ダイビングが怖い…を克服するには?現役インストラクターが教える5つの対処法

ダイビングが怖い…を克服するには?現役インストラクターが教える5つの対処法

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こんにちは、三浦 海の学校の吉田です。

「ダイビングに興味はあるけど、正直怖い」「体験ダイビングで怖い思いをして、トラウマになっている」

——三浦の海でダイビングのインストラクターを10年以上やっていますが、こうした声は本当によく耳にします。

まず最初にお伝えしたいのは、ダイビングが怖いと感じるのは完全に正常な反応だということ。人間は陸上で暮らす生き物ですから、水中という異質な環境に恐怖を感じるのはむしろ健全です。「怖いと思う自分がおかしいのかも」 なんて思う必要は全くありません。

大事なのは、「何が怖いのか」 を具体的に理解すること。漠然とした恐怖は克服しにくいですが、原因がわかれば対処法が見えてきます。今回は、ダイビングの恐怖心を克服するための具体的な方法を5つご紹介します。

ダイビングが怖い原因は大きく5つある

僕がこれまで何千人ものお客様を見てきた経験から、ダイビングの恐怖心はおおむね5つのパターンに分類できます。自分がどれに当てはまるか、考えながら読んでみてください。

恐怖その1:「水中で息ができなくなったらどうしよう」——呼吸への不安

ダイビングが怖いと感じる原因で最も多いのが、呼吸に対する不安です。「レギュレーターが外れたら?」「急に空気が出なくなったら?」 ——こうした「もしも」が頭をよぎると、怖くなるのは当然です。

克服法:陸上でレギュレーター呼吸を体験する

水に入る前に、まず陸上でレギュレーターをくわえて呼吸してみましょう。吸えば空気が出てくる、吐けば泡になって出ていく。この感覚を陸上で確認するだけで、「ちゃんと呼吸できるんだ」 という安心感が生まれます。

三浦 海の学校では、初めての方には必ず陸上でレギュレーター呼吸を体験してもらっています。さらに、足のつく浅瀬で顔をつけて呼吸する練習をしてから、少しずつ深い方へ進みます。

もう一つ大事なのは、水中では「ゆっくり、深く」 呼吸すること。緊張すると無意識に呼吸が浅く速くなりますが、これが恐怖心を増幅させます。 意識的にゆっくり吸って、ゆっくり吐く。これだけで気持ちがかなり落ち着きます。

恐怖その2:「足がつかない場所が怖い」——深さへの恐怖

プールの浅い場所なら平気でも、足がつかない深さになると急に怖くなる。この感覚は、泳げる人でも経験することがあります。「もし浮けなくなったら沈んでしまう」 という本能的な恐怖です。

克服法:ビーチエントリーで段階的に慣れる

いきなり深い海に飛び込むのではなく、足のつく浅瀬からスタートするのが鉄則です。腰くらいの深さで水中呼吸に慣れたら、胸の深さへ。そこでも大丈夫なら、足がつかない深さへ——というように、段階的に進めることで恐怖心は格段に和らぎます。

三浦半島のビーチポイントなら、砂浜からそのまま海に入れるので、まさにこの段階的なアプローチが可能です。ボートダイビングだと最初から深い場所に入ることになるので、怖さを感じやすい方にはビーチエントリーを強くおすすめします。

また、ダイビングではBCD(浮力調整装置)を着用しています。水面で空気を入れれば何もしなくても浮いていられるので、「沈んでしまう」 心配は実はありません。これを浅瀬で実際に体験すると、「浮けるんだ」 という自信がつきます。

恐怖その3:「マスクに水が入ったらパニックになりそう」——器材トラブルへの不安

マスクに海水が入ってくる、鼻から水を吸ってしまう——体験ダイビングで怖い思いをした方の多くが、この経験をきっかけにトラウマを抱えています。

克服法:マスククリアを落ち着いて練習する

マスクに水が入ること自体は、実はダイビング中にしょっちゅうあることです。 問題は「水が入ったこと」ではなく、「水が入ったときにどうすればいいかわからないこと」。対処法がわかっていれば、パニックにはなりません。

マスククリア(マスクの中の水を出す方法)は、鼻から空気を出すだけの簡単な動作です。浅瀬でゆっくり練習して、「水が入っても出せる」という自信をつければ、恐怖心は大きく減ります。

僕がいつもお客様に伝えているのは、「マスクに水が入ったら、まず口呼吸を続けてください。レギュレーターで呼吸できている限り、マスクの水は命に関わりません」 ということ。これを知っているだけで、冷静さを保てるようになります。

恐怖その4:「耳が痛くなったらどうしよう」——耳抜きへの不安

水深が深くなると水圧で耳が痛くなることがあります。飛行機の離着陸時に耳がキーンとなるのと同じ原理ですが、水中ではより顕著に感じます。 この「痛み」への恐怖が、ダイビングの怖さにつながっているケースも多いです。

克服法:こまめに、早めに耳抜きをする

耳抜きのコツは「痛くなる前にやる」 こと。潜り始めてから50cmごとくらいのペースで、こまめに耳抜きをすれば、痛みを感じることはほとんどありません。

やり方は簡単で、鼻をつまんで軽く鼻に空気を送るだけ。マスクの上から鼻をつまめるように設計されているので、水中でも問題なくできます。

もし耳抜きがうまくいかない場合は、無理に深く潜る必要はありません。少し浅い水深に戻ってからやり直せばいいだけです。インストラクターにハンドシグナルで「耳が痛い」 と伝えれば、すぐに対応してくれます。

恐怖その5:「前にダイビングで怖い思いをした」——過去のトラウマ

体験ダイビングや講習で嫌な経験をして、それ以来ダイビングが怖くなってしまった方。

実は、このパターンは決して珍しくありません。

克服法:環境とインストラクターを変えてみる

過去に怖い思いをした原因の多くは、「準備不足のまま海に入れられた」「大人数で一人ひとりに目が行き届いていなかった」「自分のペースで進めてもらえなかった」 といった環境の問題です。

つまり、ダイビング自体が怖いのではなく、その時の体験の仕方が合わなかっただけの可能性が高いんです。

環境を変えるだけで、まったく違う体験になることは珍しくありません。穏やかな海、少人数制の講習、自分のペースに合わせてくれるインストラクター——この3つが揃えば、「前回とは全然違う!」 と驚かれる方がとても多いです。

三浦 海の学校にも、「過去に体験ダイビングでリタイアしてしまった」「海外でライセンスを取ったけど怖くて潜れなくなった」 という方がいらっしゃいます。そうした方には、最初から海に入るのではなく、浅瀬でゆっくり水に慣れるところから始めます。「嫌だと思ったらいつでもやめていいですよ」とお伝えすると、逆に安心して挑戦できるようです。

初心者がダイビングの怖さを和らげるための事前準備

恐怖心を克服するために、ダイビング当日までにできることもいくつかあります。

一つ目は、事前にインストラクターに不安を伝えておくこと。「水が怖い」「前に嫌な経験がある」「耳抜きが心配」 など、どんな小さなことでも構いません。事前に伝えておけば、インストラクターはあなたに合わせたペース配分や練習メニューを用意できます。

二つ目は、体調を万全にしておくこと。寝不足や二日酔いの状態でダイビングをすると、普段なら平気なことでも不安を感じやすくなります。前日は早めに休んで、朝ごはんもしっかり食べて来てください。

三つ目は、ダイビングの基本的な知識を少しだけ予習しておくこと。レギュレーターはどうやって使うのか、耳抜きとは何か——こうしたことをざっくり知っているだけで、当日の説明がスムーズに頭に入ってきます。YouTubeの初心者向け動画を1〜2本見ておくだけでも十分です。

「未知のもの」 は怖いですが、「少しだけ知っているもの」には挑戦しやすくなる。これは心理学的にも裏付けられていることです。

ダイビングの恐怖心を克服するために一番大切なこと

5つの恐怖と克服法をご紹介しましたが、すべてに共通する最も大切なポイントは「無理をしないこと」 です。

ダイビングは本来、楽しむためにやるものです。怖いのを我慢して潜っても、良い思い出にはなりません。 自分のペースで、一つずつ「大丈夫」を積み重ねていくことが、結果的に一番の近道です。

そしてもう一つ、信頼できるインストラクターを見つけることが何より大事です。「怖い」と言ったときに真剣に向き合ってくれるか、あなたのペースに合わせてくれるか。そこを見極めることが、恐怖を克服するための第一歩になります。

三浦の穏やかな海は、ダイビングへの恐怖心を克服するのにとても適した環境です。波が穏やかで、浅瀬からゆっくり慣れることができて、東京から日帰りで通える距離にある。「もう一度チャレンジしてみたい」と思ったとき、すぐに来られる場所にあることも大きなポイントです。

怖いけど気になる——その気持ちがあるなら、まずは相談だけでもしてみてください。一緒に、あなたに合った始め方を考えましょう。

三浦 海の学校について

三浦 海の学校は神奈川県三浦市のPADI公認5スターIDCセンターです。 ダイビングライセンスの取得から、ファンダイビング、SUPやスノーケリングなどの マリンアクティビティまで、初心者からベテランまで楽しめます。

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