雨の三浦でOWD認定ダイブ——ウミウシの宝庫で迎えたライセンス取得
こんにちは、三浦 海の学校の吉田です。
今日は三浦でのダイビングライセンス講習、OWD(オープンウォーターダイバー)コースの最終日でした。空はあいにくの雨模様でしたが、海の中はそんなことを忘れさせてくれるほど充実した一日になりました。
雨でも暖かい——4月の三浦のコンディション
4月に入り、天気予報を見たときは正直少し心配していました。 雨の予報。でも実際に三浦に到着してみると、気温は14度と思ったよりも暖かく、風もそこまで強くなかったので安心しました。
この時期の三浦半島は天気が崩れることも珍しくありません。でも、ダイビングは水中がメインのアクティビティ。陸上が雨であっても、水中のコンディションさえ整っていれば問題なく講習を進められます。むしろ雨の日は海面が静かになることもあるので、エントリーしやすい日になることだってあるんです。受講生のHさんも「雨だとちょっとテンション下がるかなと思ったけど、全然大丈夫でした」 という表情で準備を進めていました。
もちろんこの時季、僕たちが使用するのはドライスーツです。体が濡れないので、水温が低くても快適にダイビングを楽しめます。初めてドライスーツを着る方は少し戸惑うこともありますが、Hさんは前回までの講習でしっかり慣れていたので、スムーズに着脱できていました。
今日の三浦の海況——水温14度、春の海が動き出すタイミング
水温は14度。4月上旬の三浦半島としては平年並みといったところです。透明度は8メートルほどで、春濁りの本番を迎えるにはまだ少し早い印象でした。
春濁りとは、水温の上昇に伴って植物プランクトンが爆発的に増えることで海中の透明度が落ちる現象です。神奈川のダイビングポイントでは例年3月後半から5月にかけて発生し、透明度が3メートル以下になることも珍しくありません。今日の8メートルはまだ視界が確保できているので、講習にはちょうどよいコンディションでした。
一方で、春濁りの時季は栄養塩が豊富になるため、ウミウシをはじめとする小さな生き物たちが活発になるシーズンでもあります。透明度は落ちても、マクロな視点で海を楽しむにはベストな時季。今日もその恩恵をたっぷり受けることになりました。
今日の水中レポート——三浦の海で出会った生き物たち
OWD講習の最終日は認定ダイブ。 これまで練習してきたスキルの総仕上げです。Hさんは普段から家族で観音崎に出かけてウミウシ探しをするほど海に親しんでいる方。その経験が講習にも生きていて、水中での落ち着きぶりは見事でした。スキル練習もスムーズにこなし、合間の水中ツアーではたくさんのウミウシを一緒に観察する余裕もありました。
サラサウミウシ

最近の三浦の海でほぼ毎回出会えるのがサラサウミウシです。白い体に赤紫色のラインが入った美しい種で、体長は2センチから5センチほど。岩の上をゆっくり這っている姿を見つけやすく、ダイビング初心者の方が最初に観察するウミウシとしてもぴったりです。三浦では春先に特に数が増え、このところ常連さんのように毎回顔を見せてくれています。
シロウミウシ

サラサウミウシと並んで、三浦の海で定番のウミウシといえばシロウミウシ。名前のとおり白い体が特徴ですが、よく見ると背中に黒い斑点が散らばっていて、触角と二次鰓は先端がオレンジ色に染まっています。サラサウミウシとペアで見つかることも多く、今日も同じ岩の上で仲良く並んでいる場面がありました。
コノハミドリガイ

緑色の体が海藻に紛れてしまうコノハミドリガイ。嚢舌目に属するこのウミウシは、食べた海藻の葉緑体を自分の体に取り込んで光合成ができるという、なんとも不思議な生態の持ち主です。三浦の浅場で海藻が豊富なエリアに多く見られ、注意深く観察すると小さな個体がたくさん見つかります。その鮮やかな緑色は水中でも目を引きますが、小さいので見逃してしまう方も多い生き物です。
シラユキウミウシ

白い体に微細な白い突起が散りばめられた、まるで雪のような美しさが名前の由来のシラユキウミウシ。三浦半島では春のダイビングで比較的よく見られるウミウシの一つです。体長は1センチから2センチほどと小柄で、岩陰やオーバーハングの裏側など少し暗い場所を好む傾向があります。じっくり探さないと見つけにくいですが、見つけたときの嬉しさは格別です。
ミヤコウミウシ——数年ぶりの再会

そして今日のハイライトは、なんといってもミヤコウミウシとの再会です。僕自身、ここ数年みた記憶がないほど久しぶりの出会いでした。 しかも極小サイズ。思わず笑ってしまうほど小さな個体で、よく見つけたなと自分でも驚きました。
ミヤコウミウシは赤褐色の体に白い斑紋が入った種で、成長すると10センチを超える大型のウミウシです。ただ今日の個体は幼体だったのか本当に小さく、見つけた瞬間は別の種かと思ったほどです。三浦の海では出現頻度が高くない種なので、こうして出会えると特別な気持ちになります。
Hさんも「こんなに小さいウミウシもいるんですね」 と興味津々の様子で観察していました。普段から観音崎でウミウシを探しているだけあって、水中での生き物の探し方が上手なんです。
OWD認定おめでとう——次は三浦の海をもっと深く楽しむAOWへ

Hさん、OWD認定おめでとうございます。海への親しみがそのまま水中でのスキルの安定感につながっていて、とても頼もしい新ダイバーの誕生です。
次のステップとしてぜひおすすめしたいのがAOW(アドバンスド・オープンウォーターダイバー)コース。OWDでは水深18メートルまでの範囲でダイビングを楽しめますが、AOWを取得すると水深30メートルまで潜れるようになり、三浦半島のダイビングポイントの楽しみ方がぐっと広がります。ディープダイビングやナビゲーション、ナチュラリストなど、興味のある分野を選んで受講できるのもAOWの魅力です。
それから、Hさんのお子様が今年の夏に9歳になるとのこと。
実は8歳からチャレンジできる「バブルメーカー」 というプログラムがあるんです。プールや穏やかな浅瀬でスクーバ機材を使って水中世界を体験できるプログラムで、お子様にとって忘れられない夏の思い出になるはずです。家族みんなで海を楽しめる日が来るのが今から楽しみですね。
神奈川でダイビングライセンスの取得を考えている方、三浦半島の海で水中世界をのぞいてみませんか。この春の三浦の海はウミウシたちが最盛期を迎え、小さな宝探しのようなダイビングが楽しめます。初心者の方でも安心して受講できる環境を整えてお待ちしています。
三浦 海の学校について
三浦 海の学校は神奈川県三浦市のPADI公認5スターIDCセンターです。 ダイビングライセンスの取得から、ファンダイビング、SUPやスノーケリングなどの マリンアクティビティまで、初心者からベテランまで楽しめます。
タグ