3月末の三浦ビーチダイビング|ダンゴウオ探しとセトイロウミウシ、春のアメフラシ

3月末、外気温18度・水温15度・透明度約8mの三浦でビーチ2本。リピーターのOさんとダンゴウオを探したが今日も会えず。代わりに三浦では初めてかもしれないセトイロウミウシと、春らしく大きく育ったアメフラシに出会った記録。

3月末の三浦ビーチダイビング|ダンゴウオ探しとセトイロウミウシ、春のアメフラシ

この記事は2026年3月に書いたものです。開催場所や料金、講習の進め方は、いまと違うところがあります。いまの内容は 海の生き物図鑑 のページをご覧ください。

3月末の三浦、リピーターのOさんとビーチダイビングで2本。狙いのダンゴウオには今日も会えませんでしたが、三浦では初めてかもしれないセトイロウミウシに出会えました。水温15度、透明度は約8mです。

外気温18度、ウェットでも寒くない陽気

この日の外気温は18度前後。ウェットスーツを着ていれば、エントリー前後もそれほど寒くなく、「そろそろ本格的な春だな」と感じられる陽気でした。

3月下旬から4月にかけて、三浦半島の海は少しずつ春色に染まっていきます。陸ではタンポポや桜が咲き始める季節ですが、水中でも春ならではの生き物たちが顔を出し始めます。ダイバーにとっても心がはずむ季節の変わり目です。

Oさんは三浦 海の学校の常連で、マクロ系の生き物探しがとにかくお好き。水中での眼の鋭さはさすがで、一緒に潜るといつも新しい発見があります。

水温15度・透明度8m、春濁りの始まり

透明度は約8mからといったところ。春になると植物プランクトンが爆発的に増え、いわゆる「春濁り」が始まります。冬の澄んだ海と比べると視界は落ちますが、これは海が豊かになっているサインでもあります。プランクトンが増えることで、それを食べる小魚や生き物たちも活発になる。生き物を探すには面白い時期でもあります。

水温は15度。まだドライスーツを使っている方も多い水温帯ですが、ウェットスーツでも対応できます。この時期の三浦は水温の変化に伴って生き物の動きも変わり、ダイビングのたびに何か新しいものに出会えるのが魅力のひとつです。

この日に会えた生き物、会えなかった生き物

ダンゴウオ、今日も会えず

今の時期、三浦のダイバーが口をそろえて「探してる」と言うのがダンゴウオです。ダンゴウオは体長1〜2cmほどの小さな魚で、コロンとした丸みのある体が名前の由来。赤・ピンク・オレンジ・白とカラーバリエーションが豊富で、一度ハマるとやめられない魅力があります。

三浦では毎年この時期に幼魚が見られることがあり、ダイバーの間で人気の的です。ホンダワラなどの海藻に潜んでいることが多く、目を凝らして探すのですが、今日も会えませんでした。Oさんともども悔しい思いをしつつも、「次こそは」という気持ちが高まります。ダンゴウオ探しはまだ続きます。

セトイロウミウシ、三浦では初めての出会い

ダンゴウオには振られてしまいましたが、代わりといっては何ですが、とても珍しいウミウシに出会うことができました。セトイロウミウシ。おそらく、三浦でこのウミウシを見るのは初めてかもしれません。

セトイロウミウシは、イロウミウシの仲間に分類される小型のウミウシです。体色はやや落ち着いたトーンで、突起(セラータ)の配置と色のパターンが独特。「あれ、これ何だろう?」という感覚で見ていたのですが、じっくり観察すると通常よく見るウミウシとは少し違う。帰ってから改めて確認して、「セトイロウミウシかな……?」という結論に至りました。

ウミウシは種類が多く、現場での同定が難しいものも少なくありません。でもそれがまた、ウミウシ探しの奥深さでもあります。三浦の海ではさまざまな種類のウミウシが確認されていますが、まだ見たことのない種類に出会えた時の興奮は格別です。マクロ派のダイバーにとって、ウミウシはいつまでも飽きない被写体です。

アメフラシ、春の浅場で大きく育った個体

こちらも三浦の春の海らしい出会いでした。アメフラシです。

春になると三浦の浅場でよく見かけるようになるアメフラシですが、この時期のものは体がひと回り大きく育っていて、存在感が違います。成体になると20〜30cm以上になることも珍しくなく、ゆっくりと岩の上を這う姿は、なんとも言えない迫力があります。

アメフラシは刺激を受けると紫色の液体(アメフラシ液)を出しますが、これは無毒です。名前の由来は、この紫の煙が雨雲を呼ぶように見えたことから、という説があります。食性は海藻食で、岩についた藻類をモグモグと食べている姿をよく見かけます。ウミウシとは別グループの生き物ですが、マクロ好きなダイバーにはおなじみの存在です。

次こそダンゴウオに会いたい

今日のダイビングは、ダンゴウオには会えなかったものの、レアなウミウシや季節の生き物との出会いがあった充実した2本でした。Oさんも「次もまた探しましょう!」と楽しんでいただけた様子で、何よりです。

神奈川・三浦半島の海は、こうして季節ごとにまったく違う顔を見せてくれます。春の三浦ダイビングは、マクロ生物が面白い時期。ウミウシ、ダンゴウオ、小さなエビやカニ。水中で何が見つかるかわからないドキドキ感が、毎回のダイビングを特別なものにしてくれます。

この日の2本は、ダンゴウオには会えず、セトイロウミウシらしき初めてのウミウシと、大きく育ったアメフラシ。外気温18度、水温15度、透明度8mの3月末の記録でした。