【三浦半島ダイビング】美しすぎる!紫色の触手を持つシライトイソギンチャクに出会えました

水中生物

こんにちは!三浦海の学校のダイビングインストラクター吉田です。今日は、ぼくが三浦半島の海で出会った、まるで異世界から来たような美しいイソギンチャクについてお話ししたいと思います。まさに海の宝石と呼びたくなるような、白と紫のコントラストが美しいシライトイソギンチャクの魅力に迫ってみましょう!

思わず息をのむ!シライトイソギンチャクとの出会い

先日のダイビングで、ぼくは本当に美しいシライトイソギンチャクに出会いました。写真を見ていただくとわかる通り、白い細長い触手の先端が鮮やかな紫色に染まっているんです。この姿を初めて水中で見た時は、思わず「わぁ!」と声が出そうになりました(もちろん、水中なので実際には声は出せませんが)。

砂地に優雅に根を下ろし、無数の触手をゆらゆらと水中で揺らす姿は、まるで海中に咲く不思議な花のよう。この触手の先端が紫色に輝くタイプは「パープルチップ」と呼ばれていて、シライトイソギンチャクの中でも特に人気のあるカラーバリエーションなんです。

シライトイソギンチャクと言えば、南国の海を連想する方も多いかもしれませんね。実際、日本では奄美諸島以南の暖かい海域に多く分布しています。でも、時々三浦半島の一部のエリアでも見かけることがあるんです。今回ぼくが見つけたのは、三浦半島の宮川湾近くでのこと。神奈川の海でこんな美しいイソギンチャクに出会えるなんて、何とも贅沢な気分になりました。

シライトイソギンチャクってどんな生き物?

「そもそもイソギンチャクって何者なの?」と思われる方もいるかもしれませんね。イソギンチャクは刺胞動物門に属する海洋生物で、サンゴやクラゲの仲間です。見た目は植物のようですが、立派な動物なんですよ。

シライトイソギンチャク(学名:Heteractis crispa)は、その中でも特徴的な種類で、次のような特徴があります。

  • 白くて長い触手が多数あり、モップのような見た目
  • 口盤の直径が20cm以上になる大型種
  • 触手の先端が紫色のものもある(パープルチップ)
  • 砂地を好む性質がある
  • 体内に褐虫藻を持ち、光合成も行う

特に面白いのは、褐虫藻という藻類と共生していること。褐虫藻はイソギンチャクの体内で光合成を行い、その一部をイソギンチャクに提供します。つまり、植物ではないのに光合成の恩恵を受けているわけです。すごいですよね!

また、南の海ではクマノミなどの魚と共生することでも知られています。映画「ファインディング・ニモ」でお馴染みのあのシーンですね。ただ、三浦半島ではクマノミとの共生はなかなか見られませんが、時々小さなエビが身を隠している姿を観察できることもあります。

三浦半島でシライトイソギンチャクを観察するコツ

「三浦半島でもこんな素敵なイソギンチャクが見られるなら、ぜひ会いに行きたい!」という方のために、観察のコツをいくつかお伝えしますね。

まず、季節は春から初夏がおすすめです。水温が上がり始める4月〜6月頃が、水中生物が活発に動き出す時期で、イソギンチャクも美しい姿を見せてくれることが多いです。

次に、ダイビングポイントとしては、宮川湾や城ヶ島周辺がおすすめ。特に砂地と岩場が混在するエリアでは、シライトイソギンチャクを含むさまざまなイソギンチャクが見られることがあります。ぼくが勤務する三浦海の学校では、こうしたポイントを知り尽くしたガイドがご案内しますので、イソギンチャクを見たい方はぜひ声をかけてくださいね。

イソギンチャクを観察する際の注意点としては、触らないことが大切です。シライトイソギンチャクは比較的毒性が弱いと言われていますが、それでも触手には刺胞という毒針が含まれています。素手で触れると刺されることがありますし、イソギンチャク自体もデリケートな生き物なので、触れることでダメージを与えてしまう可能性もあります。

それから、観察する時は水中ライトを持って行くと良いですよ。光を当てると、紫色の部分がより鮮やかに見えて、写真映えもバツグンです!

水中写真でシライトイソギンチャクを美しく撮るコツ

「せっかく出会えたら、きれいな写真に残したい!」という方も多いと思います。ぼくも水中写真好きの一人として、シライトイソギンチャクを美しく撮るためのコツをいくつかご紹介しますね。

まず、基本的にはマクロレンズを使った近接撮影がおすすめです。イソギンチャク全体を写すのも良いですが、特徴的な白と紫のコントラストが美しい触手部分をアップで撮ると、より印象的な写真になります。

次に、光の当て方。水中は青や緑の色が強くなりがちなので、白い触手と紫色の先端のコントラストを活かすには、ストロボやライトを使うのが効果的です。でも強すぎるとイソギンチャクがびっくりして触手を引っ込めてしまうことがあるので、少し離して優しく光を当てるのがコツです。

ぼくがよくやるのは「背景を黒くする撮影方法」です。カメラの設定をマニュアルにして、シャッタースピードを速め(1/160〜1/200秒くらい)、絞りを絞り(F8くらい)、ISOを低め(100〜200)に設定します。そうすると背景が暗くなり、ストロボの光を当てたイソギンチャクだけが浮かび上がって、まるで暗闇に浮かぶ宝石のような幻想的な写真が撮れるんです。

とはいえ、水中写真はなかなか難しいもの。ぼく自身、今でもベストショットを撮るのに何度も挑戦しています。でも、その過程自体も楽しいんですよね。失敗写真も含めて、海の思い出になりますから。

三浦海の学校でイソギンチャクダイビングを楽しもう!

「実際に三浦半島でシライトイソギンチャクを見てみたい!」という方、ぼくたち三浦海の学校のダイビングツアーに参加してみませんか?

三浦半島は東京や横浜から約90分というアクセスの良さが魅力。日帰りでも十分に海の世界を楽しめます。特に春から初夏にかけては、イソギンチャクをはじめとするマクロ生物の観察に最適なシーズンです。

初めての方には体験ダイビングから、すでにライセンスをお持ちの方にはファンダイビングまで、レベルに合わせたプランをご用意しています。また、水中写真に興味のある方には、カメラの設定から撮影テクニックまで、ぼくがお教えしますよ!

ぼくたちのスクールでは専用の温水プールも完備していて、PADIの認定を受けた経験豊富なインストラクターがいるので、初めての方でも安心してダイビングを楽しめます。レンタル器材も充実していますので、手ぶらでお越しいただくことも可能です。京急三崎口駅からは無料送迎も行っていますよ。

というわけで、三浦半島の海でシライトイソギンチャクに会いに来ませんか?

今回は三浦半島で出会えるシライトイソギンチャクについてお話ししてきました。白い触手の先端が紫色に輝く姿は、まるで海に咲く不思議な花のよう。そんな美しい海の生き物に出会えるのは、ダイビングの大きな魅力の一つだと思います。

三浦半島は、東京や横浜からのアクセスも良く、日帰りでも本格的なダイビングが楽しめる絶好のロケーションです。イソギンチャクだけでなく、ウミウシやハゼ、カエルアンコウなど、マクロ生物の宝庫でもあります。

ぼくたち三浦海の学校では、そんな海の魅力を多くの方に知っていただきたいと思っています。初めての方も経験者も、それぞれのペースで海を楽しめるプログラムをご用意していますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

三浦半島の海で、シライトイソギンチャクをはじめとする美しい海洋生物との素敵な出会いを、一緒に楽しみましょう!

【三浦海の学校】
公式サイト:https://miura-diving.com/
お問い合わせ:https://miura-diving.com/contact/
電話:046-880-0835

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