てくるシニア世代にとっては、かなりの負担になることも。 でも、そんな時は、絶対に無理しないでください! そして、遠慮なく周りの人に助けを求めましょう! ショップのスタッフさんや、一緒に潜るバディ(特に、体力のある若いご家族など!)に、「ごめんね、ちょっとこれ、あそこまで運ぶの手伝ってくれる?」って、にっこりお願いしちゃいましょう。それは、決して恥ずかしいことでも、情けないことでもありません。自分の限界を知って、安全のために周りのサポートを上手に活用する、賢明で、責任ある行動なんです。もちろん、日頃から軽い筋トレなどで、少しでも体力を維持しておくことも、より楽に楽しむためにはプラスになりますよ!
  • 「小さい字が見えにくい」「音が聞こえにくい」→便利な道具で解決! 「最近、近くの字がどうもねぇ…」「人の話が聞き取りにくくて…」なんてこと、ありますよね。ダイビングでも、例えば、ダイブコンピュータの小さな数字が読みにくかったり、水中でインストラクターが注意を促すためにタンクを叩く音(カンカン!って音です)が聞こえにくかったりすると、ちょっと不安になります。 でも、これも大丈夫! 便利な道具がたくさんあります!
    • 文字盤が大きくて見やすいダイブコンピュータを選ぶ。バックライトが明るいものもおすすめです。
    • 普段メガネを使っている方は、自分の視力に合わせた「度付きレンズ」をマスクに入れることができます。これで水中でもくっきり! まるで陸上と同じように見えますよ。 
    • 耳が少し遠いな、と感じる方は、事前にバディやインストラクターにそのことを伝えて、大きめの、分かりやすいハンドシグナルでコミュニケーションを取ってもらうようにお願いしておきましょう。 ちょっとした道具の工夫や、周りとの事前のコミュニケーションで、ストレスなく、安全に情報を得ることができます。諦めないでくださいね!
  • 「判断は落ち着いてるけど、とっさの動きは苦手」→だからこそ「焦らない」が鉄則! シニア世代の皆さんの素晴らしい強みの一つは、豊富な人生経験からくる**「落ち着いた判断力」だと思います。若い人のように、むやみにパニックになったりすることは少ないかもしれません。ただ一方で、もし水中で予期せぬトラブル(例えば、急にマスクに水が入ってきたとか、ちょっとバランスを崩したとか)が起きた時に、とっさに体を動かしたり、体勢を立て直したりする体力や瞬発力は、若い頃に比べて少し衰えている可能性はあります。ちょっとしたことで、大きなパニックに繋がりやすい、という指摘もあるんです。だからこそ!シニアダイバーの皆さんにとって一番大事な心構えは、「トラブルを未然に防ぐための、徹底した準備」と、「何があっても、絶対に焦らない、ゆとりを持った行動」**なんです。 スケジュールには、うんと余裕を持たせる。流れが強い場所や、複雑な地形の場所は、最初は避ける。難しいスキルに無理に挑戦しようとしない。「急がば回れ」の精神で、常に安全のための余裕(安全マージンと言います)を、これでもか!というくらい、たっぷり取っておく。これが、安心してダイビングを楽しむための、一番の秘訣です。

 年齢は「言い訳」にも「諦める理由」にもならない!

ここまで見てきたように、年齢を重ねることで、確かに体にはいろんな変化が訪れます。ダイビングを楽しむ上で、若い頃よりも少しだけ注意が必要な点が増えてくるのも事実です。

でも、それは決して、「もうダイビングは無理だ」と諦める理由にはなりません!

ちゃんと自分の体の声に耳を澄ませて、 必要な準備(健康チェックや体力維持)をして、 周りの助けも上手に借りて、 そして何より、無理のない範囲で、自分に合ったペースで計画を立てれば、 ダイビングは、本当に、本当に、何歳になっても楽しめる、素晴らしい生涯スポーツなんです!

実際に、多くのインストラクター仲間も、口を揃えて言っています。 **「ダイビングに、年齢なんて全く関係ないですよ! 一番大事なのは、『海が好き!』『潜ってみたい!』『楽しみたい!』っていう、そのお気持ちですから!」**って。

 でも、「昔取った杵柄(きねづか)」と「過信」だけは、しないでくださいね!

ただし! ここで、特に昔ダイビングをやっていた、という経験者のシニアダイバーの方に、一つだけ、どうしてもお伝えしておきたい、すごく大事な注意点があります。 それは、「自分はまだまだ若い頃と同じようにできるはずだ!」という「過信」は、絶対にしないでくださいね、ということです。

気持ちが若々しいのは、本当に素晴らしいことです! ダイビングを楽しむ上で、とても大切な要素です。 でも、気持ちとは裏腹に、体は確実に変化しています。 その現実から目をそむけて、「昔はこれくらい平気だったんだから!」とか「若い者には負けん!」なんて、無理をしてしまうのが、一番怖い事故につながりやすいパターンなんです…。

周りの専門家(お医者さんや、ぼくらインストラクター)のアドバイスには、素直に耳を傾けること。 「今日の自分の体調、本当に万全かな?」って、自分の体を客観的に、正直に見つめること。 そして、「ちょっとでも不安があるなら、今日はやめておこう」と、きっぱり諦める勇気を持つこと。

そんな**「謙虚さ」「慎重さ」**こそが、あなたが安全に、そして何よりも、大好きなダイビングを、これから先もずーっと長く、楽しみ続けるための、一番大切な鍵になるはずです。

 第1章のまとめ:年齢はただの数字! 大事なのは「今の自分」との付き合い方

さて、第1章では、ダイビングと年齢について、いろんな角度からお話ししてきました。

  • ダイビングに年齢の上限はない!世界中に元気なシニアダイバーがたくさんいる!
  • 年齢による体の変化はあるけれど、工夫次第でちゃんと対応できる!
  • 大事なのは、年齢という数字そのものよりも、「楽しみたい!」という気持ちと、「過信しない謙虚さ」、そして「今の自分の体と上手に付き合っていく方法」を見つけること!

どうでしょう? 「年だから無理かも…」という漠然とした不安が、少しは「あれ? もしかしたら、工夫次第で、ぼく(わたし)にもできるかもしれないぞ?」という、具体的な希望に変わってきたでしょうか?

でも、きっと、こう思った方も多いはずです。 「体の変化への工夫は分かったけど、もっと突っ込んだ、具体的な病気のリスクとか、健康面での注意点が、やっぱり一番心配だなぁ…」って。

そうですよね。そこ、避けては通れない、とても大事な部分です。 というわけで、次の第2章では、いよいよ、シニアダイバーが特に気をつけたい**「医学的なリスク」**(心臓のこと、呼吸のこと、潜水病のこと、関節のことなど)について、そして、そのリスクをきちんと管理して、安全に潜るための具体的な方法について、もう少し詳しく、一緒に見ていくことにしましょう!

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました!

本書の「まえがき」と「第1章」、いかがでしたでしょうか?

「もう年だから…」という、心のどこかにあったかもしれない重たい気持ちが、少しでも軽くなって、「あれ? 年齢なんて、本当にただの数字なのかも!」「もしかしたら、自分にも新しい海の扉が開けるかもしれない!」…そんな風に、ほんの少しでも前向きな、ワクワクした気持ちになっていただけたら、ぼくは最高に嬉しいです。

さて、この無料公開はここまでとなりますが、本書には、この先さらに、あなたの具体的な不安を解消し、安全で、快適で、そして最高に楽しいダイビングライフを実現するための大切な情報が、ぎっしりと詰まっています!

  • 第2章以降では…
    • シニア世代が特に気になる健康面の具体的なリスク(心臓、呼吸、潜水病、関節など)と、医師との連携を含めた安心の管理方法について、分かりやすく徹底解説!
    • ダイビングがもたらす心と脳への驚くような好影響(生きがい発見、ストレス解消、脳トレ効果、自信回復!)を、実例と共にたっぷりご紹介!
    • 新しい仲間や、大切な家族と一緒に楽しむ、温かいダイビングの世界とは?
    • 病気やハンデを乗り越えて輝く、感動的な先輩ダイバーたちのリアルな物語
    • あなたに合ったスクールやインストラクター、そして体に優しい器材の具体的な選び方
    • 無理なくできる体力づくりや、必要な書類・保険のこと
    • 体験ダイビングという選択肢から、実際のライセンス講習の流れ、そして楽ちん水中テクニックまで
    • さらに!ライセンス取得後に、どうやって安全に、楽しくダイビングを続けていくかのヒント集(新設の第8章!)

…などなど、あなたの「やってみたい!」という気持ちを、「できた!」という確かな自信と、生涯の喜びに変えるための、実践的な知識と具体的なステップを、この本で余すところなくお伝えしています。

もし、この無料公開部分を読んで、「もっと詳しく知りたい!」「この本を読んで、本格的にダイビングを始めてみたいかも!」と、あなたの心が少しでも動いたなら、ぜひ書籍本体をお手に取ってみてください!

いまは電子書籍(Kindle版)のみとなりますが、今後ペーパー版も出版予定です。

AmazonのKindle unlimitedご加入の方は無料でお読みいただけます。ご購入してもKindle版は99円です笑。

※出版予定日は未定です笑

▼書籍『海に一歩、人生にひと花「年だから」と言わない60代からのダイビング入門〜』のご購入はこちらから▼

[Amazon Kindle版 ]

この本が、あなたの人生における、新しい、素晴らしい冒険への、頼れるコンパス(方位磁石)のような存在となることを、心から願っています。

また、もし「まずは直接、話を聞いてみたい」「体験ダイビングを試してみたい」「どんなスクールか見てみたい」と感じた方は、ぜひお気軽に、ぼくのいる『三浦 海の学校』までご連絡くださいね! あなたの挑戦を、全力でサポートさせていただきます。(スクールの詳細は、書籍の巻末、または下記ウェブサイトをご覧ください)
[三浦 海の学校 ウェブサイトへのリンク: https://miura-diving.com/ ]

あなたの人生が、ダイビングを通して、さらに豊かに、キラキラと輝き出すことを、心から願っています!

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