エイとウミウシが主役の三浦ダイビング——春の陽気と水中の生き物たち
こんにちは、三浦 海の学校の吉田です。
4月の三浦はすっかり春らしくなってきました。
今日は2ヶ月ぶりにご来店いただいたリピーターのKさんと一緒に、三浦のビーチからエントリーしてきました。 久しぶりの再会はやっぱり嬉しいものです。
汗ばむ陽気——三浦の春は本格的

朝から気持ちよく晴れた一日でした。外気温は21度と、日向に立っていると汗ばむほどの陽気です。「もう夏が近いな」と感じてしまうくらいの暖かさでしたが、ダイビング器材を準備しながら少し動くと、すぐに額に汗がにじんでくるほどでした。
とはいえ、海の中はまだ春の始まり。水温は15度と、体感ではかなりひんやりした世界が待っています。陸上でTシャツで汗をかいていても、エントリーしたらドライスーツの出番です。三浦半島では例年、水温が18〜20度を超えるゴールデンウィーク前後あたりまではドライスーツが快適です。 今日もしっかりドライスーツで潜りました。
天気が良いと水面付近は明るく、青白い光が差し込んで水中がとても美しく見えます。 透明度は6メートルほどから。春の海は植物プランクトンが増えて少し白濁することがありますが、今日はそれほど濁りもなく、生き物観察には十分な視界が確保できていました。
今日の三浦半島の海況
- 水温:15度
- 透明度:6メートルから
- 天気:快晴
- 外気温:21度
水温15度というのは、冷たいといえば冷たいのですが、この時期の三浦半島の海としては平年並みか少し高め。冬の最低水温(12〜13度前後)を抜けて、少しずつ上昇してきている兆候があります。水中での生き物の活性も日に日に上がっているのが感じられます。
透明度は「6メートルから」と書きましたが、ポイントによっては8メートル程度抜けている場所もありました。春先の三浦は植物プランクトンが豊富で、それを食べる小さな生き物が増え、それを追ってさらに大きな生き物が集まってくる——そんな食物連鎖の始まりを感じられるシーズンです。
今日の水中レポート——三浦の海で出会った生き物たち

ウミウシ各種——三浦の定番になってきた春の風物詩
今日もウミウシが賑やかでした。三浦のビーチには、ここ最近ウミウシが増えてきています。
サラサウミウシは、クリーム色と橙色の模様が美しい中型のウミウシです。岩の上や海藻周りをゆっくりと這っている姿が愛らしく、三浦では比較的見つけやすい種の一つになってきました。
シロウミウシは白い体に黒と黄色のラインが入った、ダイバーにとってお馴染みの種類です。比較的大きめで目立つので、初心者の方でも見つけやすい。ウミウシ入門の一種として紹介するのにぴったりです。
コモンウミウシは青みがかった白い体に橙色のラインが走る、とても鮮やかなウミウシです。「コモン(common)」という名前がついているわりに、三浦ではそれほど多く見られない印象だったのですが、最近は安定して出会えるようになってきた気がします。
シラユキウミウシはとっても小さくてかわいい!
去年まではこれらのウミウシが定番で見られるほどではなかったのですが、今シーズンは毎回のダイビングで複数種に出会えています。 これは本当に嬉しい変化です。三浦の海の生態系が少しずつ豊かになっているのかもしれないし、単純に観察眼が鍛えられてきたのかもしれません(笑)。いずれにしても、水中が賑やかになってきているのは確かです。
ゴマフビロードウミウシ——今日の主役

そして今日のハイライトはこの子です。ゴマフビロードウミウシを発見しました。
全身がビロードのような質感の細かい突起(セノレートと呼ばれます)に覆われていて、名前の通り「ゴマ」をまぶしたような白と黒のまだら模様が特徴的です。体長は2〜3センチほどの小さな個体でしたが、その存在感はなかなかのもの。
このウミウシは三浦の海でも出会える機会は多くないため、見つけたときの興奮はひとしおです。「かわいい」という言葉がぴったりの、モフモフとした見た目が堪りません。ウミウシはどの種も個性的で面白いのですが、このゴマフビロードウミウシは特に触感が想像できてしまうような外見が好きです。写真を撮るのに少し近づきすぎて、逃げてしまいそうになりましたが、なんとかおさめることができました。
アカエイ——大きな驚きと笑える一幕

ウミウシをじっくり観察していると、砂地の方から大きな影が動くのが見えました。アカエイです。
体盤幅が70〜80センチほどはある立派な個体でした。アカエイは三浦の砂地でたまに見かけることがあるのですが、今日の個体はかなり大きめ。普段は砂に隠れて静かにしているか、ゆっくり泳いでいることが多いのですが、今日はどうやら僕たちに気づいてしまったようです。
最初は逃げようとして砂地を蹴るように泳ぎ出したのですが、なぜか迷子になってしまったのか、右に行ったり左に行ったり、僕たちの周りをぐるぐると旋回し始めました。
こっちに来たと思えばUターン、あっちへ向かったかと思えばまた戻ってくる。どうやら完全にパニックになってしまっていたようです。水中でマスク越しに苦笑いするしかない状況で、Kさんと目が合ってお互い肩を震わせて笑ってしまいました。最終的には深場の方へ泳ぎ去っていきましたが、しばらくはあのおっちょこちょいな大きなエイが忘れられそうにありません。
ヒラタエイ——砂に隠れた小さな可愛らしい存在

アカエイのにぎやかな一幕が落ち着いたあと、今度は砂地にじっとたたずむ小さな影を発見しました。ヒラタエイです。
アカエイと比べてかなり小さく、体盤幅は20センチほど。薄いグレーと砂のまだら模様が砂地に完全に溶け込んでいて、よく見ていないと気づかないほどです。じっと静かにしていて、こちらが近づいても慌てることなく、砂の中に半分埋まりながらゆったりしていました。
先ほどのアカエイのパニックぶりと対照的すぎて、またKさんと笑ってしまいました。一本のダイビングで2種類のエイを観察できたのは嬉しい経験です。 しかも性格(?)がこれほど違うのが面白い。三浦の海はいつも予想外のドラマがあります。
次回は三崎港でランチを
Kさん、今日は2ヶ月ぶりのご来店ありがとうございました。 久しぶりの海はいかがでしたか?水中でのKさんの嬉しそうな様子を見ていて、こちらも楽しくなりました。
次回は一緒に三崎港へランチを食べに行きましょう。三崎はマグロが有名ですが、地元ならではの海鮮をゆっくり楽しめるお店がたくさんあります。ダイビングのあとに港町でランチというのも、三浦半島ならではの過ごし方です。 ぜひまたいつでも遊びに来てください。
春の三浦半島は、これからどんどん海が賑やかになっていきます。水温が上がるにつれ、ドライスーツからウェットスーツに切り替わり、生き物の種類もぐっと増えてきます。今の時期の水中には、まだ冬の名残と春の始まりが混在していて、それが三浦ダイビングの春ならではの魅力です。
ダイビングに興味があるけれどまだ試したことがない方、ライセンス取得を考えている方、ぜひ一度三浦 海の学校へご相談ください。初心者から経験者まで、三浦の海を一緒に楽しみましょう。
三浦 海の学校について
三浦 海の学校は神奈川県三浦市のPADI公認5スターIDCセンターです。 ダイビングライセンスの取得から、ファンダイビング、SUPやスノーケリングなどの マリンアクティビティまで、初心者からベテランまで楽しめます。
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