3年ぶりの海へ——三浦・城ヶ島のリフレッシュダイビングで、ブランクは戻せる

3年ぶりの海へ——三浦・城ヶ島のリフレッシュダイビングで、ブランクは戻せる

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こんにちは、三浦 海の学校の吉田です。

8月19日は、三浦・城ヶ島でリフレッシュダイビングでした。3年ぶりに海へ戻ってこられた方をお迎えして、器材の扱いから基本スキルまで、浅場でゆっくり確認するところから始めた一日です。

この日は、あいにくカメラを忘れました。 だから水中の写真は一枚もありません。そのかわりというわけでもないのですが、今日は「ブランクが空いたダイバーが、どうやって海に戻ってくるのか」 を、なるべく細かく書いてみます。同じような状態でCカードを引き出しにしまっている方が、たぶんかなりの数いらっしゃるからです。

三浦・城ヶ島の浅場でリフレッシュダイビングの基本スキルを確認するダイバーとインストラクター

「Cカードは持っているけれど、潜っていない」——三浦でいちばん多いご相談

今回ご参加くださった方は、オープンウォーター(OWD)をダイブマスターの方と一緒に取得されて、そのあと海から足が遠のいてしまったそうです。 最後に潜ったのは3年前。カードはある、講習も受けた、でも実感としては「ほぼ初心者に戻っている気がする」。

この感覚、すごくよく分かります。

そして、まったく珍しくありません。ダイビングは、始めるより「続ける」 ほうが難しい趣味です。仕事が忙しくなった、一緒に潜っていた人と予定が合わなくなった、器材を持っていないので腰が重い。理由はだいたいこのあたりで、悪いことは何ひとつ起きていない。 ただ間が空いただけです。

そして間が空くと、今度は「今さら行っていいのだろうか」 という別のハードルが立ちます。周りは経験本数の多い人ばかりなんじゃないか、自分ひとりだけ遅れて迷惑をかけるんじゃないか、と。

僕がリフレッシュダイビングでいちばん大事にしているのは、実はスキルの復習そのものよりも、この二つ目のハードルのほうです。 技術は水に入れば戻ります。戻りにくいのは、気持ちのほうなんです。

三浦・城ヶ島の海況——水温24度、透明度は3mほど

この日の海は、水温24度、透明度は3mほどでした。

正直に書くと、透明度は良くありません。緑がかった夏の水で、少し離れるとバディの姿がぼんやりします。8月の三浦は、水温が上がってプランクトンが増えるぶん、こういう日が普通にあります。 遠くの地形を見渡して「わあ」となる海ではなかった、というのがこの日の事実です。

ただ、ブランク明けの一本目としては、これがむしろ悪くないと僕は思っています。視界が3mということは、バディとインストラクターが常に手の届く距離にいる、ということでもあります。 離れようがない。ブランクが空いた方にとって、「はぐれたらどうしよう」という不安がそもそも成立しない距離感は、けっこう心強いはずです。

水温24度のほうは、文句なしに快適でした。ウエットスーツで浅場にしばらく留まってスキルの確認をしても、寒さで集中が切れることがない。リフレッシュは「ゆっくり時間をかけて確認する」ことに意味があるので、水が温かい時期にやるのは理にかなっています。三浦の海がいちばん優しい季節が、ちょうど今です。

ブランク明けのダイビングで戻ってくるもの、戻ってこないもの

浅場に立って、順番に確認していきました。マスクに水が入ったときのクリア、レギュレーターが口から外れたときのリカバリー、BCDへの給気と排気、そして中性浮力。

やってみて分かるのは、ブランクで鈍るものと、意外と鈍らないものがはっきり分かれる、ということです。

鈍りやすいのは「手順」 のほうです。器材のセッティングの順番、どのホースがどこに付くか、エントリー前に何を確認するのか。 頭では覚えていても、指が迷う。これは思い出せば済む話で、陸上で一度おさらいすれば、たいてい二度目からは体が動きます。

逆に、意外と残っているのが「水の中での身のこなし」 です。この日も、中性浮力の感覚は驚くほど戻りが早かった。呼吸で高さを調整して、砂を巻き上げずに止まっていられる。これは講習で一度きちんと身につけた人の体に、ちゃんと残っているものだと思います。

だからリフレッシュダイビングは、ゼロからやり直す時間ではありません。「まだ残っているもの」 を本人に確認してもらう時間です。ここが確認できると、その後のダイビングの表情が変わります。

透明度3mの三浦の海で、岩肌の小さな生き物を近くから覗き込むダイバー

透明度3mの三浦の海の、意外と悪くない楽しみ方

視界が効かない日は、目線を近くに落とします。

岩の表面、海藻の陰、砂地のわずかな凹み。そこを一つずつ丁寧に見ていくと、透明度が良い日には素通りしてしまうような小さな生き物が、次々と目に入ってきます。 三浦の海の面白さは、実はこの「近くを見る」楽しみのほうに寄っていて、地形を眺めるダイビングとはまた別の解像度があります。

ブランク明けの方には、この見方はとくに相性がいいと思っています。遠くを見ようとすると、どうしても移動が増えて、呼吸も上がりやすい。近くを見る潜り方なら、動きはゆっくりのままでいい。ゆっくり動けば空気の減りも穏やかになって、結果として長く潜っていられます。

「透明度が悪い日はハズレ」 と言われがちですが、僕はそう思いません。海はその日の顔で潜るものですし、条件が揃わない日にどう楽しむかを知っている人のほうが、長くこの趣味を続けられます。

少人数制のダイビングだから、ブランクのある方も戻ってきやすい

三浦 海の学校は少人数制で、インストラクター1名に対して最大4名までです。 この日も、ずっと目の届く人数でした。

ブランクのある方にとって、この「人数」 は思っている以上に効いてきます。

大人数のグループだと、どうしても全体のペースが基準になります。器材のセッティングでもたついても、誰かが待っている。スキルの確認で一回失敗すると、次は言い出しにくくなる。悪気なく、そういう空気ができてしまうことがあります。

少人数だと、そこが起きません。マスククリアをもう一回やりたければ、もう一回やればいい。中性浮力の練習に浅場で5分よけいに使っても、誰も困らない。「あと一本行けそうですか、それとも今日はここまでにしますか」を、その方の様子を見ながら本人と決められます。

安全面でも同じことが言えます。ダイビングにリスクがまったくない、とは口が裂けても言えません。だからこそ、ブランクが空いた方が最初に戻ってくる一日は、インストラクターの目が確実に届く体制で潜っていただきたいと考えています。少人数制は、僕にとっては優しさではなく、必要条件です。

このあたりの話は、まんが「ブランクは、1日で戻る」でも読めます。文章より先にイメージをつかみたい方は、そちらからどうぞ。

少人数のグループでゆっくり進む三浦のリフレッシュダイビング

三浦 海の学校のリフレッシュダイビングの中身と料金

最後に、コースの中身も書いておきます。

三浦 海の学校のリフレッシュダイビングは、税込19,800円です。 内容は「基本スキルの復習+1ダイブ」で、ガイド・タンク・ウエイト・施設使用料・保険が含まれます。レンタル器材代は別途で、フルセット5,500円です。器材をお持ちでない方がほとんどなので、実際にはこの2つを足した金額とお考えください。

もっと潜りたくなった場合は、追加のビーチダイビングを1本5,500円で足せます。 この日のように「思ったより体が動くな」と感じたら、その場で相談していただければ大丈夫です。

対象の目安は、半年以上ブランクのある方です。3年、5年、あるいはそれ以上でも問題ありません。ブランクが長いほど丁寧にやるだけで、断られることはありませんのでご安心ください。ただ、持病がある方や、体調に不安のある方は、事前にかかりつけの医師にご相談のうえでお申し込みください。

集合は神奈川県三浦市の城ヶ島または宮川湾で、京急三崎口駅からは無料送迎をご利用いただけます(要予約)。 車がなくても、電車で来ていただけます。

また潜ろう、と思えた一日——三浦の海でお待ちしています

エキジットしたあとの表情が、エントリー前と明らかに違っていました。3年空いた海に戻ってきて、「まだできるじゃないか」 を自分で確認できた顔です。僕がリフレッシュダイビングをやっていていちばん嬉しいのは、この瞬間です。

Cカードを持ったまま何年も潜っていない方へ。 あのカードは、期限切れになりません。必要なのは、もう一度、ゆっくり確認できる一日だけです。

透明度3mの日でも、水温24度の海はちゃんと気持ちよかった。三浦の海は、電車で日帰りできる距離にあります。次に潜るのがいつになるかは、今日決めなくても大丈夫です。ただ、戻ってくる場所として思い出していただけたら嬉しいです。

ご相談はお問い合わせか公式LINEからどうぞ。何年ぶりか、経験本数が何本かを教えていただければ、その日の進め方をこちらで組み立ててご案内します。

三浦 海の学校について

三浦 海の学校は神奈川県三浦市のPADI公認5スターIDCセンターです。ダイビングライセンスの取得から、ファンダイビング、SUPやスノーケリングなどのマリンアクティビティまで、初心者からベテランまで楽しめます。 開催は城ヶ島・宮川湾。京急三崎口駅から開催地まで無料送迎をご利用いただけます。

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