真夏にドライスーツ講習を受ける理由|三浦の8月、陸は汗だく水中は快適
8月24日、真夏日にドライスーツSP講習を受けたIさん。「寒くなる前に使い方を覚えておきたい」という理由と、ウェットとは違う浮力の操作。250本のO様が会った巨大なアカエイ、夏のハタタテダイも。
この記事は2025年8月に書いたものです。開催場所や料金、講習の進め方は、いまと違うところがあります。いまの内容は アドバンス講習(AOW) のページをご覧ください。
こんにちは、三浦 海の学校の吉田です。8月24日、じりじりと太陽が照りつける真夏日に、Iさんがドライスーツ・ダイバー・スペシャルティ(SP)の講習を受けました。ドライスーツは主に水温が低い時期に使うスーツです。なぜこの暑さの中で講習を受けたのか。その理由と、ドライならではの浮力の操作について書きます。同じ日の午前には、約10か月ぶりのO様とのファンダイビングもありました。
この日の海は水温23〜25度と、まだ暖かい夏の海。透明度は5mほどで、水中散歩には十分なコンディションでした。陸はというと、いるだけで汗が噴き出す暑さです。
6月にOWDとAOWを取ったIさんが、8月にドライSPへ
Iさんは今年6月に、OWD(オープンウォーターダイバー)とAOW(アドバンス)の講習をセットで受けたばかり。そこから速いペースで次のステップに進んでいます。今回選んだのがドライスーツSPでした。
ドライスーツ(=体が水に濡れないように作られた保温性の高いスーツ)は、主に水温が低い時期に、寒さを感じずに潜るために使います。陸上で着るだけでも汗だくになるスーツを、なぜこの季節に。Iさんの理由はこうでした。
「どうせなら、本格的に寒くなる前に、余裕を持って使い方をマスターしておきたいんです。そうすれば、秋や冬も、快適にダイビングを続けられますからね」
陸では汗だく、潜ってからが本番
とはいえ、陸は暑い。スーツを着て器材をセッティングするIさんの額から、汗がぽたぽた落ちます。「いやー、これはすごいですね…早く水に入りたいです…」。
水に入ると、最初は久しぶりのダイビングと慣れないドライの感覚で、少し呼吸が乱れる場面がありました。ウェットスーツとは違う、スーツの中の空気の層がもたらす独特の浮遊感。ここで戸惑うのは、誰でも通る道です。
ウェットと違う、ドライスーツの浮力コントロール
ドライスーツは、スーツの中の空気も浮力に影響するため、ウェットより操作が少し複雑になります。スーツへの給気(空気を入れる)と排気(空気を抜く)を覚えるのが、この講習の芯です。
一度潜降してからは、Iさんのペースでした。OWD講習のときから見えていたセンスは、ドライを着ても変わりません。給気と排気は、僕のアドバイスにすぐ的確な操作で応えてくれました。後半には、浮きすぎず沈みすぎず、水中でぴたっと体を安定させる浮力コントロールも自分のものにしていました。
午前は約10か月ぶりのO様、2ビーチで巨大なアカエイ
午前に来てくれたのは、経験本数250本ほどのベテラン、O様。前回が2024年10月だったので、約10か月ぶりです。リクエストは2ビーチでのんびりファンダイビング。ガイドはスタッフのしもしもが担当しました。エントリーも水中の動きもスムーズで、余裕の感じられるダイビングだったそうです。
この日の水中では、巨大なアカエイに遭遇しました。アカエイは三浦の海では比較的よく見られるエイの仲間ですが、巨大となると、なかなか会えません。しもしもの話では、大きな座布団が砂地の上を悠々と滑空していくような迫力だったそうです。僕も見たかった(笑)。
今年も会えた夏のハタタテダイ
僕自身も水中散歩の中で、夏の使者ハタタテダイに会いました。白と黒の縞模様と長く伸びた背びれが特徴のチョウチョウウオの仲間で、本来は南の暖かい海に住み、黒潮に乗って夏の三浦まで来ます。この姿を見かけると「今年も本格的な夏が来た。そして、もうすぐ終わる」と季節を感じます。
ベテランのO様、ドライを自分のものにしたIさん、そして今年も来てくれたハタタテダイ。寒くなる前に慣れておきたいと言って8月にドライスーツを着たIさんの次は、秋と冬の三浦の海です。