
透明度2mでも「楽しかった!」その言葉が宝物。Nさん、OWD講習感動の最終日!
こんにちは!
三浦 海の学校の吉田です。
8月17日、今日の三浦は、突き抜けるような青空が広がる快晴! 「よーし、最高のダイビング日和だ!」と、思わずガッツポーズしたくなるような、素晴らしい天気でした。
…が、しかし! 陸の天気が最高だからといって、海の中もご機嫌とは限らないのが、自然相手の面白いところ。今日の海は、ぼくたちにちょっぴり試練を与えてくれました。
そんな中でも、一人のダイバーが素晴らしい成長を遂げ、見事に夢への第一歩を掴み取った、本当に感動的な一日になったんです。 コンディションが良いだけがダイビングの楽しさじゃない。むしろ、こういう日だからこそ感じられる喜びがあるんだな、と改めて教えてくれた、素敵な一日でした。
ちなみに今日の海況は、水温25度と暖かかったのですが、水面は少し風でじゃぶじゃぶ。
そして、水中の透明度は…なんと2m! すぐ目の前の景色が、少しだけ白いベールに包まれたような、ちょっぴり手ごわいコンディションでした。
最高の笑顔のために!NさんのOWD講習最終日
今日という特別な一日を迎えられたのは、Nさん。
実はNさんは、「三浦 海の学校」に遊びに来てくれる、リピーターのYさんの奥様なんです。
夢の島「ジープ島」 へ!Nさんの挑戦
「主人がいつも、本当に楽しそうにダイビングの話をするんです。 それで、私もやってみたくなって!」
そんな風に、少し照れながら話してくれたNさん。
そして、彼女には「ダイビングを始めたい!」と思った、もう一つの大きな、そして最高の理由がありました。 それは、「10月に、夫婦でジープ島に行くこと!」
ジープ島。 ダイバーなら誰もが一度は憧れる、太平洋にぽつんと浮かぶ、奇跡のような小さな島です。イルカの群れと一緒に泳いだり、手つかずの美しいサンゴ礁に囲まれたり…。そんな夢のような体験ができる場所として、世界中のダイバーから愛されています。
その夢の島へ行くために、今回、勇気を出してダイビングライセンスの取得に挑戦しに来てくれたんです。 もう、そんな素敵な目標を聞かされたら、ぼくも全力で応援するしかありませんよね!
ちょっぴりの試練、ドキドキの最終日スタート
そして今日、ついに迎えた講習最終日。 スケジュールは、認定をかけた最後の3ダイブです。
前回から2週間ぶりだったこと、そして、港に着いた時に見た、少し波立つ水面。 Nさんの表情には、潜る前、「大丈夫かな…」というドキドキが、少しだけ浮かんでいるように見えました。
その緊張は、水に入って潜り始める瞬間、少しだけ呼吸の乱れとして現れました。 でも、これは講習生に限らず、どんなダイバーにだってあることなんです。 「大丈夫、大丈夫。 焦らなくていいですよ。ぼくに合わせて、ゆっくり、ふーっと息を吐いてみましょう」 水中で、Nさんの目にそう語りかけながら、ゆっくりと呼吸を整えていきます。
すると、Nさんはすぐに落ち着きを取り戻してくれました。 さあ、ここからがNさんの本当の力の見せ所です!
試練を乗り越えて掴んだ、本当の自信
呼吸が落ち着けば、もう大丈夫。 Nさんは、このちょっぴり手ごわい海況の中で、ぼくが驚くほどの素晴らしい成長を見せてくれました。
透明度2mの世界で見せた、素晴らしい適応力
正直に言うと、透明度2mというのは、かなり視界が悪い状況です。 手を伸ばした先にいる、ぼくやバディの姿が、かろうじて見えるくらい。 こういう水中では、自分が今どこにいて、どんな姿勢なのか、今上がっているのか沈んでいるのか、そういった感覚を保つのが、いつもよりずっと難しくなるんです。
でも、Nさんは本当に素晴らしかった。 前回、少し苦手としていた浮力コントロールを、この難しい状況の中で、見事にこなしてくれました。 周りがよく見えない中でも、パニックになることなく、自分の体に意識を集中させ、学んだ通りにBCD(浮力調整ジャケット)と呼吸を使いこなし、安定した姿勢をピタッとキープしていたんです。
これは、ものすごい成長です。 Nさんが、この2日間で、ダイバーとしての大切な「心の落ち着き」 と「技術」を、しっかりと身につけた証拠でした。
「苦手」 が「得意」に変わった瞬間!感動のマスククリア
そして、今日一番のハイライトが訪れます。 Nさんが、少し苦手意識を持っていた「マスククリア」 のスキルチェックの時でした。
視界が悪い中で、ただでさえ不安なのに、その上マスクにわざと水を入れるなんて、想像しただけでもちょっと怖いですよね。 でも、Nさんは、水中で一度、きゅっと目をつぶって覚悟を決めると、本当に落ち着いて、そして驚くほど完璧に、マスククリアをやってのけたんです!
水中で、ぼくは思わず「素晴らしい!」 と、力いっぱい拍手してしまいました。 マスクの水をすべて出し切った後の、Nさんのマスク越しの、パッと明るくなった安堵の表情と、力強く返してくれたOKサイン。 あの光景は、きっと忘れません。
「苦手だったこと」 を、「一番難しいコンディション」の中で、自分の力で克服できた。 この経験は、器材トラブルへの対処スキルが身についた、ということ以上に、Nさんにとって、とてつもなく大きな、そして揺るぎない「自信」 になったはずです。
コンディションが不安な日でも、「三浦 海の学校」 なら大丈夫。あなたのレベルやその日の海況に合わせて、経験豊富なインストラクターが、安全第一で、最高のダイビング体験ができるように全力でサポートします!
最高の言葉と、未来への約束
おめでとう!夢へのパスポート、ついにその手に
そして、試練の3ダイブをすべて見事に乗り越え、Nさんは、ついにOWDダイバーとして認定されました! 本当の本当に、おめでとうございます!
これで、10月のジープ島への準備は万端ですね! ご主人と一緒に、夢の島でイルカと泳ぐ。その最高の瞬間のための、魔法のパスポートを、Nさんは今日、ご自身の力で掴み取ったんです。
「楽しかった!」
その一言が、ぼくたちの宝物
すべてのダイビングが終わり、陸に上がって片付けをしていた時。 Nさんが、本当に素敵な笑顔で、ぼくにこう言ってくれました。
「今日のこの透明度でも、ダイビングってすごく楽しかったです!」
この一言を聞いた時、ぼくは、心の底から「ああ、良かった…」 と、じーんと来てしまいました。 インストラクターとして、これほど嬉しい言葉はありません。
コンディションが良い日に「楽しい!」と感じるのは、ある意味、当たり前かもしれません。 でも、決してベストとは言えない状況の中でも、Nさんは「楽しい」 と感じてくれた。
それは、Nさん自身が、ただ綺麗な景色を見るだけでなく、海というちょっぴりワイルドな環境そのものを、そして、ちょっぴりの困難を自分の力で乗り越えていくプロセスそのものを、心から楽しんでくれた証拠です。
これこそが、ダイビングの本当の魅力なのかもしれないな、とNさんに改めて教えてもらった気がします。 ぼくにとって、最高の宝物のような言葉でした。
またね!ジープ島への最終調整
そして、Nさんは、さらに嬉しい約束をしてくれました。 「ジープ島に行く前に、最終チェックと練習で、また絶対に潜りに来ます!」
もちろんです! いつでもお待ちしていますよ! 最高の状態で、最高の思い出を作ってこられるように、ぼくも全力でサポートさせていただきますね。
快晴の空の下、ちょっぴり試練の海を乗り越えて、大きな自信と、夢へのパスポートを手に入れたNさん。 そのキラキラした笑顔を見られて、ぼくも最高の幸せを分けてもらった一日でした。
素晴らしい感動を、ありがとうございました!
◆ 三浦 海の学校ってどんなところ? 都心から日帰りで楽しめる、アットホームなダイビングスクールです。 あなたの「やってみたい!」を、全力で応援します! 三浦 海の学校 紹介ページ
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