三浦のダイビングスクールが音楽をつくる理由——3rdアルバム「魚歌」ができました
こんにちは、三浦 海の学校の吉田です。
三浦でダイビングをしていると、海にいる時間より、海にいない時間のほうがずっと長いことに気づきます。
次のダイビングまでの平日、器材を干している週の半ば、電車の中。 海が好きな人ほど、その「海にいない時間」をどう過ごすかで、次に潜るときの気持ちが変わってくる気がしています。
そこで、うちは音楽をつくっています。ダイビングスクールなのに、と言われることもあるのですが、これがけっこう本気の取り組みでして。このたび3枚目のアルバム「魚歌 - UO-UTA -」 が完成しました。

三浦 海の学校が「海を楽しめる音楽」をつくっている話
三浦 海の学校を運営している AquaBit LAB では、マリン事業と並行して、TJ(ティージェー)という名前で音楽を配信しています。最新の技術と人の手を合わせてつくっているバーチャルシンガーで、テーマはずっと一貫して「海」 です。公式サイトは tj-music.com にあります。
なぜダイビングスクールが音楽をやるのか。理由はシンプルで、海の楽しさを伝える手段が、ダイビングだけだともったいないと思ったからです。
ダイビングは、やってみるまでのハードルがそれなりに高い遊びです。 器材、講習、天候、体調。始める前に考えることがたくさんあります。でも音楽なら、今この瞬間に再生ボタンを押すだけで海に触れられます。通勤電車でも、仕事の合間でも、海へ向かう車の中でも。
そして実際に潜ったあと、その曲を聴き返すと、今度は自分が見た景色が音に重なります。ログブックを書くときに流していると、その日に会った魚のことをもう一度思い出せる。そういう使い方をしてもらえたら嬉しいなと思って、つくっています。
3rdアルバム「魚歌 - UO-UTA -」は海の生き物が主役の全19曲
新作の「魚歌 - UO-UTA -」は、海の生き物を一匹ずつ主役にした全19曲のアルバムです。
一匹ごとに曲調を変えているのが、今回いちばんこだわったところでした。アカテガニはスカ、ネコザメはスウィング、カエルアンコウはファンク。生き物の動きや性格から曲のジャンルを決めていく、という順番でつくっています。
収録曲のタイトルを並べると、こんな感じです。
- Rockin' リーゼント☆コケギンポ
- ウツボ de ノリノリ☆ビーチ
- ウミウシ★カラフル・パレード!
- タツノトモダチ大作戦
- Nekozame Swingin Shuttle
- Kaeruanko Funk Walk
- Kingyo Harem Party
- Hanahaze Velvet Dream
- イシモチ★リズム de Night
……ふざけているように見えるかもしれませんが、生き物の生態はちゃんと調べて書いています。コケギンポの曲でリーゼントを持ち出したのは、あの頭のフサフサした皮弁を見たら誰でもそう思うからです。
アルバムは近日配信予定で、いまはプリセーブを受け付けています。Spotify や Apple Music で事前登録しておくと、配信開始と同時に自分のライブラリに入ります。プリセーブはこちらからどうぞ。
曲になった生き物は、三浦の海で本当に会えます
ここからが、ダイビングスクールがつくったアルバムの本題です。
「魚歌 - UO-UTA -」で主役になっている生き物の多くは、想像上の存在ではありません。 神奈川・三浦の海に、普通にいます。うちのファンダイビングで、実際にお客様と一緒に見ている顔ぶれです。

コケギンポ、ニジギンポ
どちらも三浦のビーチポイントで一年中会える小魚です。コケギンポは岩の小さな穴から顔だけ出していて、頭の上のフサフサした皮弁が本当にリーゼントに見えます。同じ穴に住み続ける習性があるので、次のダイビングで再会できることもあります。
ニジギンポのほうは、砂地に落ちている空き瓶や貝殻の中に住み着く変わり者。穴からひょっこり顔を出す姿は、初めて見た人がだいたい笑います。
ネコザメ
丸い頭と猫のような目をした、おとなしいサメの仲間です。夜行性なので日中は岩の隙間でじっとしていることが多く、ライトで穴の奥を照らすと出会えます。三浦の岩礁域で一年を通して観察できる生き物です。
サメと聞くと身構える方が多いのですが、貝やウニを噛み砕くための歯を持った、のんびりした性格の子です。もちろん触ったり追い回したりはせず、そっと観察します。
カエルアンコウ
手のような胸ビレで岩の上を「歩く」 魚です。頭の上のエスカという疑似餌を振って小魚をおびき寄せる、という捕食方法をとります。ファンクの曲になったのは、この歩き方のせいです。
秋から春にかけてが観察のシーズン。
ただし岩やカイメンにそっくりに擬態しているので、自力で見つけるのはかなり難しい部類です。
キンギョハナダイ
岩礁の上をオレンジ色の群れで泳いでいる小型の魚です。群れの中でひときわ赤くてヒレの長い個体がオス。群れの中の大きなメスがオスに性転換するという生態を持っていて、曲名の「Harem Party」 はそこから来ています。
タツノオトシゴ
宮川湾のボートポイントで、春から秋にかけて出会えることがあります。海藻やロープに尾を巻きつけてじっとしているので、見つけられたらかなりラッキーな一匹です。オスがお腹の育児嚢で卵を育てて稚魚を産む、という繁殖のしかたをします。
ちなみにアカテガニだけは、ダイビングでは会えません。 陸で暮らすカニだからです。三浦市の小網代の森などで、夏の夜に海辺へ下りて子どもを海へ放す姿が知られています。海と陸のあいだにいる生き物として、アルバムの1曲目に置きました。
このあたりの生き物は、海の生き物図鑑にも写真つきでまとめています。曲を聴いてから図鑑を見て、それから潜ると、たぶん3倍くらい楽しいです。
1st・2ndアルバムはすでに配信中——海へ向かう日のBGMに
「魚歌」が3枚目ということは、1枚目と2枚目もあります。 どちらも配信中です。
- 1st Album「Dive Drive Collection」(全14曲)— 海へ向かう気分を上げるための、デビューアルバムです
- 2nd Album「Certification Symphony」— ライセンス講習をテーマにした2枚目

どちらも tj-music.com から Spotify・Apple Music・Amazon Music で聴けます。まずは1枚目の「Dive Drive Collection」 あたりが入りやすいかもしれません。海へ向かう車の中で流す用に、という発想でつくったアルバムです。
音楽から海に入ってきてもいい
ダイビングを始める理由は、なんでもいいと思っています。
友達に誘われた、旅行先で体験して楽しかった、生き物が好き、写真が撮りたい。理由が具体的であるほど長続きする、というのは20年以上インストラクターをやってきて感じることです。
だから、「曲になっていた魚を、本物で見てみたくなった」という理由で来てくれる人がいたら、それはとても嬉しいです。ネコザメもコケギンポもキンギョハナダイも、三浦の海にちゃんといます。 会いに行きましょう。
三浦 海の学校では、初めての方向けの体験ダイビングから、ライセンスをお持ちの方のファンダイビングまで、少人数制で開催しています。泳ぎに自信がない方も、お一人での参加も歓迎です。 ご質問だけでもお気軽にどうぞ。
そして「魚歌 - UO-UTA -」 、配信開始をお楽しみに。
三浦 海の学校について
三浦 海の学校は神奈川県三浦市のPADI公認5スターIDCセンターです。ダイビングライセンスの取得から、ファンダイビング、SUPやスノーケリングなどのマリンアクティビティまで、初心者からベテランまで楽しめます。 開催は城ヶ島・宮川湾。京急三崎口駅から開催地まで無料送迎をご利用いただけます。
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