宮川湾のボートダイビング、近づくと色が出る|11月の水温20度と魚の群れ

2026年11月7日、三浦・宮川湾でボートダイビング2本。気温・水温とも20度、透明度7〜8m。離れて見ると緑の海が、寄るとアオウミウシやオトヒメエビの色でいっぱいでした。水中の写真が緑になるわけと、根の上の魚の群れ。

宮川湾の根の上を、魚の群れといっしょに泳ぐダイバー

海の中の写真は、なぜ緑っぽく写るのでしょう。11月7日に宮川湾で潜ったボートダイビング2本は、その答えがよく見える日でした。気温20度、水温も20度、透明度は7〜8m。離れて見ると緑一色の海が、近づいた所だけ色であふれていました。

離れると緑、寄るとアオウミウシの青

上の写真は、2本目の根の上です。黄色いタンクのまわりを小魚が埋めていて、全体は緑がかった青に見えます。同じ日、同じ根で、カメラを生き物のすぐ近くまで寄せると、写る色がまるで変わりました。

青い体に白いふち、まん中に黄色い線のアオウミウシ。岩のくぼみの上を、ゆっくり歩いていました。三浦の海ではおなじみの顔ですが、緑の景色から寄っていくと、この青はかなり目立ちます。

宮川湾の岩の上を歩くアオウミウシ

ほかに写真に残ったのは、オレンジ色で腕を上げていたコウイカの仲間、白いポリプの枝の上で足を広げたカニ、赤い扇形のヤギにいたミノウミウシの仲間、岩の割れ目の奥のオトヒメエビです。どれも、寄って撮った1枚です。

岩の上で腕を上げるコウイカの仲間

水中の写真が緑っぽくなるわけ

水は、赤い光から先に吸っていきます。水の中を通る道のりが長いほど赤が抜けて、残った緑や青が写真の色になります。この「道のり」は深さだけではなく、カメラと被写体のあいだの距離も含みます。

だから、数m離れた景色は緑にまとまり、すぐ近くの生き物は本来の色に近く写ります。ライトやカメラの光を足すと、さらに色が戻ります。水中で写真を撮るなら、ズームで寄るより、自分が近づくほうが色はきれいに出ます。

近づくときは、まわりの岩やヤギに体やフィンが触れない位置で止まります。そのためには、浮力の調整(体を浮きも沈みもしない状態に保つこと)が要ります。

根の上を埋めていた魚の群れ

2本目は、根の上が小さな魚の群れでいっぱいでした。目の大きい小魚の中に、ピンク色の魚がまじって泳いでいます。お客さんが群れの中に入ると、まわりを魚が取り囲み、その真ん中で両腕を広げた場面が動画に残っています。

宮川湾の根の上を埋める小魚の群れ

ヤギの枝と、岩の割れ目の小さな生き物

宮川湾の根には、ヤギ(枝を広げるサンゴの仲間)が立っています。赤い扇形のヤギの枝には、赤と白の点々のミノウミウシの仲間がいました。ヤギと同じような色をしているので、枝を1本ずつ目で追っていくと見つかります。

赤い扇形のヤギの枝にいたミノウミウシの仲間

白いポリプの枝の上には、細い足を大きく広げたカニ。写真には、足の先の青い点がはっきり写っていました。

白いポリプの枝の上で足を広げるカニ

オトヒメエビは、岩の割れ目の奥にいました。赤と白のしまの体より先に、白くて長い触角が目に入ります。割れ目をのぞくときは、まず白い線を探すと見つけやすいです。

岩の割れ目にいたオトヒメエビ

11月の宮川湾、水温20度

11月に入っても、この日の水温は20度ありました。気温と同じ数字です。三浦の海の水温が月ごとにどう変わるかは、三浦の海は何度?のページに平年の値をまとめています。

宮川湾は、港から船で約5分のポイントで、最大水深は約18mです。根の地形や会える生き物は宮川湾のポイント紹介にあります。ボート2本は¥19,800(税込・乗船料込み、レンタル器材は別)です。宮川湾と城ヶ島を1日で組み合わせた日のことは、宮川湾で2ボート、城ヶ島で2ビーチの記事に書きました。

宮川湾の根で岩に手を添えるダイバー

2本目の最後は、ブイから下りるロープにつかまって、浮上の前にピースをもらった1枚で終わりました。写真をあとで並べると、緑の景色のあいだに、寄った分だけの色が並んでいます。