神奈川でダイビングを始めるならどこがいい?初心者におすすめのエリアと始め方ガイド
こんにちは、三浦 海の学校の吉田です。
「神奈川でダイビングを始めてみたいけど、どこに行けばいいかわからない」
——ダイビングに興味を持った方から、僕がいちばん多くいただく相談がこれです。
実は神奈川県は、日本でも有数のダイビングエリアが集まっている県。三浦半島、葉山、逗子、真鶴、小田原と、個性の違う海が県内にいくつもあります。ダイビングというと沖縄や伊豆を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、東京から1〜2時間圏内の神奈川の海で、初心者でも十分に本格的なダイビングが楽しめます。
この記事では、神奈川県内の主なダイビングエリアの特徴を比較しながら、初心者にはどこがおすすめかを、三浦の海で10年以上ガイドをしてきた僕の目線でお伝えします。
神奈川のダイビングエリアを知ろう——4つのエリアの特徴
神奈川県のダイビングエリアは、大きく分けると4つあります。それぞれの海に個性があるので、自分に合ったエリアを見つけることが最初の一歩です。
三浦半島エリア(三浦市・城ヶ島・宮川湾・諸磯)
三浦半島は東京湾と相模湾がぶつかる場所に位置しています。この二つの海流が混ざり合うおかげで、驚くほど豊かな生態系が広がっているのが最大の特徴です。
ビーチポイントが充実していて、浅瀬からゆっくり海に入れるので、初心者やブランクダイバーにも安心。水深6m程度の穏やかな湾内ポイントがある一方で、ボートで出れば水深20m超のダイナミックな地形も楽しめます。経験に応じてステップアップしていけるのが三浦半島の強みです。
京急線三崎口駅からアクセスでき、東京都心から車でも電車でも約90分。三崎港のマグログルメも楽しめるので、ダイビング以外のお楽しみもあります。
葉山・逗子エリア
湘南リゾートの雰囲気を楽しみながら潜れるエリアです。芝崎海岸を中心としたビーチダイビングが盛んで、水深15mほどの岩礁域にさまざまな生き物が暮らしています。
逗子のボートポイント「オオタカ根」は水深30mの砂地にそびえ立つ岩礁で、ソフトコーラルが美しい中上級者向けのスポット。初心者がいきなり挑戦するには少しハードルが高いかもしれませんが、経験を積んだら一度は潜りたいポイントです。
横浜から電車で約30分という近さも魅力で、アフターダイビングには葉山や鎌倉のカフェ巡りも楽しめます。
真鶴エリア
神奈川県の西端、小田原の先にある真鶴半島は、県内でも特に魚影が濃いことで知られるエリアです。 ビーチポイントの「琴ヶ浜」は日本のダイビング発祥の地とも言われています。
ビーチポイントは比較的浅く、初心者でも入りやすい環境。ボートポイントでは人工漁礁にイサキやマダイなどが群れ、ダイナミックな光景が広がります。
ただし、ボートポイントは最大水深が30mを超えるところもあり、一定の経験が必要です。
都心からは少し距離がありますが、その分だけ海の豊かさは格別。電車なら小田原乗り換えで東京から約90分です。
小田原エリア
小田原漁港周辺のダイビングポイントは、JR早川駅から徒歩圏内という驚きの近さが特徴です。東海道線で東京から約60分、電車を降りてすぐに海に入れるという手軽さは他にない魅力です。
ビーチポイントが中心で、カエルアンコウやタツノオトシゴの仲間など、マクロ生物の撮影が楽しめます。水中写真を撮りたい方や、じっくり生き物観察をしたい方に人気のエリアです。
初心者が選ぶべきエリアのポイント——5つの判断基準
神奈川にこれだけの選択肢があると、どこを選べばいいか迷ってしまいますよね。初心者がダイビングエリアを選ぶときに大切なポイントを5つ挙げてみます。
1. ビーチエントリーができるか
初めてのダイビングでは、足のつく浅瀬から自分のペースで海に入れることがとても大切です。いきなりボートの上から飛び込むのは、慣れていない方にとってはかなり緊張するもの。ビーチポイントが充実しているエリアを選ぶのが安心です。
2. 海況が安定しているか
外洋に面したポイントは透明度が良い反面、波やうねりの影響を受けやすいことがあります。湾内に位置するポイントは海が荒れにくく、年間を通じて安定して潜れることが多い。初心者のうちは、穏やかな海から始めるのがおすすめです。
3. 施設が整っているか
シャワー、更衣室、休憩スペースなどの施設が整っているかどうかも大事なポイントです。特にこれからの季節、ドライスーツを脱いだ後にすぐ温かいシャワーを浴びられる環境は快適さに直結します。ダイビング専用プールがある施設なら、講習のときに海に入る前にしっかり練習できるので、不安を減らせます。
4. ステップアップできる環境があるか
ダイビングは「始めること」がゴールではなく、始めてからが本当のスタートです。初心者向けの浅いポイントだけでなく、経験を積んだ先に挑戦できるボートポイントや深場のポイントがあるエリアなら、同じ場所に通いながら自分の成長を実感できます。
5. 通いやすさ
ダイビングのスキルは、間を空けすぎると忘れてしまうものです。せっかくライセンスを取っても、遠い場所だと「次いつ行こうかな」 と腰が重くなりがち。定期的に通える距離かどうかは、ダイビングを長く続けるうえでとても重要です。
僕が初心者に三浦半島をおすすめする理由
ここまで読んで「結局どこがいいの?」 と思った方もいるかもしれません。僕の答えは明確で、初心者には三浦半島が最適だと思っています。
もちろん僕自身が三浦で活動しているという前提はありますが、それを差し引いても三浦半島には初心者に向いている条件が揃っています。
穏やかな湾内のビーチポイントがあること。ダイビング専用プールで事前練習ができること。ビーチからボートへとステップアップできる幅広いポイントがあること。東京からの日帰りが余裕でできるアクセスの良さ。
そして、東京湾と相模湾が交わることで生まれる生き物の多様性。
初心者がダイビングを始めて、少しずつ上手くなって、いつか「ダイビングが趣味です」と言えるようになるまでの道のりを、一つのエリアで完結できるのが三浦半島の最大の魅力だと思っています。
神奈川でダイビングを始めるために必要なもの
「ダイビングを始めたい」と思ったとき、次に気になるのが「何が必要なの?」 ということだと思います。
体験ダイビングから始める場合
特別な準備は必要ありません。 水着とタオルがあれば大丈夫です。器材はすべてレンタルできますし、ウェットスーツやドライスーツも用意があります。 泳ぎに自信がなくても問題ありません。インストラクターがマンツーマンでサポートするので、安心して水中の世界を覗いてみてください。
4月現在の神奈川の海は水温が15〜16℃。海水が体に触れないドライスーツを着用するので、寒さの心配はありません。「夏しか潜れないのでは?」と思われがちですが、ドライスーツがあれば一年中ダイビングを楽しめます。
ライセンスを取得する場合
本格的にダイビングを続けたいなら、オープンウォーターダイバー(OWD)というライセンスの取得がおすすめです。世界最大のダイビング指導団体PADIのカリキュラムに沿って、学科講習、プール実習、海洋実習の3ステップで取得できます。
費用はスクールによって異なりますが、5万円台が一つの目安です。日数は最短2〜3日で取得できるスクールもありますが、初心者の方はプール練習と海洋実習を分けてじっくり取り組むほうが、確実にスキルが身につきます。
大切なのはスクール選び。価格だけで選ぶのではなく、講習後もファンダイビングに通えるか、ステップアップコースがあるか、インストラクターとの相性はどうか——長い付き合いになるからこそ、じっくり選んでほしいと思います。
この春、神奈川の海でダイビングデビューしませんか
4月から5月にかけては、実はダイビングを始めるのに最適なタイミングです。夏のベストシーズンに向けてスキルを身につけておけば、7月8月にはファンダイバーとして海を思いきり楽しめます。
神奈川の海は、春にはウミウシやダンゴウオ、夏には色鮮やかな魚たちの群れ、秋には南から流れ着く季節来遊魚、冬には抜群の透明度——季節ごとに表情を変えるのが魅力です。 一年を通じて「今しか見られないもの」があるから、ダイバーは何度でも海に通いたくなるんです。
「ダイビングって自分にもできるのかな」と少しでも思ったなら、まずは一度、神奈川の海に来てみてください。水中の世界を見た瞬間、きっと「もっと見たい」 と思うはずです。
僕たちは三浦の海で、皆さんの最初の一歩をお待ちしています。
三浦 海の学校について
三浦 海の学校は神奈川県三浦市のPADI公認5スターIDCセンターです。 ダイビングライセンスの取得から、ファンダイビング、SUPやスノーケリングなどの マリンアクティビティまで、初心者からベテランまで楽しめます。
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