三浦 海の学校のブログ
苦手克服の先にあった最高の瞬間!OWD講習最終日、感動の認定、そして新たな約束!

苦手克服の先にあった最高の瞬間!OWD講習最終日、感動の認定、そして新たな約束!

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こんにちは!

三浦 海の学校の吉田です。

いやぁ、今日の三浦は、本当に感動的な一日になりました。 8月15日、OWD(オープン・ウォーター・ダイバー)講習に参加されていた3名のゲストが、ついに最終日を迎えたんです。

3日間という、短いようで、でも中身の濃い時間を一緒に過ごしてきて、ぼく自身もすっかり情が移ってしまって。今日の最終ダイブを前に、なんだか自分のことのようにドキドキしていました。

ダイビングって、ただ海に潜って、綺麗な景色や可愛い魚を見るだけの遊びじゃないんだな、と改めて感じさせられる、そんな素晴らしい一日でした。

ちなみに、今日の海況は、水温が23度、透明度は6mほど。 夏の賑やかさが少しだけ落ち着いて、じっくりと講習の総仕上げをするには、ぴったりの穏やかな海でしたよ。

ついに迎えた最終日!最後の挑戦と、大きな成長

3日間の講習の集大成となる、最終日。 ゲストの皆さんは、初日とは比べ物にならないくらい、リラックスした表情で海へと向かっていきました。もうすっかり、水の中の環境にも慣れた様子です。

でも、実は、最後の最後に、乗り越えるべき一つの「壁」 が待っていたんです。

最後の関門「マスククリア」への挑戦

今回のメンバーであるHさんとSさん。 お二人とも、実は「マスククリア」に、少しだけ苦手意識を持っていました。

「マスククリア」とは、ざっくり言うと、マスク(水中メガネ)に水が入ってきても、水中でその水を外に出すテクニックのこと。ダイビングの安全を守る上で、絶対にマスターしておきたい大切なスキルです。

プールでは何度も練習して、ちゃんとできるようにはなっていたんです。 でも、「足がつかない、本物の海の中でやるのは、やっぱりちょっと怖い…」

その気持ち、すごーくよく分かります。目に水が入ってくる、あの独特の感覚。 不安になりますよね。

最終ダイブの前に、ぼくは改めてお二人に伝えました。 「大丈夫、焦らなくていいですからね。プールでやった通り、まずは落ち着いて、自分の呼吸を整えることだけを考えてください。 ぼくがすぐそばにいますから」

そして、水中へ。 少し緊張した面持ちで、お二人が頷きます。 ゆっくりとマスクに水を入れ…そして、マスクの上部をしっかりと押さえて、鼻から「フンッ!」 と力強く息を出す。

水中で、二人のマスクから、綺麗に水が抜けていくのが見えました。

そして、パッと顔を上げた二人が、力強く、最高の笑顔で「OKサイン」 を出してくれたんです!

その瞬間、ぼくは水中で、思わず「よっしゃー!」と心の中で叫んで、力いっぱいガッツポーズをしてしまいました(笑)。 ご本人たちが一番嬉しかったと思いますが、その勇気と達成の瞬間を間近で見られたぼくも、本当に、本当に嬉しかったです。苦手なことに向き合って、それを乗り越えた瞬間の人の顔って、本当に輝いていますよね。

まるでベテラン!?見違えるほど上達した中性浮力

最後の関門を乗り越えた皆さんは、もう怖いものなし! 特に、この3日間で驚くほど上達したのが、「中性浮力」(ざっくり言うと、水中で浮きも沈みもしない、ふわふわ〜っとした状態を保つテクニックです)でした。

初日の、少しぎこちなかった動きが嘘のよう。 水中でピタッと静止して小さな生き物を観察したり、水底の砂を一切巻き上げることなく、すーっと優雅に泳ぎ抜けたり。その姿は、もうほとんどベテランダイバーのようでした。

スキルが上達すると、心に余裕が生まれます。

そして、心に余裕が生まれると、今まで見えなかったものが、たくさん見えるようになってくるんです。ダイビングの本当の楽しさは、実はここから始まるのかもしれませんね。

海からのサプライズ!そして、まさかの…(笑)

そんな風に、皆さんがリラックスして周りを見渡せるようになったからでしょうか。 今日の海は、ぼくたちに素敵なサプライズを用意してくれていました。

砂地のスター、ヒラタエイとの出会い

講習も終盤に差し掛かり、水中散歩を楽しんでいた時のこと。 ぼくの視線の先に、砂地を滑るように泳ぐ、大きな影を見つけました。

ヒラタエイです! (ざっくり言うと、平たいひし形の体で、長いしっぽを持つ、砂地によくいるエイの仲間です)

大きさは1mくらいあったでしょうか。まるで大きな座布団が、ひらひらと優雅に水中を舞っているようで、その姿は本当に美しくて、見とれてしまうほど。

ぼくは慌てて、ゲストの皆さんに「あっち! あっちを見て!」と、ライトや指差しでサインを送りました。

見たのは1名だけ!?これもダイビングの醍醐味

水中で、ゲストの一人が「うんうん!」と頷いて、エイの姿に釘付けになっているのが分かりました。 良かった、見てもらえた!

…と思ったのですが(笑)。

水から上がってきてから、ログ付け(潜水記録をつけること)をしている時に、こんな会話が繰り広げられました。

「いやー、今日はエイが見れましたねー!」 (見られたゲストさん) 「えっ!?エイ!?どこにいたんですか! ?」 「うそー!全然気づかなかった!見たかったー!」

そうなんです。残念ながら、あのヒラタエイの優雅な舞を見ることができたのは、3名のうち1名だけだったんです(笑)。

悔しがるお二人の姿も、なんだか微笑ましくて。 でも、こういう一期一会の出会いや、ちょっとした「見逃したー!」っていう悔しさも、全部含めてダイビングの面白いところなんですよね。

「次こそは絶対に見てやる!」 それが、また海に来るための、最高のモチベーションになりますからね!

ダイビングを始めてみたいけど、一人での参加はちょっと不安…と感じていませんか? 大丈夫! 三浦 海の学校では、お一人でのご参加も、お友達とのご参加も、心から大歓迎です! 講習を通して、きっと素敵な仲間との出会いが待っていますよ。

海が繋いだ素敵なご縁

さて、今日の物語には、実はまだ続きがあるんです。

そして、この続きこそが、ぼくが今日一番「感動した」 ことでした。

二組の出会いが、最高のチームになった3日間

今回の3名のゲストの皆さん。

実は、元々は、仲良しの女性2人組と、お一人で参加された64歳の男性、という二つの組だったんです。

64歳で、新しいことに「やってみよう!」 と一歩を踏み出す。その勇気と行動力、本当に心から尊敬します。年齢なんて関係ない、ということを、その背中が物語っていて、本当にカッコいいです。

初日は、少しだけお互いに遠慮があるような雰囲気だったかもしれません。 でも、ダイビングという共通の目標に向かって、一緒に学び、一緒にドキドキし、一緒に感動を分かち合う。そんな濃密な3日間を過ごすうちに、年齢や性別の垣根なんて、あっという間になくなってしまいました。

休憩時間も、器材のセッティング中も、帰りの準備をしている時も、聞こえてくるのは3人の楽しそうな笑い声。 「あの時の魚、なんて名前でしたっけ?」 「マスククリア、やっぱり心臓に悪いですよねー! (笑)」 すっかり意気投合して、最高のチームになっていました。

最高のサプライズ!「来月、3人で来ます!」

そして、すべての講習が終わり、3名の新しいOWDダイバーが誕生した、その時。 ぼくが認定証の準備をしていると、3人が何やら相談したかと思うと、代表して一人の女性が、こう言ってくれたんです。

「あのー、来月、この3人でAOW講習を受けに来たいんですけど、予約できますか! ?」

え、ええーっ! ? 思わず、ぼくは「本当ですか!?」って、大きな声を出してしまいました。

AOW(アドヴァンスド・オープン・ウォーター・ダイバー)とは、OWDの次のステップとなる、さらにダイビングの楽しみ方を広げるための講習です。 それを、今日出会ったばかりのこの3人で、また一緒に受けたい、と。

もう、嬉しくて、嬉しくて。 言葉になりませんでした。

これぞ、ダイビングの魔法!

この瞬間、ぼくは改めて確信しました。 ダイビングって、本当に魔法のようなアクティビティだな、と。

ぼくたちは、普段、ダイビングのスキルや知識を教えています。 でも、本当に提供しているのは、それだけじゃないのかもしれない。

海という大きな存在の前では、人は素直になれる。

そして、共通の体験は、人と人との心を、強く、深く結びつけてくれる。

今日出会ったばかりの人が、かけがえのない仲間になる。

そして、一緒に次の目標を見つけて、また新しい冒険へと歩き出す。

ぼくたちは、ただダイビングを教えているんじゃない。 こういう、キラキラした、宝物のような瞬間に立ち会うために、この仕事をしているんだ。

心から、そう思えた一日でした。 素晴らしい出会いと、感動をくれた3名の新しいダイバーたちに、最大の感謝と祝福を! そして、来月、成長した皆さんに再会できるのを、今から楽しみにしています!

◆ 三浦 海の学校ってどんなところ? 都心から日帰りで楽しめる、アットホームなダイビングスクールです。 あなたの「やってみたい!」を、全力で応援します! 三浦 海の学校 紹介ページ

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