雨の日でも海の中は快適——大雨の三浦でPADIダイビング講習、水温24度の海へ

雨の日でも海の中は快適——大雨の三浦でPADIダイビング講習、水温24度の海へ

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こんにちは、三浦 海の学校の吉田です。

今日の三浦は、朝から大雨でした。

北風が強くて外気温は20度。ダイビングの予定日にこの天気か、と天気予報を見て気持ちが沈んだ方もいたと思います。でも先に結論を書くと、海の中はとても快適な一日でした。今日はPADIオープンウォーター・ダイバー(OWD)講習と、アドバンス・オープンウォーター(AOW)講習の2チームが三浦の海に入りました。

大雨の三浦の海で、水面から顔を出してピースサインをするダイビング講習の受講生たち

大雨と北風、外気温20度の三浦——それでも海の中は暖かい

今日の海の水温は24度でした。9月に入って空気はすっかり秋なのに、海はまだ夏を引きずっています。水は空気よりずっとゆっくり温まって、ゆっくり冷えていくので、陸の季節と海の季節にはいつも1〜2か月のずれがあるんです。8月に温められた相模湾の熱が、まだ抜けきっていない。 それが今の三浦の海です。

だから水の中は、正直、雨がまったく気になりません。もともと濡れていますし、水面から下は雨も風も届かない。むしろ大変なのは陸のほうで、上がってからが本番でした。20度の外気に北風が当たると、濡れた体からどんどん熱が逃げていきます。

雨の日にダイビングをするときは、この「上がってからの寒さ」 だけ対策してもらえれば大丈夫です。エキジット後すぐに拭ける大きめのタオル、濡れてもいい上着、それと着替えを一式。 温かい飲み物があるとなおいいです。今日も、水中では笑顔だったみなさんが、陸に上がると「寒い!」 と震えていました。海の中のほうが暖かい、というのは9月の三浦ではよくある逆転現象です。

AOW講習2日目、三浦の海でPPB・魚の見分け方・ナビゲーションの3ダイブ

AOWチームは昨日に引き続いての2日目。今日はピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー(PPB)、魚の見分け方、水中ナビゲーターの3ダイブでした。

中性浮力を突き詰めるPPB

三浦の海で中層にとどまり、中性浮力の練習をするアドバンス講習の受講生

PPBは、中性浮力を「なんとなくできる」 から「狙ってできる」に引き上げるためのダイブです。適正ウエイトを見直して、BCDではなく呼吸で微調整する感覚をつかんでいきます。息を吸うとゆっくり浮き、吐くとゆっくり沈む。この遅れて効いてくる感じに体が慣れると、水中でのバタバタが一気に減ります。

浮力が決まると、エア持ちがよくなり、砂を巻き上げなくなり、生き物にそっと近づけるようになる。ダイビングの快適さの大部分は、ここで決まると言ってもいいくらい大事なスキルです。

魚の見分け方——名前がわかると、海の見え方が変わる

魚の見分け方のダイブは、種類を丸暗記する時間ではありません。体の形、ヒレの位置、模様の走り方といった「見るべきポイント」を先に覚えて、水中で特徴をメモし、上がってから図鑑で照合する。 この手順そのものを身につけるダイブです。

一度これを覚えると、初めて見る魚でも「たぶんこのグループだ」 と当たりがつけられるようになります。名前のわからない魚が、名前のある魚に変わっていく。同じ海が急に情報量を増して見えてくるのが、このダイブのおもしろさです。

コンパスと自然物のナビゲーション

コンパスを構えて水中ナビゲーションの練習をする、三浦の海のダイバー2人

ナビゲーターは、自分がどこにいるかを自分で把握するためのダイブです。コンパスで往復と四角形のコースを取り、そのあとに砂地の模様、地形の傾き、光の向き、流れといった自然物を手がかりにする方法を練習します。

これができると、ダイビングは「ガイドについて回るもの」 から「自分でも道を読めるもの」に変わります。バディで潜るときの安心感がまるで違ってくる。AOWの5つのダイブのなかでも、取ったあとの効き目がいちばん長く続くのがナビゲーションだと僕は思っています。

OWD講習はプールから海へ——三浦でダイビングライセンスを取る一日

OWDチームは、まずプールからのスタートでした。

水中で予備の空気源を使った練習に取り組む、三浦のオープンウォーター講習の受講生

レギュレーターリカバリーとクリア、マスククリア、浮力コントロール、緊急スイミングアセント。ひとつずつ手順を確認しながら進めていきましたが、これがとても上手でした。初めてとは思えないくらい落ち着いていて、こちらが説明する前に次の動きに入ってしまう場面もあったほどです。

プールが終わったら、そのまま海洋実習へ。耳抜きも問題なく、深度を落としても詰まる様子はありませんでした。耳抜きは浅いところからこまめに、痛くなる前に。この基本さえ守れていれば、たいていうまくいきます。

BCDの空気がうまく抜けない、は「あるある」です

三浦の海で、水平姿勢を保ちながら中性浮力を練習するダイビング講習の受講生

今日ひとつだけ引っかかったのが、BCDの空気がうまく抜けないという場面でした。これは本当によくあることで、ほぼ全員が一度は通る道です。器材の不調ではなく、たいていは姿勢の問題です。

空気は水中で必ず「いちばん高いところ」 に集まります。だから排気バルブより上に空気が残っていると、いくらボタンを押しても抜けません。押しても抜けない、焦ってもっと押す、それでも抜けない——という悪循環に入りやすいところです。

コツは3つあります。

  • **インフレーターホースの先端を、体の中でいちばん高い位置に持ち上げる。** 少し立ち気味の姿勢になって、ホースを真上に伸ばす。水平のまま肩のボタンを押しても、空気は背中側に溜まったままで出ていきません
  • **息を吐きながら押す。** 息を吸い込んだまま排気しても、肺の浮力が残っていて沈んでいきません。吐きながら押すと、体がすっと下がります
  • **押しっぱなしにせず、少し押して止めて、効き具合を確かめる。** 抜きすぎて急降下、慌ててまた入れる、という往復を防げます

肩から抜けないときは、右腰や右肩の後ろにあるダンプバルブ(引くと開くタイプの排気弁)を使う手もあります。水平姿勢のまま少しだけ右に傾けて、そちら側を上げるか下げるかして空気を寄せてから引く。これは器材によって位置が違うので、レンタルでもマイ器材でも、潜る前に「どこにいくつ付いているか」 を確認しておくのが大事です。

正しい排気の姿勢は、頭で覚えるものではなく、体で覚えるものです。だから講習では、実践のなかで繰り返し練習してもらいます。今日うまくいかなかった動きも、次のダイビングでは自然にできるようになっていることがほとんどです。

三浦の海で出会った生き物たち

大雨で水面は暗めでしたが、生き物はいつもどおり元気でした。今日の写真には、受講生のみなさんが自分で撮ったものも混ざっています。

ミノカサゴ

三浦の海の岩肌でヒレを広げるミノカサゴ

長いヒレを扇のように広げて、ゆっくり漂っています。この優雅さで初心者の方にもすぐ見つけてもらえる、三浦の人気者です。

ただし背ビレには毒のトゲがあるので、触らない・追いかけない・下から覗き込まない。写真を撮るときも、少し距離を置いて構えてください。動きが遅いので、寄らなくてもちゃんと写ります。

トゲチョウチョウウオ

三浦の岩場を泳ぐ、季節来遊魚のトゲチョウチョウウオの幼魚

オレンジと白のコントラストがきれいなチョウチョウウオの仲間で、この時季の三浦でよく見かける南の魚です。黒潮に乗って卵や稚魚が流れてきて、夏から秋にかけて相模湾で育ちます。ただ冬の水温には耐えられないので、この海で越冬することはできません。夏の終わりから秋にかけてだけ、三浦がいちばん南国らしく見えるのはそのためです。

ヨスジフエダイ

青いラインが4本走るヨスジフエダイ。三浦の海で見られる南方系の魚

黄色い体に、青いラインが4本。南の海のリゾートの写真でよく見かける魚です。これが神奈川の海にいるというのが、毎年見ても不思議な感じがします。トゲチョウチョウウオと同じく、黒潮が運んできた季節限定のお客さんです。

イワシの群れ

三浦の海を埋めつくすように泳ぐ小魚の群れ

浅場が小さな群れで埋まっていました。雨で光が弱い日は、こういう銀色の群れが余計に映えます。群れの向きが一斉に変わる瞬間は、何度見ても飽きません。大きな魚が近づいてくると群れがぱっと割れるので、群れの動きを見ていると、その先に何かがいるのがわかることもあります。

ユビノウハナガサウミウシ

暗い岩肌に浮かび上がる、白いユビノウハナガサウミウシ

受講生が撮ってくれた一枚です。赤い海藻の上に、白い花のような姿がくっきり浮かび上がりました。ウミウシは動きがほとんどないので、浮力さえ安定していれば初心者でもきれいに撮れます。今日のPPBやBCDの練習が、そのままこういう写真につながっていきます。

大雨の三浦でも、笑顔だったダイビングの一日

講習を終えて水面で笑顔を見せる、三浦 海の学校のダイビング受講生とインストラクター

大雨で、北風が強くて、陸は少し寒い。天気だけ見れば、決して恵まれた一日ではありませんでした。それでも海から上がってくるみなさんの顔がずっと笑顔だったことが、僕にはいちばんうれしかったです。

三浦 海の学校を選んでくださって、本当にありがとうございました。 AOWチームは2日間おつかれさまでした。OWDチームも、ここまで来たらあと少しです。

なお、ダイビングライセンス取得コースの総額は、OWDが¥64,900、AOWが¥70,800(いずれもレンタル器材込み)です。少人数制のため、土日は早めに埋まってしまいます。 気になる日程があれば早めにご相談ください。

雨でも海の中は変わらず気持ちいい、というのは、実際に潜った人だけが知っていることです。天気予報を見て迷っている方がいたら、まずは一度、聞いてみてください。

三浦 海の学校について

三浦 海の学校は神奈川県三浦市のPADI公認5スターIDCセンターです。ダイビングライセンスの取得から、ファンダイビング、スノーケリングなどのマリンアクティビティまで、初心者からベテランまで楽しめます。 開催は城ヶ島・宮川湾。京急三崎口駅から開催地まで無料送迎をご利用いただけます。

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