三浦 海の学校のブログ
三浦の海で、ゆらゆら休日。リピーターのご夫婦と巡る、秘密の浅瀬カヤックツアー

三浦の海で、ゆらゆら休日。リピーターのご夫婦と巡る、秘密の浅瀬カヤックツアー

約8分で読めます

こんにちは!

三浦半島の先端で「三浦 海の学校」という、ダイビングやカヤックのツアーを開催しているインストラクターの吉田です。

「いつもの休日、なんだか同じことの繰り返しだなぁ…」 「何か新しいことに挑戦してみたいけど、体力に自信もないし、今さら始めるのもなぁ…」

もし、あなたが少しでもそんな風に感じているなら、今日はぜひ、読んでほしいお話があります。 素敵なご夫婦と一緒に、シーカヤックで三浦の海をのんびりとお散歩した、特別な一日のことを書きたいと思います。

この記事を読み終える頃には、あなたもきっと、カヤックのパドルを握って、優しい海に漕ぎ出したくなっているかもしれませんよ。

再会は、いつもの笑顔で。

そして、新たな挑戦へ

「こんにちはー! 吉田さん、また来ちゃいました!」

そう言って車から降りてきたお二人の笑顔を見て、ぼくの心も、ぱっと明るくなります。 以前にも遊びに来てくれた、とっても素敵なリピーターのご夫婦。

またお会いできるのは、ぼくにとって何物にも代えがたい、最高に嬉しい瞬間なんです。

前回、お二人は息を合わせて進むタンデムカヤック(ざっくり言うと、二人乗りのカヤックのことですね! )を楽しまれました。

その時も「本当に楽しかった!」と言ってくださったのですが、今回は新たな目標を持って、ここ三浦に帰ってきてくれたんです。

「吉田さん、実は今回、それぞれ一人で漕いでみたくて…」

ご主人が、少し照れくさそうに、でもキラキラした目でそうおっしゃいました。 そう、今回はシングル艇(一人乗りです!)カヤックへのチャレンジです!

二人で力を合わせる楽しさももちろん素晴らしいけれど、「自分の力で、この舟を操ってみたい」という気持ちが芽生えるのは、海に魅せられた人がごく自然に通る道なのかもしれません。

その新しい挑戦の場所に、またぼくのところを選んでいただけたことが、本当に嬉しくて。 「もちろんです! 全力でサポートしますよ!」と、ぼくの返事にも自然と力が入ります。

さあ、心地よい再会の挨拶もそこそこに、今日の新たな冒険へと準備を始めましょうか。

今日の海のご機嫌は?優しい追い風と、頼れる相棒

浜辺に出て、今日の海の様子をみんなで確かめます。 空はどこまでも青く、そして海の上を、少しだけ心地よい南風が吹き抜けていました。

「今日の南風は、ぼくたちの背中をそっと押してくれる、優しい追い風になってくれますよ」

シングル艇への初挑戦で、少しドキドキしているかもしれないお二人に、自然が味方してくれていることを伝えます。

陸上で、今日漕ぎ出すカヤックを準備します。 ぼくたちがいつも使っているのは**「シットオンカヤック」**という、舟の上に跨るように座るタイプのカヤックです。

「カヤックって、ひっくり返ったらどうしよう…」

そんな不安を持っている方も多いかもしれません。

でも、このシットオンカヤックは、そんな心配を吹き飛ばしてくれる、とっても頼れる舟なんです。 ざっくり言うと、船内が密閉されていないオープンな構造なので、もし万が一ひっくり返っても(めったにありませんが! )、舟が沈むことはありません。

そして、水に浮いたまま、比較的簡単に一人でスルスルっと舟の上に戻ることができるんですよ。

安定性がすごく高くて、開放感も抜群。 初心者の方や、体力に少し自信がない方でも、安心してシーカヤックの楽しさを味わうには、まさに最適な舟だと言えるかもしれませんね。

安全のための注意点や、今日巡るコースをしっかりお話しする「作戦会議(ブリーフィング)」を終えたら、いよいよ、それぞれが一国一城の主(あるじ)です! ライフジャケットをしっかり着て、自分の舟に乗り込み、穏やかな波間へと、ゆっくりと漕ぎ出します。

それぞれの船、一つの目的地。シングルカヤックの新しい楽しみ方

シングル艇に乗り込むと、タンデムの時とはまた違う、新しい感覚が全身を包みます。 自分のパドルの一かき、一かきが、ダイレクトに舟の進む力になる。風の抵抗や、波の小さな揺れを、体全体で感じることができるんです。

海との対話が、より一層、密になったような感覚かもしれません。

最初は少し、お互いの距離が離れたり、思うようにまっすぐ進まなかったり。 でも、それもまた、シングルカヤックの楽しさ。

「おーい、そっちじゃないですよー!」 「あれれ、難しいなー!」

そんな笑い声が、海の上に響き渡ります。

しばらくすると、お二人ともすっかりコツを掴んだ様子。 ご主人は、力強く、安定したペースで。奥様は、周りの景色を楽しみながら、軽やかに。

二つのカヤックが、まるで鳥のつがいのように、付かず離れずの絶妙な距離感を保ちながら、静かな海面を滑っていきます。

言葉を交わさなくても、アイコンタクトで「大丈夫?」と確認しあったり、面白い形の雲を見つけて、パドルで指し示したり。 それぞれが自分の舟を操る自立した時間を楽しみながらも、心はしっかりと繋がっている。

そんな、タンデムの時とはまた違う、お二人の素敵な関係性がその姿から伝わってきて、ぼくはまた温かい気持ちになりました。

本日のハイライト! 龍宮城みたいな「秘密の浅瀬」へ

さて、今日のツアーには、とっておきの目的地があります。 それは、潮が引いた時だけ現れる、ぼくだけが知っている(…と言いたいところですが、地元の人はみんな知っているかもしれません(笑))、「秘密の浅瀬」 です。

「もう少し漕いだら、びっくりするくらい綺麗な場所に着きますからね」 そう言うと、お二人の漕ぐ手にも、なんだか期待感がこもってきたように見えました。

岩場を回り込み、少し開けた場所に出ると、そこだけ、海の色が明らかに違っていました。 深い藍色だった海が、急に、エメラルドグリーンというか、透き通ったアクアマリンのような色に変わるんです。

「うわぁ…!」

言葉にならない、感嘆の声がお二人から漏れます。 カヤックを漕ぐのをやめて、ただ、その流れに身を任せてみることにしました。

そう、ここが、本日のハイライト。 水深が1〜2メートルほどの、真っ白な砂地が広がる浅瀬です。 太陽の光が真上から降り注いで、まるで南国のリゾート地に来たかのような透明度。カヤックの上からでも、水底の砂に描かれた風と波の模様(砂紋(さもん)と言います。ざっくり言うと、水底の砂が作る美しい波模様のことですね)が、くっきりと見えるんです。

「すごい…本当に、水の中が全部見える…」 ご主人が、夢中になって水面を覗き込んでいます。

よーく目を凝らすと、それぞれのカヤックの影に隠れるようにして、小さなハゼや、銀色に光る小魚の群れが、すーっと横切っていくのが見えました。

ここで、ぼくは水筒を取り出して、温かいお茶をお二人に渡します。 海の上で飲むお茶は、これがまた、格別なんですよね。

お二人は、それぞれ自分の舟の上で、ただ静かに、キラキラと光る水面を眺めながら、ゆっくりとお茶を飲んでいました。

「また来ますね」が、ぼくの一番のご褒美

夢のような時間は、あっという間に過ぎていきます。 名残惜しい気持ちを胸に、ぼくたちは再びパドルを握り、ゆっくりと岸を目指しました。

陸に上がると、心地よい疲労感と、それ以上の達成感が全身を包みます。

「いやー、一人で漕ぐのはドキドキしたけど、最高に楽しかった!」 「自分の力で行きたいところに行けるって、すごい自信になりますね!」

器材を片付けながら、お二人の顔は、来た時よりもさらに晴れやかで、たくましく見えました。

そして、帰り際。 「本当に楽しかったです。 吉田さん、ありがとうございました。

また絶対に来ますね!」

そう言って、満面の笑みで手を振ってくれたお二人の言葉。 これこそが、ぼくにとっての一番のご褒美なんです。この仕事をしていて、本当に良かったな、と心から思える瞬間です。

あなたの休日を、特別な一日に変える海の魔法

特別な技術も、すごい体力もいりません。 必要なのは、「ちょっとやってみようかな」という、ほんの少しの好奇心だけ。

いつもの休日を、忘れられない特別な一日に変えてくれる、海の魔法が、ここ三浦にはあります。 あなたも、優しい波と風に誘われて、海の上のお散歩に出かけてみませんか?

よくある質問

Q:カヤックなんて初めてですが、大丈夫ですか? A:まったく問題ありません!ぼくたちが使う安定性の高いシットオンカヤックなら、初めての方でも安心して楽しめます。最初は二人乗りのタンデムから始めることもできますし、今回のご夫婦のように、慣れてきたら一人乗りのシングルに挑戦することもできます。あなたのレベルに合わせて、最適な舟とプランをご提案しますから安心してくださいね。

Q:体力に全く自信がないのですが… A:シーカヤックは、力まかせに漕ぐスポーツではありません。むしろ、リラックスして、リズムよく漕ぐのがコツなんです。ぼくたちのツアーは、お客様の体力やペースに合わせて、無理のないコースや距離を設定します。「疲れたら休む」 が基本なので、ご心配なく!

この記事を読んで、三浦でのシーカヤックに興味を持ってくれたなら、いつでも気軽に声をかけてください。 あなたにぴったりの、最高のカヤックツアーを、一緒に計画しましょう!

海の上で、あなたの最高の笑顔にお会いできる日を、心から楽しみにしています!

◆ 三浦 海の学校のご紹介 都心から日帰りOK! あなたの「やってみたい!」を叶える安心のダイビング&カヤックのスクールです。 詳しくはウェブサイトをご覧ください。

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