三浦の海でオープンウォーターダイバー認定——浮力コントロールをつかんだ最終ダイブ

三浦の海でオープンウォーターダイバー認定——浮力コントロールをつかんだ最終ダイブ

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こんにちは、三浦 海の学校の吉田です。

今日は城ヶ島で、PADIオープンウォーターダイバー講習の認定ダイブでした。三浦のダイビング講習としては最終日にあたる一日で、昨日プールと海洋実習1本を終えたお父さんとお子さん2人が、いよいよCカード取得のゴールに向かいます。

結論から書くと、3人とも無事に認定。

そして今日いちばん印象に残ったのは、最後の1本での浮力コントロールの変わりようでした。

城ヶ島の堤防で器材を背負い、認定ダイブに向かう親子3人。三浦のダイビングライセンス講習

台風のうねりが落ち着いた三浦の海——水温27度、透明度4〜6メートル

まず今日の海況から。水温は27度、透明度は4〜6メートルでした。

数日前まで入っていた台風のうねりは、今日はだいぶ落ち着いてくれました。うねりというのは、遠くの海域で生まれた波のエネルギーが、ゆっくりした周期で伝わってくるものです。目の前の風が穏やかでも、水中に入ると体が前後に揺すられる。講習中はこれが地味に効いてきて、とくに浅い水深で姿勢を保つのが難しくなります。今日はその揺れが小さくなった分、練習に集中できる条件でした。

透明度4〜6メートルというのは、南の島の写真を見慣れた方には物足りなく聞こえるかもしれません。ただ三浦半島の夏の海としては、ごく普通の、悪くない数字です。この時季は水温が上がってプランクトンが増えるので、そのぶん水は少し白っぽくなります。逆に言えば、プランクトンが多いということは、それを食べる小魚が集まり、小魚を狙う魚も寄ってくるということ。今日も実際、群れに囲まれる場面がありました。

そして水温27度。ウエットスーツで1本まるごと潜っても、寒さで震えることはまずない季節です。「ダイビングは寒そう」というイメージで足踏みしている方がいたら、三浦の海がいちばん優しいのは、まさに今の時季だと伝えたいです。

浮力コントロールは、ダイビング講習でいちばんの山場

今日のテーマは、なんといっても浮力コントロールでした。

三浦・城ヶ島での海洋実習。中性浮力を保ちながら水中を進む

ダイビングでは、BCD(浮力調整器具)に空気を入れたり抜いたりして、沈みも浮きもしない状態——中性浮力をつくります。ここまでは学科で誰でも理解できるところです。 難しいのは、その先。実際に体を止めておく最後の微調整は、BCDではなく「呼吸」 でやるという部分です。

息を大きく吸うと肺がふくらんで、体はゆっくり浮き上がる。 吐くと縮んで、ゆっくり沈む。この効きが、思っているよりずっと強い。だから浮いてしまったときに慌てて息を止めると、かえって浮き上がってしまいます。落ち着いて長く吐けば、体は自然に落ち着いてくる。

今日の3人も、序盤はここで苦労していました。浮きそうになって焦る、焦って呼吸が浅くなる、余計に浮く。 あるいは沈みすぎて砂を巻き上げる。上下に揺れながら進む、いわゆる「浮き沈み」 の状態です。これは初日の海で誰もが通る道で、僕自身も昔さんざんやりました。

コツとして伝えたのは、「浮きそうになったら、まず長く吐く」ことと、「BCDの操作は少しずつ、入れたら待つ」 ことの2つです。BCDの空気は入れてすぐ効くわけではなく、少し遅れて効いてきます。効くのを待たずに追加すると、今度は浮きすぎる。 この「待つ」が、初心者にはいちばん我慢のいるところです。

中層で姿勢が安定してきた講習生たち。三浦のダイビングで中性浮力の練習

そしてラストダイビング。3人とも、目に見えてコントロールできるようになっていました。砂を巻き上げずに、同じ水深をすーっと進んでいく。 息を吐いてじわっと沈み、吸って止まる。あの上下動が、ほとんど消えていました。

浮力が安定すると、ダイビングは一気に変わります。体力を使わなくなるので空気の減りが遅くなり、潜っていられる時間が延びる。周りを見る余裕ができるので、生き物が目に入るようになる。 何より、海の中で「立っている」のではなく「浮いている」 感覚になる。今日の最後の1本は、まさにその入口に立った1本でした。

三浦の海で出会った生き物たち

余裕が出てくると、ちゃんと生き物も見えてきます。 今日の三浦の海で会えた顔ぶれを紹介します。

ネンブツダイの群れ

ネンブツダイの群れに囲まれるダイバー。三浦・城ヶ島のダイビングポイント

赤っぽいオレンジ色の小魚が、視界いっぱいに広がりました。 ネンブツダイです。三浦半島の夏の海を代表する魚のひとつで、岩陰や漁礁のまわりに大群でたまっています。

この魚のおもしろいところは、オスが卵を口の中で守る「口内保育」 をすること。夏場に口をもごもごさせている個体を見つけたら、たいてい口の中は卵でいっぱいです。餌も食べずに守り続けるので、その時季のオスはやせています。群れの中でじっくり1匹を追ってみると、そういう表情の違いが見えてきます。

近づきすぎると、さっと散って距離を取られます。呼吸を落ち着けて、ゆっくり近づくと囲まれる。浮力が安定してきた今日の3人だからこそ入れた群れでした。

ハタタテダイの幼魚

砂地に並ぶハタタテダイの幼魚3匹。三浦の海の季節来遊魚

白い体に黒い帯、背びれが糸のようにすーっと長く伸びた魚。ハタタテダイの幼魚が、3匹並んで砂地の上にいました。

この子たちは、いわゆる「季節来遊魚」 です。南の海で生まれた卵や稚魚が黒潮に乗って北上し、夏から秋にかけて三浦半島の海にたどり着きます。ただ相模湾の冬は越せないことがほとんどで、水温が下がると姿を消してしまう。だから会えるのは、まさに今から秋にかけての限られた期間だけです。

サイズは数センチと小さく、動きもちょこちょこしています。 しかも今日は3匹が横並び。狙って撮れる光景ではないので、幸運でした。「南の海の魚が神奈川で見られる」というのは、夏の三浦でダイビングをする理由のひとつだと思います。

コロダイ

砂地の上をゆっくり泳ぐコロダイ。三浦半島のダイビングで出会える大きな魚

砂地の上を、ピンクがかった大きな魚がゆっくり通り過ぎていきました。背びれの後ろと尾びれに黒い点が散っているので、コロダイの成魚でしょう。

コロダイは幼魚と成魚で見た目がまったく違う魚です。幼魚は黒地に白い水玉模様で、体をくねらせながら泳ぐので、初めて見ると同じ魚とは思えません。大きくなるにつれて水玉が消え、点は背びれと尾びれに残る。 今日の個体は、その完成形でした。

砂地をつつきながら餌を探しているので、こちらが騒がなければ意外と近くまで寄れます。 ここでも効いてくるのが浮力です。中性浮力が取れていないと、近づこうとした拍子に砂を巻き上げて、魚も視界も一緒に消えてしまいます。

明日からはアドバンス講習へ——三浦のダイビングでステップアップ

認定ダイブを終えた講習生。三浦でオープンウォーターダイバー取得

そして嬉しいことに、明日からはアドバンス講習に入ります。オープンウォーターダイバーで最大18メートルだった行動範囲が、アドバンス(AOW)では最大30メートルまで広がるコースです。

内容は2日間5ダイブ。ディープダイブとナビゲーションが必須で、残りの3本は中性浮力(ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー)やナチュラリストなどから選べます。今日の様子を見ていると、この流れで中性浮力をもう一段しっかりやり込むのは、かなり相性がいいはずです。浮力の感覚は、覚えたてのうちに続けて潜るのがいちばん身につきます。

料金はアドバンス講習が59,800円(税込・教材一式、実習費、ボート2本の乗船料、申請料、保険を含む)で、レンタル器材が別途1日5,500円です。

なお9月30日まで、LINEからのお申し込みで器材レンタル1日分(5,500円)が無料になる特典を実施中です。他の割引との併用はできませんが、認定後のファンダイビングが対象の「つづける割」 とは併用いただけます。詳しくはダイビングライセンス取得コースのページをご覧ください。

Cカードを取ったその日に「明日も潜ります」と言ってもらえるのは、インストラクターとしていちばん嬉しい瞬間です。 明日も頑張っていきましょう。

三浦のダイビングは、東京や横浜から日帰りで通える距離にあります。台風のうねりが落ち着いて、水温も上がってきた今の時季は、ライセンス講習を始めるにも、久しぶりに潜り直すにも良いタイミングです。気になることがあれば、まずはお気軽にご相談ください。

三浦 海の学校について

三浦 海の学校は神奈川県三浦市のPADI公認5スターIDCセンターです。ダイビングライセンスの取得から、ファンダイビング、SUPやスノーケリングなどのマリンアクティビティまで、初心者からベテランまで楽しめます。 開催は城ヶ島・宮川湾。京急三崎口駅から開催地まで無料送迎をご利用いただけます。

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