三浦 海の学校のブログ
最高の夏休み!おじいちゃんとお孫さんが挑戦した、三浦でのスノーケリング体験。

最高の夏休み!おじいちゃんとお孫さんが挑戦した、三浦でのスノーケリング体験。

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こんにちは! 「夏休みの思い出」

って、どうして何十年経っても色褪せずに、キラキラと輝き続けるんでしょうね。 大人になってから思い出すのは、高価なプレゼントや、どこか特別な場所へ行ったことよりも、家族と過ごした何気ない一日だったりしませんか?

昨日の7月27日、ぼくはまさに、そんな未来の宝物になるであろう、とっても素敵な瞬間に立ち会わせてもらいました。 なんとおじいちゃんと、10歳になるお孫さんが一緒に、三浦の海でスノーケリング体験に挑戦してくれたんです。

世代を超えて、同じものを見て、同じように笑いあう。 今日は、そんな最高の一日について、そして、なぜスノーケリングが世代を超えて楽しめる最高の遊びなのか、その秘密について、少し長めに、じっくりと書きたいと思います。

冒険の前の大切な「ならし運転」〜プール練習がくれた魔法の時間〜

昨日の三浦は、夏らしい太陽が顔を出す一方で、少しだけ南風が吹いていて、海の水面はちょっぴり「じゃぶじゃぶ」 としていました。 初めて海でのアクティビティに挑戦する10歳のお孫さんにとっては、その水面の揺らめきが、少しだけドキドキを大きくさせていたかもしれません。

「海、ちょっと怖いかな…?」

そんな不安そうな表情。 うんうん、わかります。初めてのことは、大人だって、子どもだって、誰だってドキドキしますよね。 その気持ち、すごく大切です。

「できる!」を積み重ねる、魔法のステップ

だからこそ、三浦 海の学校では、いきなり海へは行きません。 まずは、太陽の光で温められて、波も流れもない、穏やかなプールで、じっくりと「ならし運転」 から始めます。

これ、実はすごく大事なことだとぼくは思っています。 心理学の世界には「スモールステップの原理」なんて言葉があるそうです。ざっくり言うと、「大きな目標も、小さな段階に分けて一つずつクリアしていけば、無理なく達成できるよ」 っていう考え方ですね。

まさに、これなんです!

いきなり「海で泳ぐ」という大きな目標に挑戦するんじゃなくて、 「まずはマスクを顔につけてみよう」 「次は、水に顔をつけて、鼻から息が出ないようにしてみよう」 「じゃあ、スノーケルをくわえて、呼吸の練習をしてみようか」

(スノーケルっていうのは、もうご存知の方も多いかもしれませんが、ざっくり言うと、水面に顔をつけたまま楽に呼吸ができる、魔法の筒みたいな道具のことですね! )

一つ一つの「できた!」を、安全な環境で、自分のペースで積み重ねていく。 この小さな成功体験が、大きな自信に繋がり、最初のドキドキを、ワクワクする気持ちへと変えてくれる魔法になるんです。

プールの中では、お孫さんがすぐにコツを掴んで、まるでイルカみたいにスイスイと泳ぎ始めるのに、それほど時間はかかりませんでした。 子どもって、本当にすごいですよね! そして、そんなお孫さんの姿を、プールサイドから優しい笑顔で見守るおじいちゃんの眼差し。それは、ただ見ているだけじゃなくて、「すごいぞ!」「その調子だ!」 って、声なきエールを送っているようでした。

「おじいちゃん、見てて! 潜れるよ!」 「おぉ、すごいなぁ!上手だ、上手だ!」

そんなやり取りを聞いているだけで、ぼくまでなんだか胸が熱くなってしまいました。 プールでの練習は、ただスキルを学ぶだけの時間じゃなくて、お互いの信頼を深め、冒険への期待感を高めるための、とても大切な時間になったのかもしれません。

頼れる相棒!スノーケリング三種の神器を使いこなそう

さて、プールで練習したスノーケリングの道具たち。 これらは、水中世界という、ぼくたちが普段暮らすのとは全く違う環境を、安全で快適に楽しむための、まさに「三種の神器」 とも言える大切な相棒です。 ここで、それぞれの道具の役割と、ちょっとしたコツについて、もう少し詳しくお話しさせてくださいね。

①水中をクリアに見る魔法の窓「マスク」

水中では、そのまま目を開けても、残念ながらぼやけてしまってよく見えません。 でも、マスクを着ければ、あら不思議!まるで陸上にいるみたいに、くっきりと水中世界が見えるようになります。

【選び方のコツ】 マスクで一番大事なのは、何と言ってもフィット感です。自分の顔の形に合っていないと、隙間から水が入ってきて、せっかくの楽しみが半減してしまいます。試着する時は、ストラップを頭にかけずに、そっと顔に当てて、鼻から少し息を吸ってみてください。手を離してもマスクが顔から落ちなければ、それはあなたの顔にフィットしている証拠です。

【曇り止めの裏ワザ】 新品のマスクって、実はレンズに油膜がついていて、すごく曇りやすいんです。使う前に、歯磨き粉(研磨剤入りのもの)でレンズの内側を優しくこすって、油膜を落としてあげると、曇りにくくなりますよ。

そして、潜る直前には、市販の曇り止めを塗るか、唾液をぺっぺっと塗って(ちょっと原始的ですけど、これが結構効くんです! 笑)、軽く海水ですすいでから装着する。これが、クリアな視界を保つための「おまじない」 です。

②水面での呼吸を楽にする「スノーケル」

顔を水につけたまま、鳥が空を飛ぶように、魚が水中を舞うように、楽に呼吸をし続けることができるのが、このスノーケルです。

【使い方のコツ】 マウスピース(口にくわえる部分ですね)は、歯で軽く噛んで、唇で優しく包み込むようにくわえます。 力みすぎると顎が疲れちゃいますからね。 もし、スノーケルの中に水が入ってきちゃっても、慌てなくて大丈夫! 「フッ!」と、ロウソクの火を吹き消すみたいに、強く息を吐き出すと、中の水が勢いよく外に出ていきます。 これを「スノーケルクリア」って言います。プールでこの練習をしっかりしておくと、海でも安心して対処できますよ。

③人魚みたいに進める「フィン」

フィン、いわゆる「足ひれ」 ですね。これを着ければ、人間の何倍もの推進力を得ることができて、少ない力でスイスイと水中を進むことができます。

【選び方のコツ】 フィンにも、ゴムが硬くてパワフルなもの、柔らかくて足への負担が少ないものなど、色々な種類があります。特に、まだ脚力が発達していないお子さんや、体力に自信のないシニアの方には、柔らかめの素材で、足首への負担が少ないものがおすすめです。無理なく、リズミカルに水を捉えられるフィンを選ぶのが、疲れずに長く楽しむための秘訣ですね。

【疲れない泳ぎ方】 フィンキックのコツは、膝をあまり曲げすぎずに、足の付け根から、まるで大きなうちわで扇ぐように、ゆっくり、大きく、しなやかに足を動かすことです。バタ足のように、バシャバシャと慌てて動かすよりも、ずっと効率的に進むことができますよ。

これらの三種の神器を、プールでしっかり自分の体の一部のようにしてしまうこと。 それが、「これなら大丈夫!」という自信を持って、海へ向かうための、何よりの準備になるんです。


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いざ、三浦の海へ!二人だけの小さな大冒険

プールでの練習を終え、自信に満ちた表情で海へと向かうお二人。 さっきまでの不安そうな顔はどこへやら、その顔には「早く海に入りたい!」 というワクワク感が溢れていました。

おじいちゃんが、お孫さんの手を優しく引いて、波打ち際をゆっくりと進んでいきます。

そして、水面に顔をつけた瞬間、きっと二人の目には、全く新しい世界が広がったはずです。

水中を覗けば、そこは天然の水族館!

少しじゃぶじゃぶしていた水面も、一度水中を覗いてしまえば、そこは驚くほど静かで、美しい別世界が広がっていました。

キラキラの主役!スズメダイの群れ

まず二人を迎えてくれたのは、夏の三浦の海のアイドル、スズメダイの子供たちの群れです。キラキラと太陽の光を反射させながら、何百、何千という数が群れ泳ぐ姿は、まるで水中の天の川のよう。彼らが群れるのは、大きな魚から身を守るためだと言われていますが、その美しさには、ただただ見とれてしまいます。

のんびり屋さん?ハコフグの魅力

岩陰をゆっくりと泳いでいたのは、サイコロのような四角い体がとってもキュートなハコフグ。 フグの仲間なので、皮膚に「パフトキシン」という毒を持っている、ちょっとした危険人物(危険魚物?)でもあるんですが、その一生懸命にヒレを動かして泳ぐ姿は、本当に可愛らしくて、時間を忘れて観察してしまいますね。

暗がりの宝石、テンジクダイ

大きな岩の隙間など、少し暗い場所を覗き込むと、赤い体にキラリと光る模様が美しい、テンジクダイの仲間たちを見つけることができました。面白いことに、この魚の仲間は、オスが口の中で卵を育てる「口内保育(こうないほいく)」 をすることで有名なんです。もしかしたら、口をモグモグさせているお父さん魚がいたかもしれませんね。

恥ずかしがり屋のアイドル、ハナハゼ

砂地の方に目をやると、細長い体に綺麗な青いラインが入ったハナハゼが、巣穴からひょっこりと顔を出していました。 このハナハゼ、実は「テッポウエビ」というエビと、一緒に巣穴で暮らす「共生(きょうせい)」 をしているんです。ハナハゼは、目が良いので敵を見張る見張り役、テッポウエビは、巣穴を掘ってメンテナンスするお掃除役。 お互いに助け合って生きているんですね。そんな小さな命のドラマが、すぐ足元で繰り広げられている。 海の中って、本当に面白いですよね。

「おじいちゃん、見て! 青いお魚!」 「わぁ、本当だ!綺麗だなぁ。あっちには、黄色いのもいるぞ」

そんな楽しそうな声が、ぼくの心の中でこだまするようでした。

最高の夏休みの思い出になりましたね

体験が終わって、陸に上がってきた時の二人の笑顔。 それは、やりきった満足感と、美しい世界を見た感動と、そして、二人で一緒に冒険を乗り越えた達成感に満ち溢れていました。

最初は、おじいちゃんに手を引かれて、少しおっかなびっくりだったお孫さんが、帰る頃には、「次はいつ来れる?」「今度はもっと沖まで行ってみたい!」 と、すっかり海の探検家の顔つきに。

そして、そんなお孫さんの成長を、何よりも嬉しそうに、そして少し誇らしげに見つめるおじいちゃん。

世代を超えて、同じ目線で、同じ体験を共有する。 それは、どんな高価なプレゼントよりも、心に残る、かけがえのない宝物になったんじゃないかな、とぼくは思います。

スノーケリングは、年齢や体力、運動神経なんて、全く関係ありません。 大切なのは、「海が好き」「中を覗いてみたい」 という、ほんの少しの好奇心だけ。

この夏、皆さんも大切なご家族と、あるいはご友人と一緒に、三浦の海で、一生モノの思い出を作ってみませんか?

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