耳抜きは、ゆっくり少しずつ——水温24度の三浦でPADIオープンウォーター講習
こんにちは、三浦 海の学校の吉田です。
9月4日、三浦の海でダイビング講習を2組ぶん開催してきました。 水温は24度、透明度は8mから。9月に入ったとはいえ、海の中はまだしっかり夏の顔をしています。

9月に入っても、三浦の海はまだ夏です
陸の上はもう朝晩が涼しくなってきて、ウェットスーツを着るまでの待ち時間が少し楽になりました。 それでも海に入ってしまえば、水温24度。ウェットスーツで何の不足もない、いちばん気持ちのいい時季です。
透明度は8mから。抜群に青いという日ではありませんが、講習をするにはむしろちょうどいいくらいの見え方でした。透明度がありすぎると水深の感覚がつかみにくく、逆に濁りすぎるとバディを見失いやすい。8mというのは、水底の地形も、少し離れた仲間の姿も、両方ちゃんと見えている状態です。
陸の気温が下がっても、海の水温はしばらく遅れて下がっていきます。三浦のダイビングでいちばん水が暖かいのは、実は真夏ではなく9月から10月にかけて。この感覚は、毎年潜っていると体でわかるようになります。
三浦で講習が2組。インストラクター2人で分かれた一日
この日は、リピーターのLさんとSさんのPADIアドバンスド・オープンウォーター(AOW)講習と、Sさんのご紹介で来てくれたH君のPADIオープンウォーター(OWD)講習が重なりました。
そこでヘルプインストラクターのシモさんに入ってもらい、AOWの2人をシモさんが、OWDのH君を僕が担当する形に分けました。講習の内容が違う2組を1人で見ようとすると、どうしても待ち時間が生まれます。人手があると、それぞれのペースで進められる。 おかげでこの日はとてもスムーズでした。
三浦 海の学校はインストラクター1名に対して最大4名までの少人数制でやっていますが、この日のように内容の違う講習が重なるときは、人数だけでなく「組を分ける」 ことも大事だと改めて思います。

ダイビングの耳抜きは、ゆっくり少しずつで大丈夫
H君はスキルがとても上手でした。マスククリアもレギュレーターリカバリーも、説明したことをそのまま水中で再現してくれる。 こういう人は伸びます。
ただ、耳抜きだけは少し手こずる場面がありました。これは本当によくあることで、上手い下手とはまったく関係ありません。耳の抜けやすさは体質や、その日の鼻の調子でかなり変わります。
結論から言うと、この日H君はちゃんと水底まで潜れました。やったことはシンプルで、ゆっくり、少しずつ潜降しただけです。
痛くなる前に、こまめに抜く
耳抜きでいちばん多い失敗が、「痛くなってから抜こうとする」 ことです。痛みが出てからでは、耳の中の状態が抜けにくいほうに傾いてしまっています。
だから講習では、水面にいるうちから1回、そして潜り始めたら50cm沈むたびに1回、というくらいの頻度をおすすめしています。「まだ早いかな」 と思うタイミングで抜くのがちょうどいい。深く潜ってからよりも、水面近くのほうが圧力の変化は急なので、最初の数メートルこそこまめにいきます。
抜けなかったら、少し戻ってやり直す
抜けないまま我慢して沈むのだけは、絶対にやめます。 抜けなかったら、少しだけ浮上する。50cmでも1mでも戻れば圧力がゆるんで、すっと抜けてくれることがよくあります。
H君ともこれを何度か繰り返しました。少し沈んで、抜けなければ少し戻って、また沈む。 焦らず、ロープ沿いに時間をかけて。そうやって進んでいったら、ちゃんと水底に足がつきました。
潜降に時間がかかること自体は、まったく問題ではありません。ダイビングは早く沈んだ人が偉いスポーツではないので、自分のペースで降りられればそれでいいんです。
無理をしないことが、いちばんの近道
その日どうしても抜けないこともあります。 そういうときは日を改めます。鼻づまりや耳の違和感が続いているときは、我慢して潜らず、耳鼻科の先生に相談してからにしてください。 ここは自己判断で押し切らないところです。
耳抜きが不安でダイビングをためらっている方は、けっこう多いと思います。でも実際の講習では、この日のH君のように「ゆっくり少しずつ」 で解決することがほとんどです。心配なことは事前に伝えておいてもらえれば、その人に合わせた降り方でご案内します。

三浦の海で出会った生き物たち
講習中でも、目の前を魚が通れば止まって見ます。 せっかく三浦の海に来ているので。
ムレハタタテダイ
白と黒の縞模様に、背びれが長く白い糸のように伸びた魚。この日は4匹ほどの小さな群れが、砂地の上をゆっくり漂っていました。
南方系のチョウチョウウオの仲間で、黒潮に乗って三浦にやってくる、いわゆる季節来遊魚です。夏の終わりから秋にかけてがいちばん出会いやすい時季。よく似たツノダシとは、口先の長さと、群れるかどうかで見分けます。 三浦の海が「秋にいちばん南国っぽくなる」と言われるのは、こういう魚が増えるからです。

アカヒトデ
記事の一番上の写真でH君が持っている、鮮やかなオレンジ色のヒトデです。細く伸びた5本の腕と、ざらりとした手ざわりが特徴で、相模湾の砂地や岩の際でよく見かけます。
ヒトデは動かないように見えて、腕の裏側にある管足という細かい足でちゃんと移動しています。裏返して見せてもらうと、その足がわさわさと動いていて面白い。見せてもらったあとは、いた場所にそっと戻してあげてください。
初めてのダイビングで生き物に触れる機会があると、海がぐっと身近になります。 この日のH君の顔がまさにそれでした。
三浦でダイビングを始める友達を紹介してくれた方へ
今回のH君は、Sさんからのご紹介でした。三浦 海の学校では、こういうつながりのためにお友達紹介「バディ割」という仕組みを用意しています。
受講されるお友達は器材レンタル1日分(¥5,500・税込)が無料。紹介してくださった認定ダイバーの方は、付き添いダイビングが¥6,600引き(ビーチは半額の¥6,600、ボートは¥13,200・いずれも税込)になります。
条件も正直に書いておきます。紹介できる人数に上限はありませんが、1日に使える割引は1回まで。何人か誘っていただいた場合、残りは次のダイビングに繰り越せます。
ひとりで申し込むのは、やっぱり勇気がいるものです。 すでに潜っている友達の「一緒に行こう」のひとことには、それだけの価値があると思っています。
潜ったダイビングを記録する——ログブックアプリを公開しました
もうひとつお知らせです。三浦 海の学校が作ったダイビングのログブックアプリ「Blue Logbook」が、2026年9月3日にApp Storeで公開されました。iPhone / iPad向け、無料、アカウント登録なし、広告もありません。
潜った日付・ポイント・水深・水温・透明度・タンク圧・出会った生き物を記録できて、写真は何枚でも添付できます。地図をタップしてポイントにピンを立てられるので、「三浦のどのあたりで潜ったか」 が後から見返せます。取得したCカードや自分の器材も登録できます。
この日のH君のように、これからCカードを取る人にはとくにおすすめです。1本目からログが残っていくのは、あとから効いてきます。紙のログブックはこれからも使えますし、なくなりません。そのうえで、手のひらにももう1冊、という位置づけです。Androidの方やアプリを入れたくない方には、同じ記録が付けられるブラウザ版もあります。
この日のH君の1本も、書いておけばずっと残ります。耳抜きに時間がかかったことも、水底に足がついたことも、あとで読み返すとちゃんと面白い。次に潜る日には、1本目からつけていきましょう。

三浦 海の学校について
三浦 海の学校は神奈川県三浦市のPADI公認5スターIDCセンターです。ダイビングライセンスの取得から、ファンダイビング、スノーケリングなどのマリンアクティビティまで、初心者からベテランまで楽しめます。 開催は城ヶ島・宮川湾。京急三崎口駅から開催地まで無料送迎をご利用いただけます。
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