奇跡の出会いは三浦の海で!それぞれの未来へ旅立つ、女性ダイバーたちのリフレッシュ物語
こんにちは!
9月12日の三浦の海は、インストラクターとして、そして一人の人間として、心がじんわりと温かくなるような、本当に素敵な奇跡に満ちた一日でした。
今日のテーマは「リフレッシュダイビング」(ざっくり言うと、ライセンスは持っているけど久しぶりに潜る方が、勘を取り戻すための復習ダイビングのことですね! )。 この日、遊びに来てくれたのはFさんとTさん。
実はこのお二人、どちらも以前、この三浦 海の学校でぼくがOWD講習を担当させてもらった、大切な教え子なんです。インストラクターにとって、教え子たちがこうしてまた顔を見せに来てくれるのは、何物にも代えがたい喜びです。
でも、今日の物語の主役は、ぼくと彼女たち…だけじゃなかったんです。海がくれた、偶然の、そして最高の出会いの物語。 ぜひ、聞いてください。
奇跡のバディ結成!?教え子たちの嬉しい再会
久しぶりに会ったお二人。それぞれの場所で、それぞれの時間を過ごし、少し大人びた表情の中に、昔と変わらない笑顔を見つけた時、ぼくは心の底から「ああ、元気そうで本当に良かった!」 と感じました。
それぞれの道、それぞれのダイビングプラン
お二人は、今、それぞれの人生のステージで、キラキラと輝いていました。
Fさんは、某有名大学の大学院をこの春に見事卒業され、就職も決まっているとのこと。まさに、これから始まる新しい社会人生活への期待に胸を膨らませている時期です。そんな人生の節目に、自分へのご褒美として、新潟県の佐渡へダイビング旅行を計画しているのだとか。コブダイで有名な、あの豊かな佐渡の海…ぼくもいつか潜ってみたい、憧れの場所の一つです。 素晴らしい計画ですよね!
そしてTさんは、こちらも某有名大学に通う大学2年生。 サークル活動や勉強に励む
?、まさに大学生活を謳歌している真っ最中です。そんな忙しい毎日の中、今度はお友達と一緒に、千葉の海へダイビング旅行を計画していると話してくれました。気の置けない仲間とのダイビング旅行なんて、楽しくないわけがありませんよね!
そんな、輝かしい未来の計画を胸にしたお二人。ですが、たった一つだけ、共通の悩みを抱えていました。 それは、「ダイビングから少し遠ざかってしまっていて、久しぶりに潜るのが、正直ちょっと不安…」 という気持ち。
偶然がくれた、最高の出会い
そして、ここからが奇跡の始まりです。 それぞれの未来の旅のために、同じ不安な気持ちを抱えていたお二人が、全くの偶然、同じ日の同じ時間に、このリフレッシュダイビングを予約してくれたんです!
もちろん、お二人はこの日が初対面。 年齢も近く、ダイビングを始めた場所も同じ。
そして、それぞれの夢に向かって頑張っている。受付で顔を合わせた瞬間から、なんだかすぐに打ち解けて、楽しそうな空気が流れていました。
これはもう、海が「二人で一緒に不安を乗り越えて、自信をつけておいで!」と、引き合わせてくれたとしか思えませんよね。
不安を自信に変える、丁寧なリフレッシュダイブ
そんなお二人の不安な気持ちに、しっかりと寄り添うのがぼくの大切な役目です。
まずは安心のプールから
講習は、もちろんお二人と相談の上、安心できるプールからスタートしました。 器材のセッティングをしながら、「あ、これ、こうでしたっけ?」「意外と覚えてる!」なんて言い合う声が聞こえてきて、ぼくも嬉しくなります。
水に入り、最初は少し硬さが見られたものの、器材を背負う感覚、自分の呼吸が水中で音になるのを聞くうちに、どんどんリラックスしていくのが分かりました。スキルチェックも、耳抜きも全く問題ありません。 特に、ブランクダイバーが一番忘れがちな「浮力コントロール」 (水中でふわふわ浮くテクニックですね!)も、思いのほかすごく上手!まるで体が覚えているかのように、スッと水平姿勢がとれた時には、お二人ともマスク越しに目が笑っていましたね。
穏やかな三浦の海へ
プールで確かな自信を取り戻したところで、いよいよ海へ! この日の天気は曇りでしたが、海況はとても良好で、水面は鏡のように穏やか。 水温は22℃、透明度は4mほどでした。
透明度は少し控えめでしたが、こういう日は、目の前の小さな命の輝きにぐっと集中できる、絶好のマクロ観察日和なんです。派手な青さはないけれど、しっとりとした落ち着きのある、まるで水墨画のような静かな海。こういう日の海は、不思議と心が落ち着きます。
潜降もスムーズにこなし、海の中でもお二人はとても落ち着いていました。 水中では、青く輝くソラスズメダイの群れ、砂地から顔を出す優雅なハナハゼ。
そして岩の穴からこちらを伺う、ひょうきんな顔つきのコケギンポ。 目が合うと「見てた?」と言っているようで、思わず笑ってしまいます。 毒を持つ美しいバラのように、優雅にヒレを広げて舞うミノカサゴや、可愛いイシダイの幼魚など、たくさんの生物たちが、お二人の復帰を歓迎してくれているようでした。
新しい旅と、新しい友情へ
リフレッシュダイビングを終える頃には、お二人の表情は、最初の不安そうな顔つきから、すっかり自信に満ちた明るい笑顔に変わっていました。
そして、さらに素敵なことが。 ダイビングという共通言語を通してすっかり意気投合したお二人は、「この後、一緒にご飯食べに行こうよ!」 と、仲良くランチへ出かけていきました。 きっと、ダイビングの話だけでなく、それぞれの大学生活のことや、これからの夢についても語り合ったんでしょうね。そんな姿を想像するだけで、ぼくまで嬉しくなります。
ダイビングは、ただ海に潜るだけじゃない。 海という共通言語で、初対面の人を一瞬で「バディ」にしてしまう、魔法のような力があるのかもしれません。
Fさん、Tさん。 これで、佐渡の海も、千葉の海も、もう何も心配いりませんね! 不安を自信に変えて、最高のダイビング旅行、思いっきり楽しんできてください!
そして、また旅の思い出話を聞かせに、今度は二人で一緒に、三浦の海へ遊びに来てくれたら、ぼくは最高に嬉しいです。Fさん、社会人になっても、たまには息抜きに海に帰ってきてくださいね。Tさん、友達との最高の思い出を作って、またその話を聞かせてください。
素晴らしいご縁に、心から感謝です!
◆ 三浦 海の学校 ご紹介
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