
未来の先生たちへ、海からのエール!大学の授業でスノーケリング講習を開催しました!
こんにちは!
三浦 海の学校の吉田です。
8月18日、ぼくは、いつもの「三浦 海の学校」の目の前の海を少しだけ離れて、出張講習に行ってきました。 お相手は、キラキラした目で未来を見つめる、大学生の皆さん。
ただのレジャーとしてのスノーケリング教室ではありません。 これは、未来を担う子どもたちの「先生」になるための、大学の正式な授業の一つなんです。
海を通じて、技術だけでなく、もっと大切な何かを伝える。 そんな、ぼくにとっても非常に学びの多い、素晴らしい一日になりました。
未来の保育士さん・先生たちとの、特別な一日
埼玉からようこそ!キラキラした学生さんたち
今回、講習のご依頼をくださったのは、埼玉県の某大学の皆さんです。 この大学では、将来、保育士さんや学校の先生になるための専門的な教育が行われています。
つまり、今日ぼくの目の前にいる学生さんたちは、いずれ、たくさんの子どもたちの成長を支え、導いていく、素晴らしい志を持った若者たちなんです。
講習の場所は、「三浦 海の学校」から車で5分ほど走ったところにある「荒井浜海岸」 。 ここは、遠浅で波もとっても穏やか。岩場にはたくさんの小さな生き物たちが暮らしていて、磯遊びやスノーケリングデビューには、まさに最高の場所なんですよ。
なぜ授業でスノーケリング?その深いワケ
「大学の授業で、わざわざ埼玉から三浦の海へスノーケリングに?」 そう不思議に思う方もいるかもしれませんね。 でも、この講習には、大学の先生方の、学生たちへの深い想いが込められていました。
「将来、保育士や先生になった時、園や学校によっては、子どもたちとプールに入ったり、海へ遠足に行ったりする機会があるかもしれません。その時に、ただ『楽しい』だけでなく、どうすれば『安全』に楽しめるのかを、まずは先生になる自分自身が、身をもって体験して知っておくことが、何よりも子どもたちの命を守ることに繋がるんです」
担当の先生が、そう話してくれました。 ぼくは、その言葉を聞いて、本当に感動しました。
これは、単なる水泳の授業じゃない。 水辺の活動がいかに素晴らしいものであるかを知ると同時に、自然の中にはどんな危険が潜んでいるのか、どうすればそのリスクを管理できるのかを学ぶ、「安全管理」 と「責任」を学ぶ、非常に実践的な教育なんだ、と。
そんな大切な授業の講師として、ぼくを信頼して選んでいただけたこと。 身が引き締まる思いと、大きな喜びでいっぱいになりました。
「楽しい!」 と「安全」を学ぶ、スノーケリング講習
最初はドキドキ。 でも、すぐに笑顔に!
さて、いよいよ講習のスタートです。 参加してくれた学生さんの中には、スノーケリングは全く初めて、という方もたくさんいました。
まずは、器材の使い方から。 マスク(水中メガネ)の正しいつけ方、ストラップの調整の仕方。 スノーケル(呼吸するための筒)をくわえて、水面で呼吸する時のコツ。 フィン(足ひれ)を使って、楽に進むためのキックの仕方。
一つ一つ、陸上で丁寧に説明していきます。
そして、いざ海へ!
最初は、顔を水につけるのも少し怖かったり、スノーケルに水が入ってきてむせてしまったり。 でも、若い皆さんは、さすがに順応が早い! 大学の先生方も、素晴らしいチームワークで学生さんたちをサポートしてくださり、あっという間に、全員が水に顔をつけて、ぷかぷかと水面に浮かべるようになりました。
そして、水中の世界を覗き込んだ瞬間に、あちこちから聞こえてくるんです。 「わーっ!」「魚がいる!」「すごい綺麗!」 という、歓声が。
緊張した顔が、一瞬にして、満面の笑顔に変わる。 この瞬間が、ぼくはたまらなく好きです。 海の魔法が、みんなの心を解き放ってくれたような気がします。
スノーケリングは「手軽」。でも、だからこそ知ってほしいこと
講習が一通り進み、皆さんがスノーケリングの楽しさを感じてくれたところで、ぼくは一番伝えたかった、大切な話をしました。
それは、**「スノーケリングは、手軽で簡単なアクティビティに見えるけれど、実は、意外なほど事故が多い」 **という事実です。
ダイビングのように、ライセンスを取得するための専門的な講習が必要なわけでもなく、器材も比較的安価で、誰でも気軽に始められます。 でも、その「手軽さ」こそが、時として一番の落とし穴になってしまうことがあるんです。
例えば、
- スノーケルに水が入ったことにパニックになり、溺れてしまう「スノーケルパニック」
- 夢中になって魚を追いかけているうちに、気づいたら岸から遠く離れた場所に流されてしまう
- 浅い岩場で、足や手、体を切ってしまう
- 自分の体力を過信して、沖まで泳いで行ったはいいけれど、疲れて戻れなくなってしまう
なぜ、そんな事故が起きてしまうのか。 その根底にあるのは、やはり「自分は大丈夫」という油断や、海の状況変化に対する知識不足、そして、正しい器材の使い方を知らないこと、だったりします。
手軽にできるからこそ、しっかりとした知識と、安全への意識を持つことが、何よりも大切なんです。 ぼくは、学生さんたちに、そのことを真剣に伝えさせてもらいました。
「三浦 海の学校」では、ご家族で楽しめるスノーケリング教室や、お子様の海デビューをサポートするプログラムもご用意しています。
また、企業や学校向けの団体講習も、目的に合わせてカスタマイズ可能です。 お気軽にご相談くださいね。
この経験が、未来の教室やプールで活きることを願って
「先生」として、子どもたちに何を伝えられるか
今日の講習は、単に「スノーケリングができるようになった!」 で終わりではありません。 今日の経験を、彼らが「先生」 になった時に、どう活かしてくれるか。そこからが、本当のスタートだとぼくは思います。
水辺の活動の、あの言葉にならないほどの「楽しさ」。
そして同時に、一歩間違えれば危険も伴うという「自然の怖さ」 。 安全に楽しむためには、どんな「準備」と「知識」 が必要なのか。
今日の講習を通して、学生さんたちは、そのすべてを、ご自身の肌で感じてくれたはずです。
将来、彼らが子どもたちと海やプールに行く時。 ただ「楽しいよ!」と笑顔で言うだけでなく、 「海に入る前には、みんなで準備運動しようね」 「疲れたり、寒くなったりしたら、絶対に無理しないで、先生に言うんだよ」 「お友達と二人一組になって、お互いがどこにいるか、ちゃーんと見ていようね(バディシステム)」
そんな風に、今日学んだ安全のための知恵を、ご自身の言葉で、子どもたちに伝えてくれる。
そんな、子どもたちの笑顔と安全を、心から守れる先生になってほしい。 ぼくは、心からそう願っています。
ぼくたちにできること
今日の講習を通して、ぼくも改めて、自分たちの役割について考えさせられました。 ぼくたち海のプロフェッショナルは、ただダイビングやスノーケリングの楽しさを伝えるだけでなく、その安全な楽しみ方を、社会に広く伝えていく責任があるんだ、と。
「三浦 海の学校」としても、これからも、こうした教育機関向けの安全講習や、地域の子どもたち向けのイベントなどを、より一層、積極的に行っていきたいと思っています。
未来を担う先生たち、そして子どもたちの笑顔のために。 今日のこの素晴らしい出会いが、未来のどこかで、誰かの大切な命を守ることに繋がってくれたら。 インストラクターとして、これ以上に嬉しいことはありません。
埼玉県の某大学の皆さん、そして先生方、今日は本当にありがとうございました! 皆さんの輝かしい未来を、三浦の海から、心から応援しています!
◆ 三浦 海の学校ってどんなところ? 都心から日帰りで楽しめる、アットホームなダイビングスクールです。 あなたの「やってみたい!」を、全力で応援します! 三浦 海の学校 紹介ページ
タグ