泳いでいた人はフィンが上手い——三浦でPADIオープンウォーター講習

泳いでいた人はフィンが上手い——三浦でPADIオープンウォーター講習

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こんにちは、三浦 海の学校の吉田です。

9月12日の三浦は、ダイビングのチームが2つに分かれた一日でした。僕はPADIオープンウォーター講習を担当し、もう一組はリピーターのKさんのファンダイビング。こちらは下山さんにガイドをお願いして、2ビーチ潜ってもらいました。

三浦の港で器材を背負い、海洋実習に向かうPADIオープンウォーター講習の受講生

気温21度・曇り時々雨——9月の三浦は、海のほうが暖かい

朝の三浦は曇り。 ときどき雨がぱらつき、気温は21度。9月の前半までの暑さを思うと、陸にいる時間は少し寒いくらいでした。ウエットスーツを着た体が、風でひんやりします。

ところが海に入ると水温は22度。陸より水中のほうが暖かい、という季節が来ました。海は空気より温まるのも冷えるのもゆっくりなので、夏にもらった熱をまだ手放していません。三浦のダイビングでいちばん快適なのは、実はこれからの時季です。 透明度はこの日6mから。夏の終わりのプランクトンがまだ残っていて、遠くまでは見渡せませんが、目の前の生き物をじっくり見るには十分な見え方でした。

「初めて」なのにフィンが上手い人がいる

この日の受講生は、ダイビングはこの講習が初めて。それなのに、プール講習の段階からフィンの使い方が目に見えて上手でした。

聞いてみると、昔ずっと水泳をされていたとのこと。 なるほど、と納得しました。ダイビングの講習をしていると、水泳経験のある方はかなりの確率で最初からフィンが進みます。

効いているのは「脚の付け根から動かす」感覚

ダイビングのフィンキック(フィンワーク)は、膝から下で自転車をこぐように動かしてもほとんど進みません。水を押すのは、股関節から脚全体をしならせる大きな動きです。バタ足を習ってきた人は、この「付け根から動かす」 感覚が体に入っています。

もうひとつ大きいのが、力を抜けること。水に慣れていない方は、どうしても体に力が入り、脚が速く小さく動いてしまいます。速く動かすほど水を逃がして進まない、というのがフィンの難しいところです。泳いでいた人はゆっくり大きく蹴れるので、少ない本数でも進み方が違います。

では、泳げない人は不利なのか

ここは誤解されやすいところなので、はっきり書いておきます。**泳力はダイビングを始める条件ではありません。**

ダイビングは、BCD(浮力調整具)に空気を入れれば水面に浮いていられますし、水中では器材が体を支えてくれます。 息は止めずにレギュレーターで吸い続けます。

つまり「自力で浮いて、息を継いで、泳ぎ切る」という水泳の力そのものを使う場面がないのです。実際、三浦 海の学校では泳ぎに自信がない方がライセンスを取っていかれます。

水泳経験がある方はフィンワークで少し先行しますが、それは「上達の順番が少し違う」 だけです。泳げない方も、浅いところで一つずつ練習すれば同じところに着きます。詳しくは初心者ガイドにもまとめています。一人で参加するのが不安な方には、まんが「ひとりで来ていいの?」もどうぞ。

三浦の海で海洋実習中のダイバー。エントリー口の手すりのそばで中性浮力を確認する

プール講習から海洋実習へ

この日はプール講習のあとに海洋実習という流れでした。穏やかな水の中で器材の使い方とスキルを一通り体に入れてから、同じことを海でもう一度やります。

海には、プールには無いものがあります。波、うねり、底の砂、少し濁った視界、そして生き物。同じマスククリアでも、プールでできたことが海だと少しだけ難しく感じます。だからこそ順番が大事で、「プールでできたことを海でやり直す」だけにしておくと、初めての方でも落ち着いて進められます。

フィンが上手な方でも、講習では急がずに進めます。 上手いことと慣れていることは別だからです。三浦 海の学校は少人数制(インストラクター1名につき最大4名)なので、その日の様子を見ながらペースを決められます。

三浦の港でファンダイビングの準備をするダイバーとガイド

三浦の海で出会った生き物たち

同じ日に潜ったチームが持ち帰った写真から、この時季らしい2種類を紹介します。

ミノカサゴ

扇のように大きく広がったヒレと、赤褐色と白の縞模様。 砂地にふわりと浮いていました。ゆっくりとしか泳がないので、ダイビングを始めたばかりの方でも落ち着いて観察でき、写真も撮りやすい相手です。

ただし背びれのトゲには強い毒があります。きれいだからと手を伸ばしたり、真上から覆いかぶさるように近づいたりしないこと。距離をとって横から眺めるのが、いちばんきれいに見える角度でもあります。海の生き物図鑑のミノカサゴのページにも載せています。

三浦の砂地で出会ったミノカサゴ。大きく広がったヒレと縞模様が特徴

ムレハタタテダイ

白と黒の縞に黄色い尾、細く長く伸びた背びれ。 中層をひらひらと漂っていました。名前のとおり群れでいることが多い魚で、この日も数匹がばらけて泳いでいます。

もともとは暖かい海の魚で、黒潮に乗って三浦にやってきます。夏から秋にかけて増えるので、9月から11月の三浦の海は「南の魚が普通にいる海」 になります。よく似たツノダシとは、口先の尖り方と群れるかどうかで見分けます。写真の真ん中にまじっている菱形の魚は、三浦で一年中見られるカワハギだと思います。

三浦の中層を泳ぐムレハタタテダイの群れ

潜った海を、ぜんぶ手のひらに——ログブックアプリを作りました

こういう一日を、あとから読み返せるようにしておくと、ダイビングはもっと面白くなります。何本目でどこに潜って、水温は何度で、何に会ったか。次の一本の目標も、前の一本を覚えているから立てられます。

三浦 海の学校では、ダイビングのログブックアプリ「**Blue Logbook**」を作って、9月3日にApp Storeで公開しました。 無料で、アカウント登録もいりません。記録はお使いのiPhone・iPadの中に残ります。

  • 日付・ポイント・水深・水温・透明度・タンク圧・出会った生き物を1本ずつ記録
  • 写真は何枚でも添付でき、地図をタップしてポイントにピンを立てられる
  • 出会った生き物がたまっていく「マイ図鑑」(三浦で会える89種を収録)
  • 取得したCカードや自分の器材も登録できる

紙のログブックを否定するつもりはまったくありません。当店は紙のログブックも扱っていますし、これからも使います。そのうえで、手のひらにもう1冊あると便利ですよ、という話です。Androidの方やアプリを入れずに使いたい方にはブラウザ版もあります。詳しくはBlue Logbookの案内ページをご覧ください。

ライセンスの総額

ライセンスを考えている方へ、料金も書いておきます。

  • OWD(オープンウォーター):総額 ¥64,900(レンタル器材込み)
  • AOW(アドバンス):総額 ¥70,800(レンタル器材・ボート2本の乗船料込み)

OWDの総額には、eラーニング・ログブック・実習費・申請料・保険とレンタル器材代まで含まれます。 当日の追加費用はありません。実技が3日目になった場合も、増えるのはレンタル代1日分だけで、講習費の追加はかかりません。

ちなみに冒頭に書いたとおり、これからの三浦は海のほうが暖かい季節です。 夏に比べて人も少なく、南の魚は増えます。9月に申し込んで10月に潜る、という進め方もおすすめです。料金と日数はダイビングライセンス取得コースのページにまとめてあります。

三浦 海の学校について

三浦 海の学校は神奈川県三浦市のPADI公認5スターIDCセンターです。ダイビングライセンスの取得から、ファンダイビング、スノーケリングなどのマリンアクティビティまで、初心者からベテランまで楽しめます。 開催は城ヶ島・宮川湾。京急三崎口駅から開催地まで無料送迎をご利用いただけます。

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