
【三浦でAOW講習】快晴の夏空の下、ダイバーはもっと自由になる!海学アドバンス講習レポート
こんにちは!
インストラクターの吉田です。
2025年7月19日、土曜日。 梅雨のジメジメはどこへやら、三浦半島には、突き抜けるような青空が広がりました! これぞ、夏!と言わんばかりの太陽が、キラキラと海面を照らしています。
風はまだ少し残っていますが、海に潜るには全く問題なし。 こんな最高のダイビング日和に、海学が賑やかにならないわけがありません。
今日は、海では「もっと上手くなりたい!」という熱い想いに応えるAOW(アドヴァンスド・オープン・ウォーター・ダイバー)講習を。
そして、プールでは「ダイバーになりたい!」という夢への第一歩、OWD(オープン・ウォーター・ダイバー)講習を、それぞれ開催していました。
夏の太陽の下、たくさんの笑顔が溢れた、今日の海学の一日をレポートします!
OWDからの大きな一歩!「AOW講習」 って、何をするところ?
今日の海での主役は、AOW講習にご参加のお客様。 OWDライセンスを取得して、ファンダイビングにも少し慣れてきた頃、多くのダイバーが次に目指すのが、このAOW、通称「アドヴァンス」 です。
「やらされる」 スキルから、「使いこなす」スキルへ
OWD講習が、安全に潜るための基本的なルールやスキルを「学ぶ」 場所だとしたら。 AOW講習は、その身につけたスキルを、実際に海で「使いこなし」、もっとダイビングを楽しむための「遊びの幅を広げる」 場所なんです。
「これをやりなさい」という課題ではなく、「こんなダイビング、面白そうじゃない?」という、好奇心を刺激する冒険が待っています。
遊びながら、いつの間にか上達している魔法
AOW講習は、いくつかのテーマ(アドベンチャー・ダイブと言います)の中から、自分の興味があるものを選んで経験する、というスタイルで進みます。
だから、受けている側は「講習」というより、いろんな種類の「ファンダイビング」 を楽しんでいるような感覚かもしれません。でも、その「遊び」の中で、インストラクターから的確なコツやアドバイスをもらうことで、いつの間にか、驚くほどスキルが上達している。 そんな、魔法のようなコースなんです。
今日は、特に人気の3つのダイビングに挑戦!
今日のお客様が選んだのは、AOWの中でも特に人気で、そしてダイバーとして確実にステップアップできる、この3つのアドベンチャー・ダイブです!
- ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー(PPB):中性浮力の達人を目指す!
- 水中ナビゲーション:コンパスを使いこなし、水中探検家になる!
- デジタル水中フォトグラフィー:海の感動を、自分の手で切り取る!
さあ、どんな一日になったんでしょうか?
1本目:中性浮力の達人を目指せ!ピタッと止まる快感
今日の海は、水温25℃、透明度は5〜6m。 夏の海としては、まずまずのコンディションです!
そんな中で始まった1本目は、すべてのダイバーの永遠のテーマ、「中性浮力」 を極めるためのダイビングです。
なぜ、中性浮力はこんなに大事なのか?
水中で、フィンを動かさなくても、手を使わなくても、まるで宇宙空間のようにピタッと静止できるスキル、中性浮力。 これが完璧にできると、
- 無駄な動きが減って、エアーの消費が少なくなります。
- 水底の砂を巻き上げず、常にクリアな視界を保てます。
- 大切なサンゴなどを傷つけることなく、環境に優しいダイバーになれます。
まさに、良いことずくめ!上手なダイバーは、例外なくこの中性浮力がめちゃくちゃ上手なんです。
ちょっとだけエアー消費が早い理由
今日のお客様、スキル自体はとってもお上手! 少しアドバイスするだけで、すぐにコツを掴んで、水中でピタッと静止できるようになりました。 素晴らしい!
ただ、ちょっぴりエアーの消費が早いかな? という印象。 これは、決して珍しいことではありません。多くの場合、スキルに集中しようとすると、無意識のうちに体に力が入ってしまったり、呼吸が少しだけ速くなってしまったりするんです。
「もっとリラックスして、ふかーい呼吸を意識すると、見違えるようにエアーが長持ちしますよ!」
そんなアドバイスをさせてもらいました。これは、経験を積むことで、必ず解決していく部分。 焦る必要は全くありません。むしろ、自分の課題に気づけたことが、今日の一番の収穫ですね!
2本目:もう迷わない?水中ナビゲーションで自信をつける
2本目は、コンパスを使った水中ナビゲーションに挑戦です。 以前、ブログで紹介した「3D迷路ゲーム」は、陸上でやる脳トレですが、こちらは本物の海でやる、リアルな冒険です!
コンパスと自然のヒントを頼りに、いざ冒険へ
「あそこの大きな岩まで、コンパスを頼りに、まっすぐ30キックで進んでみましょう!」
そんな目標を設定して、いざスタート。
ただ言われた通りに進むのではなく、自分の頭で考え、コンパスを信じ、そして自分の力で目的地にたどり着く。 ドキドキとワクワクが入り混じった、最高の時間です。
「自分で帰ってこれた!」という絶大な達成感
そして、往復のナビゲーションを終え、出発した場所に、ピタッと戻ってこれた時の、あのお客様の笑顔! 「やった! 本当に帰ってこれた!」
その、マスク越しでも分かる満面の笑みと、水中で交わした固い握手は、ぼくにとっても最高の瞬間でした。
この「自分たちの力で、計画を達成できた」という経験は、何物にも代えがたい、絶大な自信になります。
3本目:水中世界の感動を切り取る!デジフォト入門
そして、今日のラストダイブは、デジカメを使った水中フォトグラフィー! これまでの2本で磨いたスキルを活かして、今度は「表現者」 になる時間です。
ファインダー越しの、新しい海
ただ目で見るのとは、また違う。 カメラのファインダーや液晶画面を通して見る海は、不思議と、新しい発見に満ちています。
「この小さなエビを、どう撮ったら可愛く見えるかな?」 「太陽の光が差し込む、この瞬間を切り取りたい!」
被写体とじっくり向き合うことで、これまで見過ごしていたかもしれない、海の細やかな美しさに気づくことができます。
フィルム時代とは違う!デジカメの圧倒的な自由さ
ぼくが写真を撮り始めた頃は、まだフィルムカメラが主流でした。36枚しか撮れないフィルムを、一枚一枚、大切に、慎重にシャッターを切ったものです。
でも、今は本当に良い時代になりました。 デジタルカメラなら、枚数を気にする必要はありません。 「ちょっと暗かったかな?」「ピントが甘かったかな?」と思ったら、その場で確認して、納得いくまで、何度でも撮り直せる。
この「失敗を恐れずに、たくさん撮れる」という自由さが、上達への一番の近道なんです。 だから、初めての方でも、安心して、どんどんシャッターを切って、水中写真の楽しさにのめり込んでいってほしいな、と思います。
きっと、これから何千枚、何万枚と撮るんだろうな
カメラを構えるお客様の目は、今日一番、キラキラと輝いていました。 夢中でシャッターを切り、撮れた写真を見ては、水中でうんうんと頷いている。 その姿を見て、ぼくは確信しました。
「あぁ、また一人、水中写真という、深くて楽しい“沼”にハマってしまったな」 と(笑)。 きっと、これから何千枚、何万枚と、たくさんの海の思い出を、自分の手で記録していくんだろうな。 その、新しい趣味が始まる瞬間に立ち会えるのも、インストラクターの大きな喜びです。
一方、プールでは…未来のダイバーたちが奮闘中!
海で、ベテランへの階段を上るダイバーがいる一方。 その頃、陸上のプールでは、未来のダイバーたちが、その第一歩を踏み出していました。
ドキドキとワクワクが混ざり合う、最初の呼吸
プールサイドからは、OWD講習を受ける皆さんの、ドキドキとワクワクが混ざり合った、初々しい雰囲気が伝わってきます。 初めてレギュレーターをくわえ、水中で呼吸ができた時の、驚きと感動に満ちた目。 マスククリアがうまくできなくて、ちょっと悔しそうな顔。
そして、成功して、満面の笑みでOKサインを出す姿。
夏の海学は、笑顔でいっぱい!
海でステップアップするダイバーと、プールで第一歩を踏み出す、未来のダイバー。 それぞれのステージで、それぞれの「楽しい!」 が溢れている。 そんな光景を見ていると、「あぁ、夏が来たんだな。 海学に、最高の季節がやってきたな」と、胸が熱くなります。
ダイビングは、ライセンスを取って終わりじゃない。 そこから、どこまでも続く、成長と発見の物語が待っています。 今日、アドバンス講習を終えたお客様のダイビングライフが、もっともっと豊かになることを。
そして、今日プールで頑張った皆さんが、いつか同じように、アドバンスの扉を叩いてくれる日が来ることを。 心から、願っています。
◆ 次のステップへ!AOW講習について相談してみる https://lin.ee/TGneett
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